最初にお断りしておきます。
これは決していい話ではありません。
また、何の問題提起にもなっていません。
ただ悲しかった事を叫びたいだけの記事です。
中身の無い長文ですので、どうぞ読み飛ばして下さい。
それは別所温泉からの帰り道に起こりました。
場所は上田の市街地、
そこそこ往来のある街中の県道での出来事です。
私の前には6,7台の車列がありました。
街中とはいえ信号は少なくあまり混雑もしていない道路でしたが
このときの速度は制限速度を5~8キロ位下回るのんびり巡行。
最初は「まあ市街地だし仕方ないな。」と思っていたのですが、
よく見ると先頭となる軽トラックの速度が明らかに遅いことに気がつきました。
そして、
その軽トラの次に走っている2tトラックがいらだち気味ということも判ってきました。
ある信号待ちの後、その事は起きました。
青信号から発車するも速度の上がりが遅い軽トラックに、
2tトラックが車間をつめて走っています。
ゆるいカーブに差し掛かった際、
軽トラックは何かを避けるように急な進路変更。
しかし2tトラックは避ける事が出来ず、
荷台が僅かに上下したのが私からも見えました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/94/92344968387b809a528d143fb367bae1.jpg)
この画像の直後、悲劇は起きました・・・。
後に続く車が皆減速して避けている白いものが何であるか、
直感的に想像はついていました。
「箱であって欲しい。」
願いもむなしく、
その「白いもの」をまたいで通った前車の下から私の目に飛び込んできたのは、
思い切り後ろ脚を伸ばす仕草をした白猫でした。
「ひどい、でもまだ生きている!」
ハザードを出し左に寄せ、
その猫の直前に車を停めました。
その時脳裏に浮かんだのは、
「病院に連れて行くにしても、この子を埼玉まで無事に連れて帰るのは無理だろう。
でも旅行の途中で土曜日に診てくれる動物病院を探すのも難しい・・・。」
しかし車を降りた私の目に入った白猫は頭部が半分つぶれた状態で、
脚の伸びも規則的な動作であり、
それが苦しみから来るものではなく脳の損傷から来る反射であろうことは素人目にも明らかでした。
そして、その子の意識はとうになくなっているであろう事も。
それでも一縷の望みを胸に、綺麗な長毛を持つ白猫に手を伸ばしたのですが、
抱き上げる瞬間に勢い良く脚を伸ばしたのを最後に、
もうその子が動くことはありませんでした。
とにかく車に轢かれない場所へと思い、
もう苦しみから解放されたその子を道端の草むらに寝かせました。
見たところ首輪はありませんでしたが、
白い見事な毛は野良猫とは思えない美しさです。
地域柄外飼いは珍しく無いのでしょうが、
室内飼いから飛び出してしまった迷い猫かも知れません。
もし飼い主が居るのであれば、この子の体を見つけてあげて欲しい。
そして願わくば、この子の魂が安らかに天に昇りますように・・・。
心の中で祈りながらその場を去ることしか、
私には出来ませんでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/5f/6342dba7a1d15e02d4f80e11b86de147.jpg)
轢いた車を責めることは出来ません。
もちろん、その後通過した車にも非はありません。
「事故を防ぐためにも、猫は完全室内飼いに。」
それでも野良猫や野生の動物が事故から逃れる術はありません。
動物達にとって天災ともいえる災害、
それが交通事故であるという現実は確かに存在します。
ヒゲとホクの兄弟「ささみ」が交通事故で天に昇ったのも、1年前の11月でした。
「ささみ」は懐く前に逝ってしまったので撫でたことすらありません。
ですが、
ふわふわのやわらかい毛並みと、
猫特有の体温から来る温もり。
昨日旅立った白猫の感触は、
これからも忘れることは無いでしょう。
今日もお越し戴きありがとうございます。
小さな魂が救われることを祈っています。
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これは決していい話ではありません。
また、何の問題提起にもなっていません。
ただ悲しかった事を叫びたいだけの記事です。
中身の無い長文ですので、どうぞ読み飛ばして下さい。
それは別所温泉からの帰り道に起こりました。
場所は上田の市街地、
そこそこ往来のある街中の県道での出来事です。
私の前には6,7台の車列がありました。
街中とはいえ信号は少なくあまり混雑もしていない道路でしたが
このときの速度は制限速度を5~8キロ位下回るのんびり巡行。
最初は「まあ市街地だし仕方ないな。」と思っていたのですが、
よく見ると先頭となる軽トラックの速度が明らかに遅いことに気がつきました。
そして、
その軽トラの次に走っている2tトラックがいらだち気味ということも判ってきました。
ある信号待ちの後、その事は起きました。
青信号から発車するも速度の上がりが遅い軽トラックに、
2tトラックが車間をつめて走っています。
ゆるいカーブに差し掛かった際、
軽トラックは何かを避けるように急な進路変更。
しかし2tトラックは避ける事が出来ず、
荷台が僅かに上下したのが私からも見えました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/94/92344968387b809a528d143fb367bae1.jpg)
この画像の直後、悲劇は起きました・・・。
後に続く車が皆減速して避けている白いものが何であるか、
直感的に想像はついていました。
「箱であって欲しい。」
願いもむなしく、
その「白いもの」をまたいで通った前車の下から私の目に飛び込んできたのは、
思い切り後ろ脚を伸ばす仕草をした白猫でした。
「ひどい、でもまだ生きている!」
ハザードを出し左に寄せ、
その猫の直前に車を停めました。
その時脳裏に浮かんだのは、
「病院に連れて行くにしても、この子を埼玉まで無事に連れて帰るのは無理だろう。
でも旅行の途中で土曜日に診てくれる動物病院を探すのも難しい・・・。」
しかし車を降りた私の目に入った白猫は頭部が半分つぶれた状態で、
脚の伸びも規則的な動作であり、
それが苦しみから来るものではなく脳の損傷から来る反射であろうことは素人目にも明らかでした。
そして、その子の意識はとうになくなっているであろう事も。
それでも一縷の望みを胸に、綺麗な長毛を持つ白猫に手を伸ばしたのですが、
抱き上げる瞬間に勢い良く脚を伸ばしたのを最後に、
もうその子が動くことはありませんでした。
とにかく車に轢かれない場所へと思い、
もう苦しみから解放されたその子を道端の草むらに寝かせました。
見たところ首輪はありませんでしたが、
白い見事な毛は野良猫とは思えない美しさです。
地域柄外飼いは珍しく無いのでしょうが、
室内飼いから飛び出してしまった迷い猫かも知れません。
もし飼い主が居るのであれば、この子の体を見つけてあげて欲しい。
そして願わくば、この子の魂が安らかに天に昇りますように・・・。
心の中で祈りながらその場を去ることしか、
私には出来ませんでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/5f/6342dba7a1d15e02d4f80e11b86de147.jpg)
轢いた車を責めることは出来ません。
もちろん、その後通過した車にも非はありません。
「事故を防ぐためにも、猫は完全室内飼いに。」
それでも野良猫や野生の動物が事故から逃れる術はありません。
動物達にとって天災ともいえる災害、
それが交通事故であるという現実は確かに存在します。
ヒゲとホクの兄弟「ささみ」が交通事故で天に昇ったのも、1年前の11月でした。
「ささみ」は懐く前に逝ってしまったので撫でたことすらありません。
ですが、
ふわふわのやわらかい毛並みと、
猫特有の体温から来る温もり。
昨日旅立った白猫の感触は、
これからも忘れることは無いでしょう。
今日もお越し戴きありがとうございます。
小さな魂が救われることを祈っています。
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