再開組のハムから『HF、できたら7MHzに出たいのですが、GNDが効かずVSWRが落ちないので悩んでいます。どうしたらいいですか?』という相談を受けます。まずは『HFというものをきちんと理解しましょう。何でもいいから電線を外に張って「ロングワイヤー」でHFの受信しましょう』と、オススメしています。
【写真:GNDもテキトーなロングワイヤーでも『W』くらい受信可です】
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◆慌てず、SWLを通じ『HFを深掘り』して『HFへの解像度を上げよう』。
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昨日の記事で『解像度』について書きました。
要は『理解度を深めよう』という主旨です。
ショップで買ってきたアンテナを『ポン付け』で運用できる場合もありますが、
HFは波長も長く『思ったようにうまくいかないことも多々』です。
仕方がないから移動運用でダイポールを張って休日運用・・・。
ま、それもいいとは思いますが『めんどくさくないかな?』と感じます。
特に、今の季節は『野外は、とにかく寒い』です。
素手でアンテナ設営や撤収するのは『事故の元』にもなります。
アパマンなので・・・、という声もよく聞きます。
極論ですが『バランなしの50MHz用ダイポールをベランダから垂らしたら?』。
ウソに聞こえるかも知れませんが、
同軸直付けの1.5m×1.5mの6m用ダイポールでも、
FT8なら、7MHzや10MHzでも『それなりに受信が可能』です。
商品名の『カウンターポイズ』でGNDをベランダに撒き、ロングワイヤーでも受信は可能です。
1,PC(Windows11)を用意し
2,wsjt-xをダウンロードして、PCにインストール
3,PCにRIGのドライバーをインストールして
4,PCとRIGをUSBケーブルでつなぎ
5,PCとRIGの設定をすればいい
さらに。
6,ハムログをインストールして
7,運用とは別の『受信用ログ』を作成する(SWL/JF3TBMとか別コールにする)
8,DXへのSWL-RPT送付のために、少なくとも『e-QSL』でSWL-RPTを送る
9,マニュアル送信は面倒くさいので、ADIFを生成して一括送付する
10,e-QSLでCfmされたら、申請条件が揃えば『AWARD』を申請してみる
諸々の設定は、CQ-hamradio誌などにしょっちゅう掲載されています。
※設定の詳細は、ここでは省きます。
受信だけなら『VSWRが落ちない!』と嘆かなくても、
まずはHFってどんな感じなのかな・・・と、
現在主流の『FT8/FT4等、Digitalモード』なら『へぇぇ!すごい遠くが入るんだ!』と気づきを得られます。
極論ですが、受信だけなら『GNDなんて、ほっといてもいい』くらいです。
もちろん、きちんと整合が取れたアンテナを使うのが理想ですが、
GNDやVSWRで『悩んで時間を浪費するくらいなら、受信運用をやったら?』です。
平日の夜しか無線機の前に座れない方も、
テキトーに張った電線でも、7MHzや10MHzの夜間パスは活況です。
私のアンテナ、GNDは効いているためか2mの5/8λモビホでもHFのSWLできています。
GNDやVSWRで『苦戦』している方には『嘘だろ~!』と思われがちですが、
2mのモビホ(第一電波のDP-TRY2E)でも『WやLUが見える』のですから、
心底『FT8のSNR評価はすごいなー』と思います。
マグネット基台に2mのモビホでも同様でした。
ま、1.8MHz帯(160mB)あたりになると、
もう少し長いロングワイヤーが必要ですが、
ぜいたくを言わなかったら、2mのモビホで国内局は全国カバーで受信していますよ。
要するに『電波は電流、それを難しく考えずにキャッチする』ということです。
古いOM諸氏が『ゲルマニウムラジオの話題』をよく出されますね。
なんで電池もない鉱石ラジオが『聞こえるのか?』という原点に立てば、
電波(電磁波)は、電流である、ということが『実体験』できます。
この積み重ねが『解像度を上げる、理解度を深める』ということだと私は思っています。
毎度おおきに。ほんじゃーね!!
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※記事は、表現と言論の自由に則ったエッセイで、
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