ココロと機械

ココロの病を患う私の気ままなブログです

JUPITER-8の試写結果

2013-12-04 01:50:39 | ブログ

前にジュピター8とフェド2b(ユピテル8とフェト2b)の
事を書いた。(以下”この玉”)
カメラの方は、オリジナルである物をキチンと整備に出して、
ライカLやその他L39マウントレンズがキチンと使えるよう
になった。
だが別に買ったこの玉は、一枚目が擦り傷だらけで、絞れば問
題ないのだが精神衛生上よくない。
もう一個持っていた同じ玉は、綺麗だがヘリコイドが渋く具合
が悪い。
なので中身だけきれいな方の玉に入れ替えることにしたのだ。

仕事は簡単だ。
レンズユニットとヘリコイドを「エイや」と回すとヘリコイド
だけ残してレンズユニットだけ外れる。
で、調子のいい物同士をまたねじ込むだけなのだが、ここでひ
とつ問題が出る。
Imgp0623
画像の一番下にあるシムワッシャで焦点微調整をしているので
ある。
と言う事はおそらくヘリコイドを基準とし、レンズユニットの
出具合でピントの調節をしているか、もしくはその逆である。
レンズ基準だとしても、この手のヘリコイドで調節するのはめ
んどくさい。
ひょっとしたらどちらにも基準がなく適当な組み合わせにシム
で調節しているのかもしれないが、そこまで適当ではなくどち
らかが基準なのだろう。
しかし実に合理的かつ簡単な調合法であるがそれで問題はない。

で、迷った挙句、使いたい方の玉を優先し、使える方のヘリコ
イドとシムを組んだ。
ちなみに使いたい方(写真奥)の方は対外用の様で”JUPIT
ER”の表記で銅色のコ-ティングがされていて、ヘリコイドに
は誇らしげに”MADE IN USSR”とある。
使えない方(写真でバラけている部品)はЮпитерと明記され
ていてヘリコイドに何も表記がなく青色のコーティングがされ
ている。
対外用なのか仕様変更なのかは分らないがどっちも中身はコー
ティング以外は一緒である。
(写真でバラケているのはUSSRのヘリコイドとЮпитер-8
のレンズとそれに付いていたシムである:既に交換した残骸)
実写は、頭の片隅にはあったが思ったとおりの見事な後ピンの
連続であった。
021 F4
狛犬のあごの下の向かって左側のウズウズのピントを合わせた
のだが実際ピントが来ているのは一番右の奥の20センチくら
い向こうである。
と言う事は、もっと実際は距離計の示すジャスピンよりもレン
ズ本体は繰り出していなければならないわけで、レンズを組む
時に、元々使いたい方のレンズに付いていたシムを入れなけれ
ばならなかったのである。
なぜならそれは、一番上に写っているシムのそれよりもかなり
厚みのある物だったからだ。
この結果の状態から、厚みのあるシムに入れ替えれば、同じヘ
リコイドの位置でもその厚み分レンズユニットは前へ出るわけ
で、思うに丁度好い所に来る計算である。
と言う事はどうもヘリコイドは悪くない、無罪であるらしい。
早速元々レンズとペアだったシムに入れ替えたが今度はもう大
丈夫だろう。
カメラ自体は、他のL39レンズでも試写済みでOKであるか
らこれでよしとしよう。

ちなみにF4であんなにズレていてもガッチリ絞ればこの通り。
029_2 F18位

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする