Suさんの学球日誌

理科&日本語教師のSuさん(旧名SunQ)が、
国内・国外様々な学校を渡り歩き、
いろいろなチャレンジを試みます。

最後の挑戦

2010年08月08日 | 卓球
 昨日から神奈川県秦野市に来ている。中3の息子の最後の挑戦(関東中学卓球大会)を応援するためである。

 昨年の保護者どうしはとても仲が良かったが,今年はさらにチームワークが良く,レギュラーのお母さんたちが密に連携を取りながら,子供たちをバックアップしている。

 一週間前に関東出場が決まると,即sunQがネットで宿を取り,ワゴン車を持っている者が車を出し合い,2台に分乗してここにやって来た。

昨日は大いに盛り上がった,予選リーグ初戦で地元神奈川県4位のチームと対戦。今まで何度か対戦しているが勝ったことは無いらしい。しかしこの数ヶ月子供たちはグングン伸びてきている。今日こそ勝って欲しい!

 親たちの願いが通じたのか,子供たちはのびのび力を発揮。トップのキャプテンくんだけは相手のエースに屈したが,他はすべて取り,3-1の快勝。

 夜の食事会もこの勢いで大盛況,子供たちの話題を中心に口は滑らか,杯も進む。全国大会に行けたらどうしようか,夢が広がる一夜だった。

 今日は予選リーグ2試合目,群馬2位のチームと対戦だ。練習会などでは2回勝っているらしいが油断は禁物,ガンバレ子供たち!

トップ・キャプテンくん,今日は快調に両ハンド攻撃を決める,3-0で勝利peace。2番は息子,相手チームのエースと対決だ。これを取ればグッと有利になるが… 強い!緩急をつけたカット打ちで,巧みに息子の体勢を崩し強打を決めてくる。第1ゲームは大差で敗れる。ダメか?

 落ち着きがないプレーでどうしようもなかった息子だが,この2年間よくがんばった。特に先週の県大会では,先に2ゲーム取られる展開を何回かひっくり返して,県の代表の座を得てきた。その時と同様,粘りながら相手のミスを引き出す戦術を駆使し始めた。

 1ゲーム目あれほどミスが無かった選手が徐々に落ち着きをなくいている。スゴイぞ,息子! 2・3ゲームを競り合いながら取ると,4ゲーム目は大差で圧勝,予選突破まであと1勝だ。

 3番手は県大会から負けなしで好調のダブルス。応援団の誰もが勝利を確信していた。しかし,ゲームが始まると予想外の苦戦,相手はこちらの攻撃をしっかりブロックしてフォア側に返球してくる。サウスポーBくん大きく動かされ,ミスをさせられ,次第にフォアの調子が崩れて来る。とどめはサーブ・レシーブだった。よく切れたボールを時に長く,時に短く出され,完璧に角度を狂わされた。結局1-3の負け。

 2回敗れているウチのチームに対して,相手は十分な対策を施してきたようだ。4番粒高くん,5番サウスポーAくんも,相手に巧みにミスを引き出され惜敗。なんと2-3の大逆転負けとなってしまった。

 中学の関東大会は全国大会の予選も兼ねている。予選リーグで1位となったチームは決勝トーナメントへ進み,ベスト4に入れば全国大会決定,負けてもその後行われる敗者復活戦に勝てば全国大会に進めるが,予選2位では仕方が無い…。

 勝ちがすぐそこに見えていただけに,落胆は大きい。キャプテンくん号泣,他の選手たちも呆然,応援団のお母さんたちもガックリだ。涙をこぼしている人も…

 何度も"全国出場"に挑戦し,何度も跳ね返されて慣れている(?)sunQであるが,やはり落胆は隠せない。今年のチームは最初はそれほど強くは無かったが,次第にたくましく成長した。予選リーグのくじ運も良く,全国出場を果たす勢いか?と期待していたのだが…

 決勝トーナメントの試合を呆然と見つめる選手たちと応援団のお母さんたち,盛り上がっていた夢と希望がフッと消されてしまった。行き場の無いこの感情はどこに持っていったら良いのだろう 途方に暮れるけだるい夏の午後である。
 



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