ああ、あの時ああすればよかった、あの時咎めるべきではなかった
と後悔の念に苦しまされることがある。
色んなことがあるけれど、それがなければ今一人ぼっちにならなか
ったのではないかとか考えるわけだ。
夜、海を見に行くと大抵そういうことを考えている。
後悔、だから後で悔やんでも仕方がないのだがもしあの時こうだっ
たら・・・と考えると胸が一杯になる。
今までしてきた事で、やりすぎたなと言うのも結構あったりして、
そういうことを考え出すと何も手につかなくなる。
「もう居ないんだから、諦めなよ」と言う声は私の耳には聞こえな
いのだ。
不思議な無言電話が月ニ回、必ずかかってくるということは私のこ
とは忘れられていない。
尤も、その無言電話が元家族だと言う保障は何もないのだけれど他
にかかってくる理由がない。
私の家の電話は電話帳にも載せていないし携帯電話も特定の人にし
か教えていないからだ。
こういうことを考え出すとまた悪夢の始まりで寝込んでしまう。
考えないようにしていても頭の中からはなくならないので困った事
である。