「通勤ライナー」はなぜ乗客にも鉄道会社にも得なのかー有料座席列車導入は鉄道活性化のカギ

こんにちは。大塚良治『「通勤ライナー」はなぜ乗客にも鉄道会社にも得なのか』(東京堂出版)で鉄道活性化策を提言しています。

小田急線平日夕方上り方面特急の通勤利用

2014-02-18 23:12:26 | 日記
皆様、こんにちは。

18時00分以降に小田急小田原線新宿駅を出発する下り特急は「ホームウェイ」の愛称が付けられ、平日は多くの帰宅利用を取り込んでいます。

しかし、平日夕方の小田急小田原線では、本厚木、海老名、相模大野、町田、新百合ヶ丘等の主要駅から登戸、成城学園前、下北沢、代々木上原、新宿へ向かう帰宅利用も旺盛です。私も勤め帰りに本厚木から新宿までの上り方面を利用している一人です。

平日夕方17時30分以降の本厚木駅は、学生だけでなく、周辺の事業所から退勤したサラリーマンやOLも交じって、かなりの混雑となります。急行や快速急行は着席することが困難なことが多く、町田や新百合ヶ丘までの比較的短距離での特急の通勤利用が見られます。



今日は17時45分発特急「さがみ82号」新宿行き(列車番号:0382)を利用することにしました。

「さがみ82号」の前に、17時42分発新松田始発の各駅停車相模大野行き(列車番号新松田→相模大野6812・相模大野→新宿1068)10両編成が3番線に入線してきましたが、大勢の旅客が乗り込み、 かなりの混雑となりました。この列車は、相模大野から急行新宿行きとして続行運転されることもあって、急行や快速急行と同じくらい混雑します。本厚木からの着席は困難です。



そして、6812列車が出発した後に、同じく3番線に「さがみ82号」が入線してきました。30000形EXE30255編成6両(座席定員358人)による運行でした。



本厚木から乗車したのは、主に出張帰りのビジネスマンや勤め帰りのサラリーマンやOLといった人たちです。本厚木出発後にすべての号車を見て回りましたが、乗車していたのは156人でした。乗車率は43.6%と言うことになります。



相模大野へは12分かけて到着します。相模大野で先に到着済の「えのしま82号」(列車番号片瀬江ノ島→相模大野0582)への連結に備えて、駅到着前に減速する関係で若干時間がかかります。2号車は3人が下車し、1人が乗車してきました。

相模大野からは「さがみ82号」と「えのしま82号」は0382列車として併結運転し、10分で新百合ヶ丘に着きます。2号車では観光帰りと思われる旅客ばかり8人が下車し、代わりに出張帰りのビジネスマン風3人組が入れ替わりに乗車しました。ホームで次の一般列車を待つ多くの旅客を残して、特急列車は新宿に向けて出発します。

登戸を通過して多摩川を渡って東京都に入ると程なくして地下駅となっている成城学園前も高速で通過し、さらに2013年3月23日に地下化した世田谷代田~東北沢間を通り過ぎて、東京地下鉄千代田線との分岐駅である代々木上原を過ぎると、終点新宿に到着しました。新百合ヶ丘から22分の行程でした。

「さがみ82号」は4割くらいの乗車率で十分健闘していると言えますが、さらに乗車率を高めることも可能であると思われます。つまり、乗車率に応じた特急料金の価格設定(プライシング)を行う「イールドマネジメント」を実施することが望まれます。「通勤ライナー」のイールドマネジメントの考え方について詳しくは、拙著『「通勤ライナー」はなぜ乗客にも鉄道会社にも得なのか』(東京堂出版)、144~167ページをご参照ください。

折り返し、18時44分発特急「ホームウェイ81号」藤沢行き(列車番号0981)となります。



「ホームウェイ81号」は満席となっていて、2・3番ホーム上の特急券売機にはキャンセル待ちの行列ができていました。



小田急の構内を後にしてJRの構内に入ると、降雪の影響で、中央本線特急が全て運休する旨の貼り紙がありました。「中央ライナー」「青梅ライナー」は通常運行されます。



また、西武池袋線・西武秩父線飯能~西武秩父間で特急が運休となっているため、池袋駅では、特急が全て飯能行きとなっていました。


最新の画像もっと見る