比喩品第三(その21)
そして偈(詩)を説いた
Then he spoke in verse
たとえば長者のような人物
Like a great elder
一つの大きな家がある
There is a great house
その家は長く古びている
That house is long decayed
そしてまたひどく荒れている
Moreover, it is badly ruined
建物内部が高くて危険である
The halls are high and perilous
柱の根元が砕けて朽ちている
Pillars crushed and rotten
屋根が傾き斜めになっている
Beams and rafters slanted
土台や階段が崩れ壊れている
Foundations and steps collapsed
壁が崩れひび割れている
The walls cracked and crumbled
泥や塗りが剥がれて落ちる
The plaster peels and falls
屋根のわらが乱れて落ちている
Thatched roof falls in disorder
垂木(たるき)と棟木(むなぎ)がずれ落ちている
Rafters and beams out of place
周囲の仕切りが曲がっている
Enclosures are twisted and bent
汚れが全体に満ちている
Full of filth everywhere
五百人がそこにいる
There are 500 people
その中に住んでいる
Dwell inside of it
猛禽(とび)類、ふくろう、鷲などの鳥たち
Kites, owls, eagles, vultures
雀や鳩のような鳥たち
Crows, magpies, pigeons, doves
蛇や蝮、サソリをもてあそぶ
Playing with snakes and scorpions
ムカデとヤスデ類
Centipedes and millipedes
ヤモリとムカデ(百足)
Geckos and centipedes
イタチ・タヌキ・ネズミたち
Weasels, badgers, mice
多くの有害な虫たち
Various harmful creatures
めちゃくちゃに走り回る
Running wildly in all directions
糞尿の臭う場所
Place stinking of feces and urine
汚れた水があふれ出る
Filth flows and overflows
フン虫や他の虫たち
Dung beetles and many insects
そしてその上に群がる
And they gather upon it
キツネ・オオカミ・野犬類
Foxes, wolves, and wild jackals
噛み砕いて踏みつける
Chewing and trampling
死体をかみ裂く
Biting dead bodies
骨と肉が散乱している
Scattered flesh and bones
これによって犬の群れが来る
Thus comes a pack of dogs
奪い合いながら寄って来る
Rush to snatch and strike
飢え、痩せ、苦しみ、怯える
Starved, weak, afraid
あらゆる場所で食を求める
Searching for food everywhere
闘いながら引っ張り合う
Fight, glare, and drag
うなり、にらみ、かみ、吠える
Growling, glaring, biting, barking
日曜日、月曜日を除く毎日、法華経を訓読に解読したものをブログ投稿しておりますが、同時に法華経原文の真読(漢文)と読み仮名(和英両方)も掲載し照らし合わせれるようにしたものを電子書籍化して安価な有料販売を開始しております。この度は、序品第一に引き続き、方便品第二の真読&訓読(和英翻訳付き)を発行いたしました。
ぜひお買い求めください。↓
Then he spoke in verse
たとえば長者のような人物
Like a great elder
一つの大きな家がある
There is a great house
その家は長く古びている
That house is long decayed
そしてまたひどく荒れている
Moreover, it is badly ruined
建物内部が高くて危険である
The halls are high and perilous
柱の根元が砕けて朽ちている
Pillars crushed and rotten
屋根が傾き斜めになっている
Beams and rafters slanted
土台や階段が崩れ壊れている
Foundations and steps collapsed
壁が崩れひび割れている
The walls cracked and crumbled
泥や塗りが剥がれて落ちる
The plaster peels and falls
屋根のわらが乱れて落ちている
Thatched roof falls in disorder
垂木(たるき)と棟木(むなぎ)がずれ落ちている
Rafters and beams out of place
周囲の仕切りが曲がっている
Enclosures are twisted and bent
汚れが全体に満ちている
Full of filth everywhere
五百人がそこにいる
There are 500 people
その中に住んでいる
Dwell inside of it
猛禽(とび)類、ふくろう、鷲などの鳥たち
Kites, owls, eagles, vultures
雀や鳩のような鳥たち
Crows, magpies, pigeons, doves
蛇や蝮、サソリをもてあそぶ
Playing with snakes and scorpions
ムカデとヤスデ類
Centipedes and millipedes
ヤモリとムカデ(百足)
Geckos and centipedes
イタチ・タヌキ・ネズミたち
Weasels, badgers, mice
多くの有害な虫たち
Various harmful creatures
めちゃくちゃに走り回る
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糞尿の臭う場所
Place stinking of feces and urine
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そしてその上に群がる
And they gather upon it
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Foxes, wolves, and wild jackals
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死体をかみ裂く
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骨と肉が散乱している
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これによって犬の群れが来る
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奪い合いながら寄って来る
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飢え、痩せ、苦しみ、怯える
Starved, weak, afraid
あらゆる場所で食を求める
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うなり、にらみ、かみ、吠える
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なかなか手に入りにくい素朴に残された漢字だけで綴られた法華経の真読翻訳ですが、案外確かな方法での整理がついてない現状を知るにつれ、これは兎にも角にも自分で調べて作ってみる手段が何より自分のものとして本当の仕事の価値を得れるに違いないと思いました。その方法はどうあれ、案ずるよりもた易く疲労感なしに執筆完成したのがこの宝の本書でした。その秘訣に、実践すべきは仕事の道であり、その中央に法華経を置いて訓読を理論とし、その後に法華経の真読を仕上げることで自分の仕事の道がすでに理論付けられてきます。法華経の真読をあなた自身のバックエンドの実践とし、法華経の訓読をフロントエンドの理論として獲得されることを期待します。
「方便品第二」について 方便というものは仏教用語であり、仏教とはそもそも真実の知恵へと教え導いてくれるものですが、その真実の目的地へ挫けずに至らせるために方便という教えが別にあるのです。それが真実の仏教の道のりではない寄り道をしながら導く方便説法です。夢のようなおかしな話だけれど、導かれる人が興味を持って理解しやすいような例え話や比喩の物語を用いながら導く教えが別にあるというわけです。このような方便な教えは仏教の真実よりも普段日常に過ごしている一般的な話題や情報のようなものの中から本当に真実のゴールへ通じているかどうかを見通す力を養い授けてくれることになるでしょう。多くの情報に埋もれる中ですべてを丸のみに信じることは不可能であり、どうも変だな、それは本当なんだろうかと自分で判断しながら捨てるべきものは捨てるようにして、淘汰して残った真実が普段の生きるべき道になって見えてくることは何よりも楽しいことです。