日本は、男系、家父長制の国。
日本で結婚しようとすると、まず、「女（妻）が男（夫）の姓になること！」から開始され、１つも、男女平等ではない。憲法では、男女平等が認められているが、嘘っぱち。
「私とあなた、どっちの姓にする？」なんて、相談させてもらえない。（そんなカップルもあるかもしれないが、それは恵まれたカップル。カップル同士ではそれが話せても、両親が口出ししてくる。）
夫（男性）が一家の代表なんだぞ！
夫婦になった日の第一日目が、『男尊女卑』からスタート！
妻が夫の姓にさせられ、妻があたかも、夫の家に入ったかのような扱いになる。（戸籍上では、夫婦は独立しており、別に妻は『夫の家』の戸籍に入ってないのだが。）
当然、一家のリーダーは、『夫（男性）』。
であるのに…
子供が行方不明になった虐待された、子供が犯罪をおかした、まきこまれた等々の事件が報道されると、「女親が悪い！！！！」「子供は女が守れよ！」コールが、ネット、リアル、どこからでも、うわー！と盛り上がる。
子供に何かした加害者が、男性の家族であってもだ。
その家が、権力が強い『男親』によって、支配されていた結果であってもだ。
女親が虐待をしたとしても、ワンオペ育児が辛かったとか、誰に相談していいのかわからなかったとか、ほとんど寝てないとか、ノイローゼが原因かもしれない。
女に生まれた＝育児の適性を持つ、とはならない。
ギャーギャーとみんなが、女親を叩いても、解決にならない。
それなら、よっぽど行政サービスや、子持ちの親たちへのサポート体制について話し合ったほうが、文明国という感じがする。
女親を叩いているのは男性ばかりではなく、既婚女性もけっこう含まっている。
日本では、女性が女性を擁護しない。
確か、小林よしのり氏も、「日本は、女が女を擁護しない国だ」と、彼のHPのどこかで書かれていたと記憶している。「わしも、女性だったらこんな国で結婚したいと思わない」とも、彼は書いていたと思う。
母性信仰＝「女は産まれながらにして、育児の適性を持つ！」だの、「女は結婚したら、あらゆることを我慢しなければならない」という考え方を、どうも、男性だけじゃなく、女性たちも相当洗脳されているように感じる。
うちの両親もそうだったのだが…
やっぱり、家の中で権力が強いのは、父親（男性）だった。
収入が多いのも父親、決定権を持つのも父親（男性）。
いくら、妻が大声を出して、夫に不満を言ったとしても、
「食わせてるのは俺だ！」「俺と同じくらい稼いでみろ！（笑）」「オレと離婚して、母子家庭で生きていけると思ってるのかよ！？（笑）」と男（夫）が言い、妻（女性）が夫に逆らえないようにできている。
日本の男性の多数が、有償労働しか『労働』だと認めていない。家事育児を労働だと認めていない。しかも、女に生まれれば、『本能』で楽にやれると思っている。
実際、日本の男女平均年収格差も大きい。
子持ち女性というだけで、就職面接にもこぎつけられない。
女性が妊娠出産したら、辞めさせられてしまって、正社員で雇ってくれなかったり…
だから、まず、家の中で、女性（妻）の立場のほうが弱いのに、何か起きたら、「どうして、女親が〇〇できなかったんだ！？」と批判するのは、トンチンカンだ。
例えば、母子を保護するためのシェルターに逃げたところで、その母子もいつまでもシェルターにいられる、というわけでもないだろう。
そして、母子家庭のシングルマザーが、稼ぎがある夫がほしい＝安定した生活がほしい、もしくは、家事育児を分担してくれる配偶者がほしいと、母子家庭のシンママが再婚すれば、それはそれで、「母親が〝女〟になりやがって！」と、バッシングされる。
一方、シングルファーザー（男）が、また恋をしたり、再婚することについて、バッシングを浴びているというのは、私は、この国に何十年か生きているが、聞いたことがない。
それどころかシングルファーザー（男）は、「とっとと、家事育児を丸投げできる嫁をもらえ！」と、再婚を推奨されているくらいに感じる。
体の性別関係なく、誰しも、「日本のほとんどの家族は、男性（夫）のほうが立場が強い」とわかっているはずなのに、それでも、女性たちが女性を擁護しない。
これらは、母性神話、母性信仰の呪いが原因だと思う。
