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マンション管理組合の失敗ごめんなさい事例 居住者アンケートの実施 

2006年01月20日 | 管理失敗事例
今回は、マンション管理組合が行うアンケートの失敗例についてお知らせします。



 マンション管理組合のアンケート

 マンション管理組合は、居住者の意見を出来るだけ取り入れようとアンケートをします。これは、管理組合の理事や専門委員会の考えだけでは十分ではないという事で、ある程度の規模のマンションではよく行われます。外壁や廊下の色、通信回線の導入可否、ペット問題の意見などです。マンション管理組合では、事前に居住者の方に広く意見を聞き集約し、管理案件のスムーズな運営を行うためです。

 失敗アンケート事例

 ある大規模マンションの築後20年目の長期修繕の実施事例です。管理組合は、外壁の色を住民の意見を参考に決定する事としました。建築士や管理組合理事、長期修繕専門委員会メンバーは長期にわたり検討を続けてきました。多くのの意見を組み込んだ形で、幾つかの色のサンプルを出しました。色見本により居住者アンケートが実施されました。アンケート結果で最も多く支持を集めたのはシックな色でした。管理組合はこの結果により、色を決定し外壁塗装を行いました。しかし、修繕完了後、誰もがマンションを見てこれは失敗、色の選択ミスと感じました。遠目から見て、シックとは決して言えない暗いマンションになってしまったのです。

 なぜ住民の意見反映が拙いのか

 問題は幾つか有ります。アンケートの色サンプルは小さなものであった。このマンションは築後20年で緑豊かな高木が建物を覆っていた。色サンプルの絞り込みを管理組合はしなかった。管理組合のミスは次の事でした。好きな色と相応しい色とは別です。周りの環境を考えてのシュミレーションをすべきです。建物の外壁の色決定はやはり専門家がすべきです。居住者の意見は取り入れるべきですが、果たして、最終決断はアンケート結果で良いのでしょうか。それより、外壁のアンケートを採る必要は本当にあったのでしょうか。

 また、マンションに関わる川柳コーナーへの投稿もお待ちしています。優秀作品の発表も行います。


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