OTA(Now On The Air)

JF3TBMの無線道楽雑記帳。その他、社会随筆も不定期に掲載。明日の活力にと、スパイスの効いたサプリのような。

●アマチュア無線界の『見えない足切り』を考察する。

2023年07月30日 | アマチュア無線

何級であれ『遊びのための資格』ですから、資格等級で『人格』を決めるのは『人として間違い』です。しかし、人の集まりである以上『資格カーストやヒエラルキー』があるのは確かです。


【写真:アマチュアの資格なんて、所詮はこんなもんです】
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◆何級より『自分は、どうありたいのか』が大事です。
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しつこいですが、一番コスパがいいのは『第三級』です。

 

・10・14MHzを除く

・出力は50Wまで

・電信も送出できる

 

第四級や第三級は『中学レベル』です。

言い換えれば『義務教育を履修している日本人なら誰でも取れる』のです。

誰でも取れるからと『馬鹿にする』のは、よくないと思います。

 

取った資格を『フルに活用できるか』は別問題です。

 

確かにTop DXerから見たら、3アマの運用など、

『ちーちーぱっぱ』に見えるかも知れません。

安定的にDXとの交信を伸ばしていくには、

200W程度が必要だというDXerの言い分は正解です。

 

かといって、QRPでWAC(六大陸州)を狙うのも技術がいります。

 

・28MHz

・5W

・FT8

 

この条件でWACを完成するのは、まぁまぁ大変です。

 

かつて、JA1AA・故庄野OMが、

28MHz・CW・5mWでWACを達成されたのを振り返れば、

ものすごい偉業だと思います。

 

第四級だとCWは不可ですが、FT8なら『チャンス』がありますね。

 

周囲から『2アマくらい取れ』とマウントを取られて腹が立つなら、

やはり、取っておいても邪魔にはならないですし、

アマチュア無線界で『一人前と認められる』には、

このところの傾向をみると『第二級』が『標準』なのだと感じます。

 

e-ラーニングで第二級の合格率は90%以上ですから『誰でも取れる』のでしょう。

 

となれば『誰でも取れる第二級くらいでマウント取るなよ』とか思います。

学力では『高校のレベル』ですから、

これだけ大学進学率が高い日本なら、

第二級レベルでマウントを取るのも『どやねんさ』と感じます。

 

しかし、じっくり観察すれば『やはり第二級は足切りライン』のようです。

 

▲こんな世界もあります。セレブに付き合うのも『大変』だぁ!。

 

世界レベルでは『アマチュア無線はDXをやるもの』の傾向が強いです。

ここでいうDXとは『ARRLのDXCC』などを指します。

ARRLのAWARDも、DXCC入り程度で満足できるなら、

第三級で、FT8を中心に運用すれば『1年程度』で完成するでしょう。

5Band-DXCCを狙うなら『80・40・20・15・10mB』が対象ですから、

必然的に『最低でも第二級は必須』です。

 

WARC-Bandの17mBや12mBは対象外ですからご注意。

 

大事なのは『他人と比較しないこと』です。

多少、意識する程度なら構わないですが、

一番大事なのは『自分は、どうしたいのか。どうありたいのか』です。

 

ランチに行って『松・竹・梅』と、3種のメニューがあるとします。

 

多くの方は『竹』を選びますね。

第二級は『竹』です。

ここに『業界の狙い』があります。

 

・松:第一級

・竹:第二級

・梅:第三級、第四級

 

ランチの原価率が『松が30%』『梅が25%』『竹が15%』くらいとします。

 

・松:1,300円×70%=910円の粗利・・・でも、全販売の10%くらい

・竹:1,000円×85%=850円の粗利・・・全販売の80%を占める

・梅:750円×75%=563円の粗利・・・やっぱり10%しか売れない

 

最初から『竹』しか用意していなかったら、そんなに売れません。

 

一番、儲かる『収益アイテムが竹』なのですから、

松と梅を並べておけば、竹が一番売れる、という仕組みです。

ここで忘れてはいけないのは『梅は「集客アイテム」』です。

また『松も「羨望の集客アイテム」』でもあります。

 

業界は儲かるからこそ『竹』をオススメし『第二級』が必須と演出工作されています。

 

本来、松竹梅は等級ではなく『縁起物』を表すものですが、

飲食店では『メニューのランク付け』のように扱われ定着してきました。

 

・松:特上

・竹:上

・梅:並

 

蕎麦屋や寿司屋でメニューの特上・上・並を松竹梅に置き換え、

特上を頼む『気取り』や、並を頼む『卑屈さ』を隠し、

注文をしやすくしたとも言われていますが、

売り手のホンネは『一番儲かる「竹」を売りたい』のは、おおかたの店。

 

私は『どうでもええやん』と思いますし、花が咲く『梅』が好きです。

 

毎度おおきに。ほんじゃーね!!

 

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