最近流行りのリモートを題材にしたミステリー
作成コストがほぼかからず、面白いテーマだなと思いましたが演出にチープさが見られて作り物感が酷い
誰が犯人かは物語中盤までは左下の前田敦子か中央下のじゅんじ?だろうなと予測してました
左上が付き合っていた奴がわかった。そいつが犯人だと言った直後に殺され、真ん中上の本田翼が
付き合っていた「彼氏」は誰だ!?
と、やたら男を強調させてセリフを喋らせていたのでこの段階で
ああ、実はレズで前田敦子が犯人か、と完全に確信
そもそも右上の漫画喫茶の店員が殺されるシーンで犯人の腕が女性のそれであった為にその時点で前田敦子だろうなとだいたいわかりました
脚本が直接的すぎて漫画やアニメのようなわかりやすさがある
もうちょっとドラマよりにしてリアルなミステリーにして欲しかった
huluで裏側が見れるらしく、共犯者の存在を煽りで仄かしていたのでおそらく右下が共犯者
題材は面白く着想もいいですが色々な部分が安い
それは例えば漫画喫茶店員が殺された際に血液がカメラに付着して画面が真っ赤になるところ
この部分が最大の「これはないわ、、、」と感じた部分です
ネガティブな意見ばかりで申し訳ないが、あまりにもお粗末すぎた
赤いペンキをぶちまけただけみたいな
写実性皆無
左上が死ぬシーンも適当すぎる
窓を石で割ってガソリン袋巻いてライター着火
逃げるまもなく焼死って、、、
ミステリーを描くなら、見せたいシーンだけを描くのではなく
連続性を持った形で描いて欲しい
例えばその行動を取るに至るリアリティが皆無
ガソリン巻いて殺せば隣家まで火は及ぶし、気化爆発するのが道理
騒ぎをデカくするのは次の殺しに支障が出るし
鍵掛けてるから投石して放火は確殺性に乏しく、なんならあのシーン
ガソリンが爆発せずにじわじわ燃えていったんだから目の前のドアの鍵を開けて逃げてくれよ、と
得体のしれない殺人鬼がドアの前にいる恐怖
開ければ殺される、だから開けられない
という恐怖による心理的密室を作り出したことによりドアから逃げられなかったと捉える事もできるが描写としては薄い
とにかくアイデアありき、結末や道筋ありきで作られているために
肉付けするにあたっての演出がダメ
ただ、良かった点がある
7年前に死んだ同級生のメンヘラ加減
人生における孤独の描き方が非常に良かった
乃木坂だったかな?
ある意味、あの乃木坂にとって殺された事は救いであった
生きるのも死ぬのもどうでもいい、みたいな思春期特有の拗れ方がありました
前田敦子とレズってましたが、前田敦子は本気だったけど乃木坂はただの気まぐれだったんです
自身の孤独、を紛らわせるためだったらもうなんでもよかった
本田翼が乃木坂を突き落としたシーンの乃木坂の目をギョロりとさせてニヤリと笑うシーン
あれはトラウマになる
ちなみに乃木坂を殺したのも本田翼だというのは物語中盤、というか本田翼が取り乱したあたりでもうわかりました
これねぇ、、、
あまりにもわかりやすすぎて逆にミスリードなのかって疑って裏を読んでしまうほどにミステリーとしては言葉は悪いですが駄作
しかし、いま流行のリモートを題材にしたアイデアは◎
そんなところだろうか
良くも悪くもアイデアありき
構造が面白い
視聴者は神の視点だから各リモート出演者個人個人の心境を把握しつつも俯瞰視点で全体像を見れる
リモートの出演者視点で見た場合の手に入れられる情報量と、視聴者側が得られる情報量の非対称性
そこを浮き彫りにしてもっとリモート出演者の個人個人にカメラを寄せてシナリオ作ったらもっと面白くなったと思う
視聴者は常に6つの箱の中を覗けるんですが、箱の中の出演者の視野は常に一つなんですよね
そこから生じる孤独感、恐怖感
リモートを通じてたくさんの人間と繋がっていて充足しているように一見して見えるが
実はそれはまやかしでネットを切れば常に1人なんだ
という要素に焦点当てて風刺して描き切れば今の国民に突き刺さる怪作になりえたと思う
少し期待していた反面、拍子抜けレベルじゃないお粗末な内容だった為に酷評してしまいました
だけど自分が落胆しただけならこんなネガキャンみたいな感想を書かずにそっと感想を胸に秘めておくだけ
わざわざ自己満足であるブログに感想記事を書いたのは光る要素を見つけたからです
それは二つ
リモートを題材にした新しい脚本と、若者の心の闇を描くのがうまいなぁ、と感じたからです
さすが若者の心をゆさぶるアイドルユニットを手がける秋元康さん
二律背反する感情の描き方がうまい
乃木坂は死にたいけど生きたくて、生きたいけど死にたかったんです
本田翼による殺人が乃木坂にとっての救いだったのか悲劇だったのかわからないのが面白いところでした
ちなみに、共犯者はいたのか?という煽りでhuluに繋げていましたが
まぁそういう文言で宣伝する以上共犯者はいる
となれば消去法で右下しかいない
怪しい場面はありましたからね
警察に電話するとかいってスクリーンセーバーというか電球画面に切り替えたシーンは前田敦子と打ち合わせしていたんだろうし
漫画喫茶店員が死んでから左上が死ぬまでに時間差がないところからも
漫画喫茶店員は前田敦子が殺し、左上は右下が殺した
共犯の理由は2人は乃木坂にとっての彼女と彼氏であったから
右下は過去回想で乃木坂に「えっちしない?」と性的誘惑を受けていましたが(というか羨ましいなこの野郎!)
あのあとなぁなぁで付き合っていたと思われます
互いに彼氏彼女を失い、復讐を胸に誓った前田敦子と右下
そんなところでしょう
huluは加入してないから見れないのと、あまり見る気力はないので番外編は見ませんがこの予測は当たってるんじゃないかなぁという
逆に当たっていたらミステリーとしての底が浅すぎてなんだかなぁという気持ちにもなります
こういう、実は共犯者が!
とか
実は裏の犯人が!
とかってネタは大好物です
実は裏の犯人が!のパターンで1番好きなのは「かまいたちの夜3」
まさかアイツが犯人だったとは、、、
ってなります
ちなみにアイツもレズを拗らせたのが殺人の動機という
もはやミステリーと同性愛は切り離せないアイデアなのだろうか
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