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一生の宝物「法華経」の宝島の世界へあなたをエスコート
仏教経典の中の王様「法華経全28品」の完全解読に大チャレンジ!

Popular Deciphering94 比喩品第三(その16)

2025年04月08日 16時28分22秒 | 生き方
比喩品第三(その16)

仏が舎利弗に告げた
The Buddha said to Śāriputra
よいかな、よいかな(感嘆、素晴らしい)
Excellent! Excellent!
あなたの言った通り
As you have said
舎利弗(仏弟子の名)よ、
Śāriputra (a disciple's name)
如来(仏)もまたそのようである
The Tathāgata is likewise
すべての世界の父なり
Becomes the father of all the world
あらゆる恐れにおいて
In all fears and terrors
衰え・悩み・悲しみ・病
Decay, affliction, sorrow, illness
無知の闇に覆われていること
Darkness of ignorance and delusion
完全に尽きて何も残らない
Completely exhausted, nothing remains
ことごとく成し遂げる
Completely accomplish
無限の知識と見識
Infinite knowledge and insight
恐れるものがない力
Power without fear
偉大な超自然的な力を持つ
Possesses great divine power
(仏の)智慧の力に及ぶ
And the power of wisdom
方便(便宜、手段、仏教では巧みな導き)を十分に備える
Fully equipped with expedient means
智慧による波羅蜜(悟りに至る完成、パーラミター)
Perfection of wisdom
広く深い慈悲の心
Great compassion and mercy
常に怠らず、疲れず
Always diligent, never weary
常に善いことを求める
Constantly seeking good deeds
すべての存在に利益を与える
Benefit to all beings
三界(欲界・色界・無色界:迷いのこの世)に現れてくる
Manifesting in the Three Realms
古びて火に包まれた家(この世、苦界のたとえ)
The burning and decaying house
衆生(生きとし生けるもの)を救うために
To save all sentient beings
生・老・病・死の苦しみ
Birth, aging, sickness, death
すべての心の苦しみ
Sorrow, grief, suffering, affliction
愚かさと無知に覆われている状態
Covered by ignorance and darkness
三毒(貪・瞋・癡:仏教の根本煩悩)のもたらす煩悩の炎
The fire of the Three Poisons
教え導いて得させる
Instruct and lead to attainment
無上正等覚(最高の悟り・仏の悟り)
Anuttara-samyak-sambodhi (Supreme Enlightenment)


諸々の衆生(生きとし生けるもの)を見て
See all sentient beings
生老病死の苦しみのために
For the suffering of birth, aging, illness, and death
すべての心の苦しみ
Grief, sorrow, pain, affliction
焼かれ煮られる場所、苦しみの中にある
Burned and boiled (metaphor for suffering)
また欲望(色・声・香・味・触)と財産や利益のゆえに
Also, the sake of the five desires (sight, sound, smell, taste, touch) and wealth and gain.
さまざまな苦しみを受ける
Suffer various hardships
欲に執着して追い求めるゆえに
And because of clinging to desires
今まさに多くの苦しみを受けている
Currently experiencing suffering
のちに地獄(仏教の六道の一つ)で苦を受ける
Later receive hellish suffering
六道の一つ、動物界(迷いの世界)
Animal realm
餓鬼道(六道の一つ、飢えに苦しむ存在)の苦しみ
The suffering of the hungry ghosts
もし天上(天界)に生まれても
Even if born in heaven
人間界においても
And in the human realm
貧しく困窮して苦しみに満ちている
Poor, destitute and full of suffering
愛する者と別れる苦(八苦の一つ)
The pain of parting with a loved one
憎んでいる者と会うことによる苦しみ(八苦の一つ)
The suffering of meeting those you hate
このようなさまざまな
Such as these
さまざまな諸々の苦しみ
Various kinds of suffering
衆生はその中に没している
Beings are immersed in it
喜んで遊び戯れる(娯楽的)
Delight in playing
気づかず、理解しない
Unaware and ignorant
驚かず、恐れない
Neither startled nor afraid
また嫌になる心も起こさない
Nor do they grow weary
解脱を求めない
Do not seek liberation
この三界(欲界・色界・無色界:迷いの世界)の火宅(この世の比喩)において
In this burning house of the Three Realms
あちこちを走り回る
Run about in all directions
大きな苦しみにあっても
Even though they encounter great suffering
それを苦と思わない
Do not regard it as suffering




