『還暦のエベレスト』 宮原巍

還暦のエベレスト (2011-09-22T00:00:00.000) 著者 : 宮原巍 中央公論新社 発売日 : 2011-09-22 ブクログでレビューを見る»

宮原巍（みやはら たかし）の自伝的体験記『還暦のエベレスト』を読みました。

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山にとりつかれ、ネパールで旅行とホテル業を営んで来た著者が、還暦を迎え、とうとうエベレスト登頂を決意。
結局失敗に終わったものの、著者に多くを教えてくれたこの登山行の一部始終を記録した。
巻末に登山家で作家の根深誠氏とのヒマラヤ・トレッキングに関する特別対談を付す。
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1995年（平成7年）に刊行された作品……還暦を迎え、長年の見果てぬ夢であったエベレストを登頂に果敢に挑戦した、登山家・宮原巍の葛藤とその格闘の過程を、貴重な写真を交えて綴った記録です。

　■第１章　エベレストの頂上を目指す
　■第２章　遥かなるヒマラヤ
　■第３章　登山の準備に入って
　■第４章　ベース・キャンプへの道
　■第５章　試登―期待と不安
　■第６章　天と地の境、サウス・コルへ
　■第７章　残照に燃えるエベレスト
　■巻末特別対談ーヒマラヤ・トレッキングの現状について（宮原巍／根深誠）

ネパールに移住し、ホテルエベレストビューを経営していたという経歴を持つ著者ならではの観点……ネパールに住み、ネパールで働いていないとわからないこと、苦労や楽しみ等が興味深かったですね、、、

エベレスト登山では、残念ながら、山頂まであと僅かのところで目の不調をきたし、退却せざるを得なかったとのこと……残念だったと思いますが、成功よりも失敗の方が、読む側にとっては得るものが大きいかもしれないですね。

巻末の根深誠との特別対談では、ヒマラヤ・トレッキングについても触れられていました……一度、行ってみないなー　この目でヒマラヤを見てみたいなと思いました。