第二週が終ったところで決勝戦に進める可能性は、第三週が終る迄判らないという状況。即ち自力進出が極めて困難という事。その理由は明らかです。なにしろ日本はオリンピックでのメンバーを選別する事がこの大会の第一義で、故に主力メンバーを総動員していないのですから。誰をロンドンに連れて行けるのか、誰を外すのかという、選手からすれば正に生き残りを賭けた大会になっています。そこで普段見られない程の速さで頻繁に選手交代が繰り返されています。ですからローテーションに因っては、例えが悪いのですが、野球で云う所の「二軍の試合」の様な印象を感じてしまうのです。
第一週では1-2で負け越し、この第二週は2-1で辛うじて勝ち越しはしたものの、敗れた試合はタイを相手にフルセット迄もつれたもの。この時点で暫定(まだ結果の解らない試合が有る為)7位という事になり、予選ラウンド5位に入るのがかなり厳しい状態なのです。第三週で当たる国はと云うと、ドイツ、トルコ、朝鮮の三カ国。このうちトルコは勝ち点12、ドイツは暫定6、朝鮮は4。という事で、ここで3連勝出来れば決勝ラウンド進出が見えてくるのです。まあ、悪くてもドイツ以外で二勝は出来るでしょう。
しかし問題は他国の成績次第・・・という事ではなく、日本のチーム力であるという事は言うまでも有りません。何故ここ迄苦戦をしているのか・・・なのです。それが判れば自ずとオリンピックでの起用選手が決まる事になります。
ではどんな選択肢が有るでしょうか? ここ迄の6戦を振り返ってみると、そこにヒントが有るのが解ります。と、その前に、真鍋監督が絶対に外さない選手は「火の鳥」ジャパンの頭脳であり生命線であるセッターの竹下佳江、世界が認めるリベロ佐野優子。この二人は絶対に必要でしょう、私も同感です。ただ、中道までもが入っているのには首を傾げざるを得ません。
さて、これら6戦からの評価という事になりますと、先ずは迫田さおりでしょう。リズムの要、美しく強烈なジャンプ・アッタク。いつ、どんな状況から試合に参加しても期待を裏切らない戦力として必要不可欠です。井上香織・大友愛はどこ迄復調しているかがカギとなりますが、共に大きな戦力である事に変りは有りません。特に経験値が役に立つ事は言うまでも有りません。そして以外(と言ったら失礼になりますが)な存在としては、まだまだ成長の伸び代は残していますが、リベロ佐野優子の後継者に成り得る可能性を秘めた座安琴希が挙げられます。石田瑞穂・平井香菜子の二人は、試合の流れ次第といった不安定さを残しているので、スターティング・メンバーとしてはどうかと思います。同様の事は岩坂名奈にも言えるでしょう。新鍋理沙は使い方次第。ここぞという時には活躍できる選手ですね。
それから忘れてはいけない選手が山口舞子と狩野舞の二人です。この二人が入っている事でチームが安定します。栗原恵はやはりムラのある選手、おまけに第二戦での左足首の負傷がどんなものか、ちょっと解りかねます。真鍋監督推奨の中道は、おそらく他にセッター候補が居ない為でしょう。はっきり言って中道では無理です。日本が目指している高速プレーは不可能です。誰を使うかという選択も大体が的外れの事が多いですしね。江畑幸子については私が以前から再三指摘している様に、決して木村とのダブル・エースなんかでは有りません。ブロック・サーブ・フェイントと云った基本のところで只足を引っ張るだけの存在です。アタックがいいと言われる事が有りますが、やはりかなりのムラが有り過ぎます。それでも成功する確率の高いのは、左サイドからとバック・アタックぐらいのもので、ブロード攻撃には向いていません。はっきり言って問題外です。
大体これが私の選手分析(?)の結果です。恐らく真鍋監督とはかなり異っているでしょう。でも正直なところ、どちらが正解でもいいのです。要は日本が勝ってくれれば良いのですから。第三週もオリンピックも、真鍋監督の選手起用に腹を立てながら、きっとTVを観ている事でしょう。でも、応援はしていますよ。
頑張れ ! 『火の鳥』 日本 !!
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