ジュルをがんから守るために、只今コツコツと基本から勉強中。
もし、「こんな治療もあるよ!」「こんなサプリを知ってるよ!」
「それは間違いだよ…」などなど、どんなことでも教えていただければ幸いです。
※内容はあくまでも個人的なノートの域を出ませんから、鵜呑みになさらないようにお願いします。
*************************
Ⅴ.ネコの乳腺腫瘍
■乳腺腫瘍の原因
女性ホルモンが関係していると思われ、特別の理由がなければ初回発情前に避妊手術を行なった方がよい。発情を重ねるごとに乳腺腫瘍になる確率が高くなるという統計がある。また、細胞が衰えてくる高齢に発病することが多い。
猫の乳腺腫瘍の8割以上が悪性の乳がんとなるため注意が必要。
■症状
初期の段階ではネコも痛みを感じないため、発見されにくい。そのため、発見された時には複数の腫瘍、または大きくなってしまっている状態が多くなる。また、急速に増殖してリンパ節や肺に転移するため、早期発見早期治療が鍵となる。ひどくなると肺が侵されて息が荒くなり、乳頭から分泌物が出たり、腫瘍によって皮膚が破けたりする。
[ガン全般の典型的症状10項目]
(1) 腫れ物がなかなか治らない。
(2) 傷やただれがなかなか治らない。
(3) 体重が減っていく。
(4) 食欲がなくなる。
(5) 身体の開口部から血や分泌物が出る。
(6) 体から不快なにおいがする。
(7) 食べにくそうにする。また飲み込みにくそうにする。
(8) 運動をいやがる。
(9) 歩行の異常、体の麻痺が続く。
(10)呼吸・排尿・排便が困難になる。
ちなみにジュルは(1)(2)と(6)に該当。こうやってみると確かにサインは出ていたことがわかる。
一時、頭にできる腫れ物がなかなか治らなかったし、舐めすぎてできた傷さえなかなか治らなくてシャツを着せていたのもサインだったのか…。
毎日歯みがきしていたのに息が臭くなったので不思議だった。手術した現在、ストレスをかけないために歯みがきをお休みして1ヶ月以上になるけれど、臭くない。今から思うと体調変化のサインだったのだろうと思う。
■チェックのしかた
人差し指と中指の2本の指で、お腹に小さい「の」の字をいっぱい書くように満遍なく乳腺に沿って擦っていくと、乳首の周りに小さなしこりや腫れのような物が感じられる。乳腺が張っているだけで硬くならないこともあるので、“?”と思ったら獣医さんに診てもらう。
■診断方法
触診で疑わしい場合は、細胞診をして腫瘍か否か判定する。
腫瘍の場合、転移の有無を検査するためにレントゲンを撮る。
肺に転移がある場合は外科手術を選択せず、化学療法による治療を選択する。
転移がない場合は、良性・悪性を問わず、できるだけ早く手術によって摘出する。
摘出した腫瘍を病理検査することで、良性か悪性かを検査し、予後の治療方針を決定する。
■治療法
1.乳腺摘出手術
2.抗がん剤
3.放射線治療
4.1~3の組み合わせ
5.ホルモン療法(抗エストロゲン剤)
6. 免疫療法
やはり3大治療法がメイン。
良性、もしくは転移しておらず初期の段階で摘出できた場合は、予後を観察しながら必要があれば術後治療を検討する。
乳腺腫瘍で転移している場合は、リンパや肺に転移をしているため手術はせず、抗がん剤や放射線治療などの組み合わせを実施していく。
ホルモン療法はヒトの乳ガン治療ではすでにメジャーな治療法であり、ネコにも採用されている例がある。比較的副作用が少なく効果的な場合もあるが、すべての乳がんに効くわけではなく、投与してみないと効果はわからない。費用が比較的高いともいわれている。
また、ヒトとは違い、避妊手術をして既に卵巣を摘出しているネコの場合にも効果的なのか、素朴な疑問も残る。
最先端治療の免疫療法を実施している動物病院も既にある。
■乳腺腫瘍の手術後の猫の生存期間に影響を与える条件
(1)腫瘍の大きさ
あくまでも目安として一般的に、腫瘍の大きさが2cm以下で余命36ヶ月(3年)、2~3cmで余命24ヶ月(2年)、3cmを超えると余命6ヶ月といわれている。
いずれにせよ、2~3㎝の大きさが命にかかわる目安とされている。
(2)切除できる大きさ
猫の乳腺腫瘍の場合は可能な限り大きく腫瘍部分を取り除くことが根治する鍵となる。乳腺はつながっているため、一般には腫瘍がある片側すべての乳腺が摘出させる。反対側の乳腺も再発する可能性が高いため、左右両方摘出するのがベストといわれている。ただし、一度の手術で両方摘出することは、かなり高度な技術が必要とされるため、一般的には行われていない。
(3)「癌細胞の悪性度」
切除した腫瘍を病理検査して癌細胞の悪性度を出す。分裂像が多ければ多いほど悪性度が高いといわれている。
さて、ここまで勉強した上でジュルの術後の治療方針を、腰を据えて決めることにしよう。
