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『天空の蜂』 2015年日本

2019年09月11日 21時14分00秒 | ■映画・ドラマ
         "天空の蜂"


「東野圭吾」作品を映像化した『天空の蜂』を観ました。

-----story-------------
絶対、守り抜く――

人気作家「東野圭吾」が1995年に発表した同名ベストセラーを『20世紀少年』 『SPEC』シリーズの「堤幸彦監督」が映画化したサスペンス・アクション大作。
最新鋭の巨大ヘリコプターを乗っ取り、原子力発電所の上空でホバリングさせ、日本国民すべてを人質に取ったテロリストと、その阻止に奔走する人々の攻防をスリリングに描く。
主演は「江口洋介」「本木雅弘」、共演に「仲間由紀恵」「綾野剛」「國村隼」「柄本明」

1995年8月8日。
その日、完成した最新鋭超巨大ヘリ“ビッグB”の自衛隊への引き渡しの日を迎え、開発者のヘリコプター設計士「湯原」は妻子とともに式典に参加していた。
すると突然、“ビッグB”が勝手に動き出し、息子の「高彦」を乗せたまま福井県にある原子力発電所“新陽”の真上でホバリングを始めた。
“ビッグB”は、“天空の蜂”と名乗るテロリストによって遠隔操作でハイジャックされてしまったのだ。
犯人は政府に対し“日本全土の原発破棄”を要求し、従わなければ、大量の爆発物を搭載した“ビッグB”を原子炉に墜落させると宣言する。
残された時間はヘリの燃料がなくなるまでのあと8時間。
「湯原」は、同じ会社の同期で新陽を設計した「三島」と協力し、「高彦」の救出と“ビッグB”の墜落阻止に全力を挙げるが…。
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1995年8月8日、錦重工業小牧工場試験飛行場の第三格納庫から、軍用の巨大ヘリコプター「ビッグB」「天空の蜂」を名乗るテロリストに制御を奪取された… その日は、航空自衛隊への正式納入を間近に控えた領収飛行が行われる予定だったが、「ビッグB」は大量の爆薬を満載したまま、テロリストの遠隔操縦によって、福井県の高速増殖炉「新陽」の上空で静止する、、、

「天空の蜂」を名乗る犯人から日本政府へ届いた脅迫状は、

「現在稼動中や建設中の原発の発電タービンを全て破壊せよ、さもなくば巨大ヘリを「新陽」に墜落させる」

という驚くべきものであった。… 「ビッグB」が上空にホバリングしていることの出来る時間は8時間ほどしかなく、その上、機内には、見学に来ていたヘリ設計士「湯原一彰(江口洋介)」の息子「高彦」が取り残されているという、テロリストにとっても予想外の事態が判明する。

燃料切れによる墜落というタイムリミットが迫る中、その父で「ビッグB」開発に携わったヘリ設計士「湯原」と原子力発電所設計士「三島幸一」「高彦」の救出と日本が消滅しかねないこの恐るべき危機を打開するために奔走する… 一方、原発の安全神話を掲げてきた政府は、テロリストの要求にどう対応するか逡巡する、、、


タイムリミットが迫る中、見えざる敵との攻防が始まる――。


数年前に原作を読んでおり、その際にも映画化したらイイなぁ… と思った作品、、、

技術的に映画化は難しいかなぁ… と思っていましたが、満足できるクオリティで愉しめましたね。

前半の「高彦」を救出するまでのハラハラドキドキ感、後半の真相や動機が判ってからの虚しさや哀しさ… サスペンス作品としてのエンターテイメント性と、社会派作品としてのメッセージ性がバランス良くミックスされており印象深い作品になりました、、、

特に印象深いのは「三島」の発する「沈黙する群衆」という言葉… 周りから、考えていることや意思が見えない仮面をつけた沈黙する群衆という我々のような一般民をさしている言葉なんですけど、普段、意図的に意識の外に置いてしまっている、無知であることの罪や知ろうとしないことの罪のことを指摘された感じがして、色んなことを考えさせられました。

「三島」の息子が自殺した経緯や、自殺(虐め)の原因となったクラス内の原発に関する議論、そして原発反対の立場で虐める側の中心となった少年やその家族の運命を知ると… 何が正しくて、何が間違っているのか、ホントに分からなくなってきました、、、

でも、現実から目を背けて、傍観してしまうのがイチバン悪いんだよなぁ… とか、答えは導き出せない問題について、考えさせられた作品でした。

メインキャストも良かったけど、、、


「光石研」「柄本明」「國村隼」等の脇を固める役者さんもイイ演技をしていましたね… 面白かったです。


-----staff/cast-------------
監督:堤幸彦
製作:大角正
   木下直哉
   古川公平
   坂本健
   宮本直人
製作総指揮:迫本淳一
エグゼクティブプロデューサー:武田功
プロデューサー:福島大輔
        市山竜次
アソシエイトプロデューサー:石田聡子
              池田史嗣
              住田節子
ラインプロデューサー:小林誠一郎
美術プロデューサー:福田宣
企画・プロデュース:吉田繁暁
原作:東野圭吾
   『天空の蜂』(講談社文庫刊)
脚本:楠野一郎
撮影:唐沢悟
美術:相馬直樹
美術デザイナー:平井亘
衣裳:宮本まさ江
編集:伊藤伸行
音響効果:北田雅也
音楽:リチャード・プリン
音楽プロデューサー:茂木英興
主題歌:秦基博
   『Q&A』
VFXスーパーバイザー:野崎宏二
VFXディレクター:阪上和也
アクションコーディネーター:諸鍛冶裕太
イメージボード:相馬宏充
記録:井手希美
照明:木村匡博
装飾:田中宏
録音:田中靖志
助監督:白石達也
監督補:多胡由章
ヘアメイクディレクション:池田真希
出演:
 江口洋介 湯原一彰
 仲間由紀恵 赤嶺淳子
 綾野剛 雑賀勲
 光石研 佐久間
 佐藤二朗 今枝
 カゴシマジロー 山下
 やべきょうすけ 根上
 永瀬匡 上条
 松田悟志 植草
 石橋けい 湯原篤子
 手塚とおる 高坂
 落合モトキ 関根
 松島花 野村
 田口翔大
 池澤巧貢
 木村聖哉
 前川泰之 西岡
 森岡豊 小寺
 山口いづみ
 半海一晃
 藤井尚之
 林田麻里
 岡田浩暉
 野添義弘
 小倉淳
 吉永秀平
 向井理 湯原高彦(成人)
 柄本明 室伏周吉
 國村隼 中塚一実
 竹中直人 芦田警察庁長官
 石橋蓮司 筒井炉燃理事長
 本木雅弘 三島幸一







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