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『高気密高断熱で自然素材の家が好きな一級建築士のブログ』

茨城県取手市 シンク設計事務所 辰野峻也のブログです
これから家づくりをされる方の役に立つ情報をお届けします

気密測定C値0.14

2020年02月08日 17時28分35秒 | 気密測定
昨日、取手市の現場にて気密測定を行いました。
測定結果はC値0.14㎠/㎡。想定していたよりもずっといい数字が出て驚いています。
C値は0.5㎠/㎡目標としていたので、かなり嬉しい結果となりました。


C値とは建物の延べ床面積に対する隙間面積の割合で、この値が小さいほど気密性が高いことを意味します。
値が小さいほど隙間がない家ということです。
隙間をなくすことは、一度温めた温度を魔法瓶のように逃がさなくするために必要なことです。

測定結果によるとこの現場の場合、相当隙間面積は29㎠ということでした。
29㎠ということはこちらの↓5㎝×6㎝=30㎠のテープの切れ端より隙間が小さいということです。
わかりやすいですね^^


ちなみに、国の定めた次世代省エネルギー基準はⅠ~Ⅱ地域の場合C値2㎠/㎡、Ⅲ~Ⅵ地域の場合C値5㎠/㎡となっています(H11基準)。Ⅰ~Ⅱ地域というのは北海道です。茨城県取手市の場合6地域(H11基準ではⅣ地域)に指定されていますので5㎠/㎡ということになり、この住まいの場合のC値0.14㎠/㎡とは約33倍の気密性ということになります。

では国の定める5㎠/㎡の隙間はどれくらいになるかいうと、この取手の家の場合ですと30㎝×32㎝=960㎠の隙間まではOKということですが、それでは隙間ありすぎ!ということがわかると思います。
ですからそもそもの5㎠/㎡の基準はハードルが高くありませんから、あとはそれぞれのハウスメーカー、工務店、設計事務所の企業努力になります。

ハウスメーカーさんも数字を出しているメーカーさんがあります。
私たちも、こういうことがお客様の安心に繋がればと思い、今後は数字を出していこうと思っています。
シンク設計事務所ではC値0.3㎠/㎡を目標としてやっていきたいと思っているところです。



※2020年2月12日追記
ここから
「住宅の気密性能試験結果報告書」が届きました。
こちらの書式は全国で指定されていて、気密測定技能者従事事業所しか作成できないものとなります。
正式な測定数値はC値0.15㎠/㎡でした。
↓気密性能グラフを見ると家の性能がわかりやすいです^^

一番上の角度がついた線が、通常在来工法気密性能レベル:10㎠/㎡
その下の角度30度程の線が、次世代Ⅲ~Ⅵ地区気密性能レベル:5㎠/㎡
その下の角度の線が、次世代Ⅰ~Ⅱ地区(北海道)気密性能レベル:2㎠/㎡
一番下の太い線が、こちらO邸の気密性能:0.15㎠/㎡
 
今後も家の性能には特にこだわり、本物の高気密高断熱の家&自然素材&分離発注の家づくりを行っていきます。




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