日曜日、月曜日を除く毎日、妙法華経の訓読を公開しておりますが、同時に原文(真読)を掲載して照らし合わせれるように電子書籍化して販売を開始しております。この度は、序品第一に続き、方便品第二の真読&訓読(和英翻訳付き)を発行いたしました。
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なかなか手に入りにくい素朴に残された漢字だけで綴られた法華経の真読翻訳ですが、案外確かな方法での整理がついてない現状を知るにつれ、これは兎にも角にも自分で調べて作ってみる手段が何より自分のものとして本当の仕事の価値を得れるに違いないと思いました。その方法はどうあれ、案ずるよりもた易く疲労感なしに執筆完成したのがこの宝の本書でした。その秘訣に、実践すべきは仕事の道であり、その中央に法華経を置いて訓読を理論とし、その後に法華経の真読を仕上げることで自分の仕事の道がすでに理論付けられてきます。法華経の真読をあなた自身のバックエンドの実践とし、法華経の訓読をフロントエンドの理論として獲得されることを期待します。

 
 「方便品第二」について 方便というものは仏教用語であり、仏教とはそもそも真実の知恵へと教え導いてくれるものですが、その真実の目的地へ挫けずに至らせるために方便という教えが別にあるのです。それが真実の仏教の道のりではない寄り道をしながら導く方便説法です。夢のようなおかしな話だけれど、導かれる人が興味を持って理解しやすいような例え話や比喩の物語を用いながら導く教えが別にあるというわけです。このような方便な教えは仏教の真実よりも普段日常に過ごしている一般的な話題や情報のようなものの中から本当に真実のゴールへ通じているかどうかを見通す力を養い授けてくれることになるでしょう。多くの情報に埋もれる中ですべてを丸のみに信じることは不可能であり、どうも変だな、それは本当なんだろうかと自分で判断しながら捨てるべきものは捨てるようにして、淘汰して残った真実が普段の生きるべき道になって見えてくることは何よりも楽しいことです。





Popular Deciphering93 比喩品第三(その15)

2025年04月07日 17時16分10秒 | 生き方
比喩品第三(その15)

舎利弗(仏弟子の名)よ、
Śāriputra (a disciple's name)
あなたの意見ではどうですか?
What do you think?
この長者は
This elder
子供たちに等しく与える
Gives equally to all children
珍しい宝でできた大きな車
Great cart of precious treasures
まさか偽りがあるのではないか?
Could this be a lie?
舎利弗は言った
Śāriputra said
(偽り)ではありません
No, it is not
仏陀(仏の尊称)様、
World-Honored One (Buddha)
この長者は
This elder
ただ子供たちを~させる
Only made the children…
火事から逃れられた
Escaped the fire danger
身と命を完全に保つ
Preserve the body and life
偽りのためではない
Not done for falsehood
なぜかというと
For what reason? / Why?
もし身と命が保たれたなら
If one preserves life and body
すでに得たことになる
Then it is already obtained
好きな遊びの道具
Playthings, toys
ましてやさらに巧みな手段で
How much more with expedients
あの火の家において
In that burning house
そしてこれを救い出した
And rescued them


仏陀(世尊)様、
World-Honored One (Buddha)
もしこれが長者であるならば
If this is a rich elder
~さえ与えなかったとしても
Even if he didn’t give at all
最小の一台の車
Even the smallest cart
なお偽りではない
Still not false
なぜかというと
For what reason?
この長者は
This elder
先にこのように考えていた
Had previously formed this intention
我は手段(方便)を用いて
I used skillful means
子どもを外に出させる
Made the children escape
このような因縁(理由)によって
Because of this karmic connection
虚しい(意味のない)偽りではない
It is not false
ましてや長者がそうしないわけがない
How much more so the elder?
自分が財富無量であると知っている
Knows oneself to have boundless wealth
子どもたちを豊かにしたいと願う
Wishes to abundantly benefit the children
大きな車を等しく与える
Equally give the great carts




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妙法華經 方便品第二[真読&訓読]和英翻訳付き【電子書籍】[ 安田 和正 ] 「方便品第二」について 方便というものは仏教用語であり、仏教とはそもそも真実の知恵へと教え導いてくれるものですが、その真実の目的地へ挫けずに至らせるために方便という教えが別にあるのです。それが真実の仏教の道のりではない寄り道をしながら導く方便説法です。夢のようなおかしな話だけれど、導かれる人が興味を持って理解しやすいような例え話や比喩の物語を用いながら導く教えが別にあるというわけです。このような方便な教えは仏教の真実よりも普段日常に過ごしている一般的な話題や情報のようなものの中から本当に真実のゴールへ通じているかどうかを見通す力を養い授けてくれることになるでしょう。多くの情報に埋もれる中ですべてを丸のみに信じることは不可能であり、どうも変だな、それは本当なんだろうかと自分で判断しながら捨てるべきものは捨てるようにして、淘汰して残った真実が普段の生きるべき道になって見えてくることは何よりも楽しいことです。