もし、「こんな治療もあるよ!」「こんなサプリを知ってるよ!」
「それは間違いだよ…」などなど、どんなことでも教えていただければ幸いです。
※内容はあくまでも個人的なノートの域を出ませんから、鵜呑みになさらないようにお願いします。
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Ⅴ.ネコの乳腺腫瘍
■乳腺腫瘍の原因
女性ホルモンが関係していると思われ、特別の理由がなければ初回発情前に避妊手術を行なった方がよい。発情を重ねるごとに乳腺腫瘍になる確率が高くなるという統計がある。また、細胞が衰えてくる高齢に発病することが多い。
猫の乳腺腫瘍の8割以上が悪性の乳がんとなるため注意が必要。
■症状
初期の段階ではネコも痛みを感じないため、発見されにくい。そのため、発見された時には複数の腫瘍、または大きくなってしまっている状態が多くなる。また、急速に増殖してリンパ節や肺に転移するため、早期発見早期治療が鍵となる。ひどくなると肺が侵されて息が荒くなり、乳頭から分泌物が出たり、腫瘍によって皮膚が破けたりする。
[ガン全般の典型的症状10項目]
(1) 腫れ物がなかなか治らない。
(2) 傷やただれがなかなか治らない。
(3) 体重が減っていく。
(4) 食欲がなくなる。
(5) 身体の開口部から血や分泌物が出る。
(6) 体から不快なにおいがする。
(7) 食べにくそうにする。また飲み込みにくそうにする。
(8) 運動をいやがる。
(9) 歩行の異常、体の麻痺が続く。
(10)呼吸・排尿・排便が困難になる。
ちなみにジュルは(1)(2)と(6)に該当。こうやってみると確かにサインは出ていたことがわかる。
一時、頭にできる腫れ物がなかなか治らなかったし、舐めすぎてできた傷さえなかなか治らなくてシャツを着せていたのもサインだったのか…。
毎日歯みがきしていたのに息が臭くなったので不思議だった。手術した現在、ストレスをかけないために歯みがきをお休みして1ヶ月以上になるけれど、臭くない。今から思うと体調変化のサインだったのだろうと思う。
■チェックのしかた
人差し指と中指の2本の指で、お腹に小さい「の」の字をいっぱい書くように満遍なく乳腺に沿って擦っていくと、乳首の周りに小さなしこりや腫れのような物が感じられる。乳腺が張っているだけで硬くならないこともあるので、“?”と思ったら獣医さんに診てもらう。
■診断方法
触診で疑わしい場合は、細胞診をして腫瘍か否か判定する。
腫瘍の場合、転移の有無を検査するためにレントゲンを撮る。
肺に転移がある場合は外科手術を選択せず、化学療法による治療を選択する。
転移がない場合は、良性・悪性を問わず、できるだけ早く手術によって摘出する。
摘出した腫瘍を病理検査することで、良性か悪性かを検査し、予後の治療方針を決定する。
■治療法
1.乳腺摘出手術
2.抗がん剤
3.放射線治療
4.1~3の組み合わせ
5.ホルモン療法(抗エストロゲン剤)
6. 免疫療法
やはり3大治療法がメイン。
良性、もしくは転移しておらず初期の段階で摘出できた場合は、予後を観察しながら必要があれば術後治療を検討する。
乳腺腫瘍で転移している場合は、リンパや肺に転移をしているため手術はせず、抗がん剤や放射線治療などの組み合わせを実施していく。
ホルモン療法はヒトの乳ガン治療ではすでにメジャーな治療法であり、ネコにも採用されている例がある。比較的副作用が少なく効果的な場合もあるが、すべての乳がんに効くわけではなく、投与してみないと効果はわからない。費用が比較的高いともいわれている。
また、ヒトとは違い、避妊手術をして既に卵巣を摘出しているネコの場合にも効果的なのか、素朴な疑問も残る。
最先端治療の免疫療法を実施している動物病院も既にある。
■乳腺腫瘍の手術後の猫の生存期間に影響を与える条件
(1)腫瘍の大きさ
あくまでも目安として一般的に、腫瘍の大きさが2cm以下で余命36ヶ月(3年)、2~3cmで余命24ヶ月(2年)、3cmを超えると余命6ヶ月といわれている。
いずれにせよ、2~3㎝の大きさが命にかかわる目安とされている。
(2)切除できる大きさ
猫の乳腺腫瘍の場合は可能な限り大きく腫瘍部分を取り除くことが根治する鍵となる。乳腺はつながっているため、一般には腫瘍がある片側すべての乳腺が摘出させる。反対側の乳腺も再発する可能性が高いため、左右両方摘出するのがベストといわれている。ただし、一度の手術で両方摘出することは、かなり高度な技術が必要とされるため、一般的には行われていない。
(3)「癌細胞の悪性度」
切除した腫瘍を病理検査して癌細胞の悪性度を出す。分裂像が多ければ多いほど悪性度が高いといわれている。
さて、ここまで勉強した上でジュルの術後の治療方針を、腰を据えて決めることにしよう。