ジュルのしっぽ-猫日記-

おっとりネコ・ジュルとのほげほげした毎日。

三日三晩の子ネコ。

2007-12-09 | チャイ日記
わたしは生後半年ぐらいの、もう避妊去勢できるノラしか保護したことがない。
獣医さんたちの診立てでは、この子は生後2ヶ月半ぐらいの女の子。
こんなちいさな子ネコは、じつは初めての経験。



子ネコの姿を確認するだけで2日かかった。
夜、ダンナが帰宅途中に公園に寄ってくれていた。
1夜目は1時間以上探してもみつからず。ただ、エサやりさんから確かに子ネコがいることを聞き出してきた。
これで、とりあえず投稿されたコメントは、どうやら本当らしいことが確認できた。



2夜目も絶望的でもう帰ろうかと踵を返したとき、「ミャ~・・・」とかすかに聞こえた気がしたそうで、空耳かな…?と思って帰ろうとすると、また「ミャ~・・・」とか細い声が。
極々たまにしか鳴かない声を頼りに行きついた生垣の中に、ようやく子ネコを発見。
ところが、コメントの内容とは違って、ゴハンにも反応せず、かなり警戒心が高かったみたい。
あっという間に暗闇に姿を消してしまい、見失うことに。その時、コメントくださった方自身に声をかけられたそう。
子ネコを確認、コメントしてくださった方の勤め先とその人ともお話できたことで、コメントの内容が間違いないと確認。



公園にいたネコは、成ネコが4匹とこの子の計5匹。
細い車道4本に囲まれたちいさな公園。場所柄、夜中まで人通りが絶えない。
保護した公園で会った2人のエサやりさんのお話では、公園の近くで大規模な工事をしている場所に、元々あったマンションが取り壊された時、マンションでゴハンをもらっていたネコたちが公園に移ってきたのだそう。



子ネコの親もいたらしいけれど、取り壊しの時に公園に移らず、この子を置いてどこかへいってしまったとのこと。
4匹のノラたちはみんな兄弟。子ネコは4匹の兄弟ネコにくっついて暮らしてきた。
兄弟ネコたちにうるさがられながら後を追う姿は見ていて不憫だったと、エサやりのオジさん。
そこまでの話を聞き出して、間違いなくノラであることを確信。
コメントの内容は本当だったし、ノラであることも間違いないし、人通りも絶えない場所だし、見るからに子ネコを探しにきている方々もいるし、けして近いわけではないので手を引くことにした。



ただ考えてみれば、あれだけ人通りがあって、あれだけ探し回られて、拾われない、みつからないノラの子が、すぐに保護してもらえるかな…。
相当、警戒心の強い子であることは、ダンナが見た印象からもよくわかる。
3夜目…、というより早朝、ひょっとしたらもう保護されているかもしれないけれど、一応いってみようということで行って、ふたりで保護に成功。



それにしても、これだけちいさいと、たった一晩でこんなに人懐こくなれるんだね。



よくもまぁ、たった一匹で、この寒空の下で生きてこれたものだ。
ヒトの都合なんて、この子には関係ない。
保護依頼が殺到しようが、コメントがいいか悪いかとか。
ジュルのアンカ、貸してあげるから、温かくしておやすみ。。。