亭主関白だが、祖父が祖母に荷物を持たせる姿見たことがない。(写真は昨日本山導師をいただいて護摩法要を) 873話目 2017-06-05 07:00:53 | 法話 4歳で両親を海難事故で同時に失い奉公へ。そこのドラ息子が「心配するな。俺が一生お前を守る」と。「その一言だけで一生分の幸せを貰った」と、飲む、打つ、買う三拍子の旦那を生涯支え続けた。見かねた子供が「離婚したら」に対し「育てられた者の言う言葉か」と睨みつけ一喝。私の祖父母の話です。
左半身不随のまま祖母退院。がその後本堂内を這ってお百度。1年後歩けるまでに。(写真は、四国霊場) 872話目 2017-06-04 07:24:17 | 法話 9歳の時祖母が脳出血で倒れた。その5日前、何故か千羽鶴が折りたくなり新聞チラシを使い3日間で。「その時悟っておれば」と祖母が。「婆ちゃん、それは無理。よく霊能者が『私は知っていた』と言うが、虫の声は結果を見ての後付け。良寛さんが『病気になる時は病気になるが宜しき』と。頑張ろ」と。
君の為、の『為』に人偏を付けると『偽り』に。要は自分の満足の為、かな。 871話目 2017-06-03 13:56:22 | 法話 子育て講演で「甘い物が好物の父(先代)に檀家さんが挙って。彼岸参りは1日に20家、つまり牡丹餅を20個、全て食べよる。当然体調不良に。そこで『お茶だけを』と。が『折角住職に』と不服顔。『早死にさせたいなら、どうぞ。本当の愛情って何ですかね』と。子育ても同じ。親は心に鬼一匹を」と。
何かの責任にすればその場は楽にはなるが、何の解決にも。(写真は高野山奥之院墓所、夜中に女房殿と参拝) 870話目 2017-06-02 11:06:28 | 法話 檀家青年が「霊媒師の『君の人生が儘ならぬは七代前の先祖の祟り』なる指摘を信じる友人に『どう考えても君の生き方の問題だと思うが』と意見すると『お前に俺の何が。何も知らんくせにわかった様な事言うな』と。『んっ、七代前の先祖もそれと同じ文句を君に言ってると思うが』と返すと沈黙した」と。
物の評価は、誰かが右と言えば右、左と言えば左へ。バブル期が典型。(写真は高野山大圓院客間) 869話目 2017-06-01 08:43:11 | 法話 高校講演で生徒に「番組司会者が女優さんの付けた指輪を賞賛。が『これ千円よ』と。物の価値はそれを持つ人の価値に比例、安価な品も高価に見える。因みに秀吉公が千利休を切腹させた理由は、彼の目利きで我楽多が黄金に。物の価値を一定にする天下統一基盤の妨げになるから。人の評価は参考程度」と。