OTA(Now On The Air)

JF3TBMの無線道楽雑記帳。その他、社会随筆も不定期に掲載。

●CWは、ホンマにガラガラ・・・。

2021年09月21日 | アマチュア無線<CW>

多くの局が『FT8』に移行していて、CWの運用周波数帯は『ホンマ、ガラガラやなぁ・・・』と感じます。CWしかやっていない局さんは『CQを出し放題ですねぇ』と『楽観的』です。まぁ、確かにそうなのですが、アマチュア無線の楽しみは『世界各国の局との交信』が醍醐味です。SSBやCWは『レガシーモード』と呼ばれるようになりました。もう、歴史の世界に追い込まれてしまっている・・・。さて、どうすればいいのでしょうね。

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◆結論は、上手くレガシーモードとニューモードを楽しめばいいが。
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CW(モールス通信)の運用局が『めっきり減った』が実感です。

国際的なコンテストのときなどを除くと、
本当に『ガラ空き』になってしまいました。
さらに、FT8へ移行する局が増えた上に、

FT8でのマス埋めが進むと、熱くなってしまうのは仕方がないコト。

CWを楽しみながら、CWを否定するわけではないのですが、
運用局が少ない以上、運用局がいるところにいくしかないわけで。
となると、安定的にCWマニアが多い144MHz帯の和文が活況なのも納得です。

私は、ほどほどに和文・欧文のCWと付き合っていく方針です。

近畿地方で、アクティブな和文局は100~200局ほどです。
まぁ、このアクティブ局を全て網羅するとなれば、
ほぼ毎日、どこかで開催される『ロールコール』に参加するのが早道。

しかし、それで、本当にいいのか・・・?

仮に、各エリアにアクティブCWerが平均200局とします。
JA国内は、10エリアありますから、
全体でも『MAXで2,000局くらい?』ではないかと推察しています。

多くが、7MHz帯に出ていてくれればいいのですが、
とりわけ和文局に関しては『夕暮れから始まる国内スキップ』を境に、
コンディションに左右されない144MHz帯で、
のんびり交信と<ホレ(ー・・ ーーー:DO>に出没します。

和文交信は、特殊な略語を使わず平文で交信するのでOM方に人気があります。

さて、和文を覚えて楽しいひとときもあるでしょう。
しかし、私がいう『ほどほど』にしておかないと、
これから先、特に10年ほどで和文CWができる局が激減します。

つまり『人口減少の波は、和文CWerにも押し寄せる』のですね。

もっといえば、アマチュア無線人口も『激減』します。
お元気なOM局も『そろそろ歳やからなぁ』とおっしゃいます。
CWに限らず、国内のアマチュア局事情を深読みすれば、
団塊の世代の全員が後期高齢者になる5年後から、
ハム人口は激減の一途は『火を見るより明らか』でしょう。

・現在は、390千人のハム人口
・10年後は、半分の180千人くらいまで激減
・今のところは、毎月1千人減(年間12千人減×10年=120千人減)
・さらに、最近免許を取ったニューカマーが3~7年で、飽きてやめていく

今は、熱っぽいニューカマー局も、他のモードに移行しないと必ず飽きます。

割と活況を帯びて見える144MHz帯の和文局の多くも、
開局30~50年以上のOMさんばかりです。
特に和文を打てるOMさんは、かつての旧1級免許局が多いですね。

ここ10年くらいに新1級を取得された局のCW能力は・・・。

旧電信級試験と同じ『1分間25文字の欧文受信試験のみ』で、
さらに近年の『新1級』は『電気通信術そのものが試験科目から消えた世代』です。
なかなか、和文局が増えるどころか『減り続ける理由のひとつ』は、
こういうところにも、あります。

そこに全エネルギーを投下していると・・・。

・気が付けば、だんだん交信相手が減って
・いつも、同じ局とばかりで『トンツクやっている状況』に陥る
・さらに、国内しか通用しない『暗号』と、DXerからは揶揄されて・・・

CWも、コンディションが上がれば『楽しいモード』には違いないでしょう。

私が、現在『和文CW』に取り組んでいる理由は、

・欧文のショートQSOだと、ほとんど電鍵に触れる必要がない
・和文をやってみると、なるほど電鍵に触れないと始まらない
・欧文に比べれば、まだスロー(QRS)で運用できる
・それでも、少しは速く打ちたいから『スクイーズ操作の訓練にもなる』
・適時、CWにも触れていれば、タイミングが合うCW部門のコンテストにも出られる

まぁ、そんなところです。

有線通信時代から脈々と続く電信モードなので、
せっかく電信をかじったのだから、
これはこれで、長く続けていきたい・・・とは思っています。
しかし、若い世代が入ってこなければ、

もう『電信保存会』の状態。

私は、FT8で当面はDXを追いかけながら、
CWそのものを楽しめる工夫を日々考えながら取り組んでいます。
いずれにせよ、このままでは和文に出るのも、
ほとんどロールコール頼みになっており、

これで、本当にいいのだろうか・・・と、感じています。

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