Popular Deciphering92 比喩品第三(その14)

2025年04月06日 16時09分16秒 | 生き方
比喩品第三(その14)

舍利弗(仏弟子の名前)よ、
Śāriputra (a disciple's name)
その時、長者は
At that time, the elder
それぞれの子供に授けた
Each granted to the children
同じ一つの大きな車
The same one large cart
その車は高く広い
That cart is tall and wide
多くの宝で飾られ整えられている
Adorned and arranged with many treasures
周囲を欄(手すり)と楯(仕切り)が囲んでいる
Surrounded by railings and shields
四方に鈴が掛けられている
Bells hanging on all four sides
さらにその上に
Furthermore, on top of that
覆いの屋根を張り設ける
Setting up a canopy
また珍しい宝をもって飾る
Also decorated with rare treasures
そして厳かにこれを飾る
And solemnly decorate it
宝の縄を絞り絡める
Twisting and entwining treasure ropes
多くの花の飾り紐を垂らす
Hanging many floral ornaments
うねる茣蓙(ござ)を重ねて敷く
Layering undulating mats
赤い枕を安置する
Placing red pillows
白い牛でひく
Drawn by white oxen
皮膚の色は清らかに満ちている
The skin is pure and full
形と体が美しく良い
The form and body are beautiful
大きな筋肉と力を持つ
Possessing great muscle strength
歩みが平らで正しい
Walking smoothly and properly
その速さは風のようである
Its speed is like the wind
さらに多くの召使いが従う
Furthermore, many servants follow
そしてこれを守り仕える
And they serve and protect it
それはなぜか?
Why is this so?
これは偉大な長者である
This is a great elder
財産と富が無限にある
Wealth is limitless
種々の倉庫や蔵
Various great storages
すべてが満ちあふれている
Everything is full and overflowing


そしてこのように考えた
And thought in this way
私の財産は限りがない
My wealth is limitless
劣った小さい車を与えるべきではない
Should not give inferior small carts
多くの子供たちに与える
Giving to the many children
今いるこの幼い子供たち
These young children now
すべて私の子供である
They are all my children
愛は偏りなく公平である
Love is impartial
私はこのようなものを持っている
I have such things
七つの宝で飾られた大車
Large carts adorned with seven treasures
その数は無限である
Their number is limitless
まさに平等な心を持つべきである
Should have an equal heart
それぞれにこれを与える
Each one is given this
差別すべきではない
Should not make distinctions
それはなぜか?
Why is this so?
この私の財物をもって
With this possession of mine
一国に十分に配ることができる
Can provide for an entire nation
なお尽きることはない
Still does not run out
子供たちに与えるのは当然である
How much more so the children
その時、多くの子供たちは
At that time, the children
それぞれ大きな車に乗った
Each boarded a large cart
いまだかつてなかったものを得る
Obtain something unprecedented
本来望んでいたものではない
Not what was originally desired




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Popular Deciphering91 比喩品第三(その13)

2025年04月05日 17時05分16秒 | 生き方
比喩品第三(その13)

その時、長者は
At that time, the elder
すぐにこのように考えた
Immediately thought like this
この家はすでに~である
This house has already become
大火に燃え尽くされる
Burned by a great fire
私と多くの子供たち
Myself and many children
もし時を逃して出なければ
If we do not leave in time
必ず焼かれてしまう
Surely will be burned
私は今
Now I
まさに方便を設けるべき
Should establish skillful means
多くの子供たちを~させる
Making the many children
この害を免れることを得る
Able to escape this harm
父は多くの子供たちを知る
The father knows the many children
以前からそれぞれに好むものがある
Each has had their own preferences
さまざまな珍しいおもちゃ
Various rare toys
珍しく変わったもの
Unusual and rare things
心は必ずそれに執着する
The heart is surely attached to it
そしてこれを告げる言葉
And he said these words
あなたたちが遊べるおもちゃ
The toys you all can play with
希少で得がたい
Rare and difficult to obtain
もし取らなければ
If you do not take it
後に必ず後悔する
You will surely regret later
このようにさまざまな
Various like this
羊車
Sheep car
鹿車
Deer car
牛車
Ox car
今、門の外にある
Now outside the gate
これで遊ぶことができる
Can play with this


