Suさんの学球日誌

理科&日本語教師のSuさん(旧名SunQ)が、
国内・国外様々な学校を渡り歩き、
いろいろなチャレンジを試みます。

しみじみ

2009年01月30日 | 学校生活
しみじみ=染み染み,沁み沁み
①深く心にしみるさま。よくよく,つくづく
②静かに落ち着いているさま, 

本来は副詞として,「しみじみと~する」という形で用いることが多いこの言葉だが,私が生活する千葉県北東部では,否定形の「しない」と直結させ「しみじみしない」=落ち着いていない・真面目にやってない,という風に用いられる。今日はまさに「しみじみしない」話だ。

 今日は第3学年の学年末考査最終日,3年間の学年経営もいよいよピリオドを迎える。残すは予行と卒業式本番の2日だけ… 色々あった3年の日々をしみじみと振り返りたいものだが,その前に一仕事,学年集会で自宅学習期間と卒業式に向けての注意事項等を話さなくてはならない。いつものように体育館に整列させて話し始めたが,テストが済んだ開放感からか,生徒がどうもしみじみしない。ざわついてる。

 卒業を控えて,こんな状態では困る。しみじみしない行動のため,卒業を迎えることができなかった悲しい体験をいくつか話した。
レポートや追試を真面目にやらず,単位不認定で卒業できなかったあのコのこと,夜遊びしていて犯罪に巻き込まれ,留置場に入ってしまったアイツのこと,隠れてバイクを運転し壁に激突して命を失ってしまったアイツのこと… ちょっとした甘えが原因で,卒業式に出られなくなることは,誰の身にも起こりえる,その悲しさと悔しさは言葉では表しがたいのだ,と強く訴えた。少しはわかってくれたかな?

願う,生徒たちがあと一ヶ月ちょっとを,自分が次のステップに進むための準備期間として有効に使ってくれることを。

笑顔で君たちの巣立ちを見送ったあとで,先生たちは本当にしみじみと感慨に浸りたいんだ。

コメント (1)
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