気が付けば来月はもう年末です。一区切りがつきましたので、12月26日に発売予定のOld Timer VOL176に投稿予定のKE47の記事内容をご披露しておきます。頭の整理になります。このKE47エンジンが三菱ジープに搭載されたのはMWBとLWB車が1970年8月からで、SWBのJ52に搭載されたのが1973年から1974年までのわずか2年間でした。排ガス規制の過渡期のリリーフとはいえ投入期間の短いエンジンであったようです。
《Old Timer VOL176投稿予定原稿》
情報が圧倒的に少ない三菱ガソリンエンジンKE47について

《パート2》知っているようで全く知られていないKE47エンジン
前回は、三菱ジープの主力4DR5系ディーゼルエンジンについてお話をしました。今回は皆さんが殆どご存じのない、僅か2年という短命で終わった三菱ジープエンジンについてご説明したいと思います。そのエンジンとはKE47という名称で、小型トラックキャンターや小型バスローザに搭載されていた公害対策が大幅に強化されたガソリンエンジンです。このKE47ガソリンエンジンが搭載された三菱ジープの車種は、J52,J22,J22H,J42,J34の5車種のみでした。三菱ジープに詳しい方でもこのKE47エンジンについてご存じの方は少ないと思います。

《KE47とはどのようなエンジンなのか》
三菱ジープが1953年に発売されてから1972年までの約20年間、ガソリンジープの主力は以前ご紹介したJH4という、米国生まれのCJ3Bに搭載された排気量2199ccのハリケーンエンジンを改良した日本独自設計のものでした。このKE47エンジンが投入されたのは1973年で、日本が高度経済成長期に入り高速走行機会の増大や排ガス・騒音規制の強化という近代社会からの厳しい各種要請が高まった時期になります。排気量はJH4が2199cc (最高出力76PS、最高速95km/h)であったのに対してKE47は2315cc(最高出力95ps、最高速115km/h)。つまりKE47はJH4に比べて圧倒的にパワフルでありかつクリーンなガソリンエンジンであったのです。J52を例にとると、ベース車両重量が1トン前後のJ3Rに、小型トラック・バス用の高出力エンジンがそのまま搭載されたもので、当時としては競合メーカーと比較しても非常に画期的なエンジンであったようです。しかしながら、投入時に既に昭和48年度(1973年)排ガス規制が年度内に実施されることがほぼ確定していたため、点火時期制御装置は装着されていましたが、結果的に僅か2年余りで市場から姿を消すことになったという経緯があります。この後、主力ガソリンエンジンは乗用車用に新規開発された4G5系へと切り代わっていきます。
★三菱ジープ互助会★
代表発起人J57改@日野市
当方へのアクセスは、jeep-gojyokai@crux.ocn.ne.jp
塩井まで。
《Old Timer VOL176投稿予定原稿》
情報が圧倒的に少ない三菱ガソリンエンジンKE47について

《パート2》知っているようで全く知られていないKE47エンジン
前回は、三菱ジープの主力4DR5系ディーゼルエンジンについてお話をしました。今回は皆さんが殆どご存じのない、僅か2年という短命で終わった三菱ジープエンジンについてご説明したいと思います。そのエンジンとはKE47という名称で、小型トラックキャンターや小型バスローザに搭載されていた公害対策が大幅に強化されたガソリンエンジンです。このKE47ガソリンエンジンが搭載された三菱ジープの車種は、J52,J22,J22H,J42,J34の5車種のみでした。三菱ジープに詳しい方でもこのKE47エンジンについてご存じの方は少ないと思います。

《KE47とはどのようなエンジンなのか》
三菱ジープが1953年に発売されてから1972年までの約20年間、ガソリンジープの主力は以前ご紹介したJH4という、米国生まれのCJ3Bに搭載された排気量2199ccのハリケーンエンジンを改良した日本独自設計のものでした。このKE47エンジンが投入されたのは1973年で、日本が高度経済成長期に入り高速走行機会の増大や排ガス・騒音規制の強化という近代社会からの厳しい各種要請が高まった時期になります。排気量はJH4が2199cc (最高出力76PS、最高速95km/h)であったのに対してKE47は2315cc(最高出力95ps、最高速115km/h)。つまりKE47はJH4に比べて圧倒的にパワフルでありかつクリーンなガソリンエンジンであったのです。J52を例にとると、ベース車両重量が1トン前後のJ3Rに、小型トラック・バス用の高出力エンジンがそのまま搭載されたもので、当時としては競合メーカーと比較しても非常に画期的なエンジンであったようです。しかしながら、投入時に既に昭和48年度(1973年)排ガス規制が年度内に実施されることがほぼ確定していたため、点火時期制御装置は装着されていましたが、結果的に僅か2年余りで市場から姿を消すことになったという経緯があります。この後、主力ガソリンエンジンは乗用車用に新規開発された4G5系へと切り代わっていきます。
★三菱ジープ互助会★
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