あなたたちはこの火の家にいる
You all are in this burning house
速やかに出てきなさい
Quickly come out
あなたの望むものに従う
According to your wishes
すべてあなたに与える
Everything shall be given to you
その時、多くの子供たちは
At that time, the many children
父の言葉を聞いた
Heard the father's words
珍しいおもちゃ
Rare toys
その願いにちょうど合うから
Because it fits their wishes
それぞれの心が勇ましく鋭い
Each heart is brave and sharp
互いに押し合いながら
Pushing each other
競い合いながら走る
Racing together
争って火の家を出る
Rushing out of the burning house
この時、長者は
At this time, the elder
多くの子供たちを見る
Seeing the many children
安全に出ることができる
Able to escape safely
すべての子供が交差点の真ん中にいる
All are in the crossroads
露地に座る
Sitting on open ground
もはや障害や妨げがない
No more obstacles
その心は穏やかである
Their minds are calm
喜び踊り跳ねる
Rejoicing and dancing
その時、多くの子供たちは
At that time, the many children
それぞれ父に申し上げた
Each addressed their father
父が以前許したもの
What the father previously promised
好きなおもちゃや道具
The toys and playthings
羊車
Sheep car
鹿車
Deer car
牛車
Ox car
今すぐ授けてください
Please grant it now




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Popular Deciphering90 比喩品第三(その12)

2025年04月04日 16時34分04秒 | 生き方
比喩品第三(その12)

長者(富裕な家の主人)
The wealthy elder
この大火を見た
Seeing this great fire
四方から火が起こる
The fire arises from all four sides
すぐに大いに驚き怖れる
Immediately greatly shocked and frightened
そしてこのように考える
Then he thought like this
私はこれにおいて~できるが
Although I can in this situation
燃えている門
The burning gate
安全に出ることができる
Able to escape safely
しかし多くの子供たちは
But the many children
火が燃える家の中に
Inside the burning house
楽しみに執着して遊ぶ
Attached to play and fun
気づかず、知ろうともしない
Neither aware nor knowing
驚かず、怖れない
Neither startled nor afraid
火が迫ってくる
The fire is closing in
苦しみと痛みが激しく、自分に及ぶ
Suffering and pain intensely afflict oneself
心は嫌がらず、悩まない
The mind does not detest or worry
外に出ようとする意志がない
No intention to escape
舎利弗(弟子の名前)よ、
Śāriputra (a disciple's name)
この長者は
This elder
このように考える
Thinking like this
私の体や手には力がある
My body and hands have strength
まさに衣服や布をもって~すべき
Should use clothes or cloth
もしくは机やテーブルを用いて
If using tables or desks
家から出す
Bring them out of the house
再びさらに考える
Thinking even further
この家にはただ一つの門しかない
This house has only one gate
しかしさらに狭く小さい
But it is even smaller


子供たちは幼い
The many children are immature
まだ何も理解していない
They have no understanding yet
遊び場に執着している
Clinging to their play area
あるいは落ちるかもしれない
They may fall down
火によって焼かれる
Burned by the fire
私は当然説くべきである
I should explain
恐れるべきこと
A frightening matter
この家はすでに燃えている
This house is already burning
速やかに出るべきだ
They should leave quickly
火にさせてはいけない
Do not let them be burned
燃えて害を受けるもの
That which is harmed by fire
すでにこのように考えた
Already thought like this
考えた通りに
As thought
詳しく子供たちに告げる
Fully informing the children
あなたたちは速く出なさい
You all, get out quickly
父はたとえ憐れんでも
Though the father pities them
良い言葉で誘い、たとえる
Using kind words to guide
しかし多くの子供たちは
But the many children
楽しみに執着して遊ぶ
Attached to play and fun
信じて受け入れようとしない
Refuse to believe and accept
驚かず、恐れない
Neither surprised nor afraid
全く出ようとする心がない
Completely lacking the desire to leave
また全く知らない
Again, completely unaware
何が火なのか?
What is fire?
何が家なのか?
What is the house?
どのようにして失うのか?
How does one lose?
ただ東へ西へ走り遊ぶ
Only running and playing east and west
ただ父を見るだけ
Only looking at the father




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