ハイツ「子狸須美ちゃんとってもキュート!」
ハイツ「いくらでも転がってきていいからね、亜耶ちゃん!」
須美ちゃんの隣で幸せそうにすやすや眠るハイツさん
今回の話で、ワザリングハイツさんがワザリングハイツさんだったかどうか?
という疑問に対して、しっかりワザリングハイツでした
と言えないように作られているんじゃないかと思います
ゆゆゆいのハイツは確信犯でハイツであり、紛れもなくハイツです
しかし、ちゅるっとのハイツは。ハイツと思えばハイツに見えるし
ハイツじゃないと思えばハイツではなく、正統派美少女の伊予島杏となる
そう、まさにこれはシュレディンガーのハイツ!
このあたりの塩梅はうまい!?のかもしれない
新規の人にとってはあからさまにちゅるっとで幼女に興味津々なハイツを描いても、なんだこの変態は!!?となってしまう
つまり、今回のハイツはカイジでいうところの利根川なのである!
このキャラはこういう変なキャラ付けだから好き。というのがファン心理としてある
そもそも、ハイツの幼女好き疑惑。とは
タマっち先輩の水着を無理やり着せた女装姿を見て何気なく発した「幼女みたいで可愛いよぅ」に端を発する
ライターの人は、特に深い意味を持って杏にこのセリフを喋らせたわけではないだろうけども
ファンにはこのセリフが違和感やネタとして突き刺さることとなった
そうして、ハイツの方向性を決定付けたのはタカヒロさん執筆の花結いパートでの「須美ちゃん達の返信だ、見なくちゃ!」である
ここから、ハイツのハイツとしてのハイツが始まったのである
最近では須美ちゃんと一緒にオレンジ風呂に入ろうとしたり、とにかく「なんとなくハイツっぽさ」を醸し出してハイツを描き
それがファンにはハイツとして受け入れられているのである
それまでは正統派美少女として影が少し薄かった杏ではあったものの、ハイツとしての個性を獲得したのである
ゆゆゆいによりキャラクターの新しい側面が生み出される傾向はハイツに限ったことではなく
風と棗がいつのまにかふうなつとしてペアになっていたり
高嶋さんが「なんてね」という魔性の言葉を生み出したりと
ソシャゲは特にファンの反応を公式側がつぶさに観察して、その反応をもとにしてウケるように登場人物のキャラ付けやシナリオの方向性が修正されていくが
ハイツはその例に漏れないだろう
今回、なぜちゅるっとでのハイツの描き方をカイジの利根川のようだと思ったかというと
ちゅるっとでのハイツは、ハイツとしてみようと思えば紛れもなくハイツであるし
そういった変なバイアスを持たずに見た場合は紛れもなく正統派美少女の杏として見えるからである
少数派だと思うが、ゆゆゆはアニメでしか知らない人もちゅるっとを見ている
そうした人の目にはハイツはただの可愛いキャラにしか見えない
カイジ「こんな物言わぬカードを使っての心理戦は、鏡を覗き込むようなもの。相手の心を読んでいるつもりが、自分ならどうするかと言う自己への問い掛けとなり、気付けば、ただ自分の心をなぞっているだけ。つまり、俺が蛇に見えた。お前こそ蛇なんだ」
哲学的に考察すると
勇者であるシリーズ長年のファンほどゆゆゆいをプレイしているので、勇者であるシリーズのキャラクターに触れる際にまず自分の心の中に像として存在するキャラクター像を念頭において
ちゅるっとを視聴しようとする
ゆえにハイツはハイツだ。という固定観念に縛られてちゅるっとを見てしまうために、ゆゆゆいを知らない人が見たら杏にしか見えない描写であっても長年のファンほどハイツにしか見えなくなってしまうのだ
ハイツがハイツである証拠として
6人の人数に対して布団が5つしかないのである
須美ちゃんの隣に位置取るハイツさんは安定のハイツなのであった、、、
創作のキャラクターは世に出したら、作者が思いもよらないところが人気になってヒットしたり
作者が意図しないイメージをファンの大多数が持ったりする
長期化するシリーズほど作り手側とファン間でそういったキャライメージのキャッチボールが行われて、キャラ設定の肉付けがされていく
正統派シリーズの杏がワザリングハイツになれたのも、勇者であるシリーズが長期に渡り続いていく人気シリーズになれたからこそ、ですね
単独で主役になった『ルイージマンション』の登場後も、クッパ に最近までなかなか名前で呼んでもらえなかったり(「緑のヒゲ」呼ばわり。今はちゃんと「ルイージ」と呼ばれている)、「(マリオに比べて)影が薄く頼りなさそう」「ただの脇役」と他のキャラから散々に言われたり(逆にマリオよりルイージが好きで彼のファンだというキャラもシリーズ内に登場する)。結果、ルイージはマリオとは全く異なる独自のキャラ設定や人気を確立しています。