イギリスの作家アガサ・クリスティの連作ミステリ短篇集『ハーリー・クィンの事件簿(原題:The Mysterious Mr Quin)』を読みました。
アガサ・クリスティの作品は、3月に読了した『復讐の女神』 以来ですね。
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アガサ・クリスティ デビュー100年!
奇妙な人物クィン氏が関わる謎の数々、
著者ならではの人間観察が光る短編集。
名作ミステリ新訳プロジェクト
常に傍観者として、過剰なほどの興味をもって他者の人生を眺めて過ごしてきた小柄な老人サタスウェイト。
そんな彼がとある屋敷のパーティで不穏な気配を感じ取る。
過去に起きた自殺事件、現在の主人夫婦の間に張り詰める見えざる緊張の糸。
その夜屋敷にを訪れた不思議人物ハーリー・クィン氏にヒントをもらったサタスウェイトは、鋭い観察眼でもつれた謎を解きはじめる。
女王クリスティならでは深い人間描写が光る12編を収めた短編集。
解説=杉江松恋
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1930年(昭和5年)に刊行された、ハーリー・クィン(ハーリ・クィン)シリーズの作品……以下の12篇が収録されています。
■ミスター・クイン、登場(原題: The Coming of Mr Quin)
■ガラスに映る影(原題: The Shadow on the Glass)
■鈴と道化服亭にて(原題: At the "Bells and Motley")
■空に描かれたしるし(原題: The Sign in the Sky)
■クルピエの真情(原題: The Soul of the Croupier)
■海から来た男(原題: The Man from the Sea)
■闇の中の声(原題: The Voice in the Dark)
■ヘレンの顔(原題: The Face of Helen)
■死せる道化師(原題: The Dead Harlequin)
■翼の折れた鳥(原題: The Bird with the Broken Wing)
■世界の果て(原題: The World's End)
■ハーリクインの小径(原題: Harlequin's Lane)
■解説 杉江松恋
窓に映る幽霊の影が目撃したもの……事件当日にメイドが大空に見た不吉な兆候……カジノのルーレット係の奇怪な振る舞い……1枚の絵が語る自殺の真相──事件の陰にドラマあり、、、
神秘の探偵ハーリー・クィン氏と、人生の観察者サタスウェイト氏の名コンビ登場……幻想と推理を巧みに結合させた、女史の作品中ひときわ異彩を放つ珠玉短篇集。
どこからともなく、サタスウェイト氏の周辺に現れ、謎解きのきっかけとなる人物で、探偵のように事件を解決するわけではなく、ただ示唆するだけの不思議な存在のハーリー・クィン氏……ファンタジーっぽい感覚を味わえる作品でした、、、
後に収録された作品の方がハーリー・クィン氏の幻想的な存在が際立ってくるので……個人的には、本格ミステリ色の強い『ミスター・クイン、登場』、鈴と道化服亭にて』、『空に描かれたしるし』、『ヘレンの顔』等の本格ミステリっぽさの濃い、中盤までの作品が好みですね。
アガサ・クリスティの作品は、3月に読了した『復讐の女神』 以来ですね。
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アガサ・クリスティ デビュー100年!
奇妙な人物クィン氏が関わる謎の数々、
著者ならではの人間観察が光る短編集。
名作ミステリ新訳プロジェクト
常に傍観者として、過剰なほどの興味をもって他者の人生を眺めて過ごしてきた小柄な老人サタスウェイト。
そんな彼がとある屋敷のパーティで不穏な気配を感じ取る。
過去に起きた自殺事件、現在の主人夫婦の間に張り詰める見えざる緊張の糸。
その夜屋敷にを訪れた不思議人物ハーリー・クィン氏にヒントをもらったサタスウェイトは、鋭い観察眼でもつれた謎を解きはじめる。
女王クリスティならでは深い人間描写が光る12編を収めた短編集。
解説=杉江松恋
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1930年(昭和5年)に刊行された、ハーリー・クィン(ハーリ・クィン)シリーズの作品……以下の12篇が収録されています。
■ミスター・クイン、登場(原題: The Coming of Mr Quin)
■ガラスに映る影(原題: The Shadow on the Glass)
■鈴と道化服亭にて(原題: At the "Bells and Motley")
■空に描かれたしるし(原題: The Sign in the Sky)
■クルピエの真情(原題: The Soul of the Croupier)
■海から来た男(原題: The Man from the Sea)
■闇の中の声(原題: The Voice in the Dark)
■ヘレンの顔(原題: The Face of Helen)
■死せる道化師(原題: The Dead Harlequin)
■翼の折れた鳥(原題: The Bird with the Broken Wing)
■世界の果て(原題: The World's End)
■ハーリクインの小径(原題: Harlequin's Lane)
■解説 杉江松恋
窓に映る幽霊の影が目撃したもの……事件当日にメイドが大空に見た不吉な兆候……カジノのルーレット係の奇怪な振る舞い……1枚の絵が語る自殺の真相──事件の陰にドラマあり、、、
神秘の探偵ハーリー・クィン氏と、人生の観察者サタスウェイト氏の名コンビ登場……幻想と推理を巧みに結合させた、女史の作品中ひときわ異彩を放つ珠玉短篇集。
どこからともなく、サタスウェイト氏の周辺に現れ、謎解きのきっかけとなる人物で、探偵のように事件を解決するわけではなく、ただ示唆するだけの不思議な存在のハーリー・クィン氏……ファンタジーっぽい感覚を味わえる作品でした、、、
後に収録された作品の方がハーリー・クィン氏の幻想的な存在が際立ってくるので……個人的には、本格ミステリ色の強い『ミスター・クイン、登場』、鈴と道化服亭にて』、『空に描かれたしるし』、『ヘレンの顔』等の本格ミステリっぽさの濃い、中盤までの作品が好みですね。