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『ねじれた過去 京都思い出探偵ファイル』 鏑木蓮

2025年04月15日 21時47分58秒 | ■読書
鏑木蓮の連作ミステリ作品『ねじれた過去 京都思い出探偵ファイル』を読みました。
『見えない轍 心療内科医・本宮慶太郎の事件カルテ』、『喪失』に続き、鏑木蓮の作品です。

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遊園地に残されたカメラ、撮影現場から失踪した斬られ役、喫茶コーナーで倒れた記憶喪失の男――わずかな手がかりから人生の謎を解き明かし、ねじれた過去を修復するのが、思い出探偵社の仕事。
京都府警の刑事だった実相浩二郎、元看護士の一ノ瀬由美、かつて両親を惨殺されたため心に傷を抱える橘佳菜子に、新メンバーを加えた探偵社の面々が繰り広げるハートフル・ミステリ。
シリーズ第二弾。
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2011年(平成23年)に刊行された『思い出をなくした男』を改題して、2013年(平成25年)文庫化された京都思い出探偵ファイルシリーズの第2作です。

 ■プロローグ
 ■第一章 雨の日の来園者
 ■第二章 大芝居を打つ男
 ■第三章 歌声の向こう側に
 ■第四章 思い出をなくした男
 ■エピローグ

思い出は人を幸せにも不幸にもする――京都府警元刑事が始めた「思い出探偵社」をめぐる、切なくて懐かしいハートフルミステリ第2弾。

前作から2年後の設定のようですね……一ノ瀬由美がテレビに出演するようになり、良い意味でも悪い意味でも存在感を増し、新メンバで医師免許を持つ平井真は心に問題を抱えており、気遣いのない言動で周囲を振り回して、チームワークがバラバラという状態での思い出探し、、、

そんな中で心を奪われたのは、遊園地に残されたフィルム付カメラに写された人物を探す『第一章 雨の日の来園者』と、撮影現場から逃げ出した斬られ役を探す『第二章 大芝居を打つ男』ですね……他の作品も好感は持てるのですが、由美や真の存在感が大きく、その分ギスギス感が強くて、嫌な雰囲気の印象が強かったですね。

それぞれの思いがぶつかり合って和が乱れ、「思い出探偵社」は不穏な感じ……このままチームワークが回復してくれないと、なんだか読みづらいな と思いつつも、この後の展開が気になります、、、

京都思い出探偵ファイルシリーズの続篇、機会があれば読みたいですね。
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