Suさんの学球日誌

理科&日本語教師のSuさん(旧名SunQ)が、
国内・国外様々な学校を渡り歩き、
いろいろなチャレンジを試みます。

お別れ

2013年03月31日 | 学校生活
小雨に煙る古びた校舎
夏までには取り壊され,新しい校舎が建てられる事になっているが,それを見届けることは出来ない。
私がこの学校の教員であるのは今日まで・・・ 明日からは別の学校に通うからだ。


ここで働いた4年間,嬉しい事も苦しい事もあったが,今思い返せば、みな楽しい思い出だ。
純朴で素直な生徒たち,気さくで優しい同僚たち,もう5歳若かったら10年いっぱい勤めたいような良い学校だった。

部活指導は,中学時代実績がある子たちを伸ばしてあげることができず,上手くいかなかった。だが,好成績をあげている時にはわからなかったことを沢山学ぶことができた。いっぱい悩んだ分,指導者としては少し成長できたかなと思う。

昨日までの公立学校大会,「少しでも良い戦績を」とベンチコーチに入ったが,団体は3回戦敗退,個人はキャプテンくんが2日目に残ったのみだったhorori


男女合わせて1000名以上が参加する大規模な大会だ

試合終了後,みんなで協力して後片づけする風景が微笑ましい

この半年は生活の維持を優先させざるを得なくて,1・2年生の部員たちには十分な指導を行うことができなかった。本当に申し訳ないと思っている。

それでも,最後の練習の日には「ありがとうございました」と礼を言ってくれて,こんな立派な花束までくれた。優しい生徒たちだ。

技術的には,ブレイク寸前まで伸びてきている。メンタルと戦術面を鍛えて,春の大会では絶対に好成績をあげるよう励まして別れてきた。

運命の歯車が少し違っていれば,こんな別れをすることも無かった。

この学校に来て一番嬉しかったことは,中3生だった息子が父の学校に進学したいと言ってくれたこと

この学校に来て一番悲しかったことは,「一人になっても父の学校で頑張る」と言ってくれた息子に,「他の学校に行け」と伝えなければならなかったこと

もし彼が入学していたら,今頃親子でインターハイを目指していたはず ・・・・ 

いや,思い返すまい。もう 過去の夢だ 

若い日に抱えていたもう一つの夢(世界に通用する科学者を育てること)を果たすため,私は転勤する。定年までに残れされた時間の中で夢を叶えるためには,躊躇することなく前へ進むしかない。

部員たちにもっともっといろんなことを教えたかった。改革を始めた文化祭をもっともっと盛り上げていきたかった。若い同僚たちと語り合いながら,一緒になって学校を発展させていきたかった。

でも 今 サヨナラの時だ

ありがとう県銚 たくさんの良い思い出 忘れない

いくつかの辛い思い出 これからの教員生活に絶対活かしていく

さようなら SunQ親子が力を合わせて

夢を追う場となるはずだった愛すべき学校

県立銚子高等学校!