私は、現在公道を走行している三菱ジープの総数を約2500台前後と想定しています。この中で主にナローのJ54になりますが、4DR51Aエンジンよりも古い4DR50Aエンジン搭載車両をお使いの方がどのくらいおられるかです。未だ4DR50Aエンジン用のラジエターホースのお問い合わせを頂戴している数は多くはありません。なので、次号OLD TIMER VOL187への投稿は以下のような内容といたしました。同時に読者プレゼント用に4DR50Aエンジン用のラジエターホースをご提供することに致しました。
《次号投稿原稿案》
三菱ジープ用ラジエターホース新作プロジェクトについて
その②
4DR50A用ラジエターホースの開発に際しては、もう1点忘れてはならないことがあります。それは、自動車メーカーの方でも答えがわからなかった部品番号に関する事柄です。これまでの研究で、ナローのJ54の時代には専用のラジエターホースの部品番号が設定されていることを理解していました。但し、どのような文献を確認しても答えがわからなかったことがあります。それは部品の互換性です。ラジエターホースを新規開発するうえで、この部分の見極めが一番困難を極めました。それはこういうことです。
4DR50A アッパーホースMA316953 ロアホースMA316954
4DR51A アッパーホースMB007912 ロアホースMB007914
4DR51Aエンジン用と4DR50Aエンジン用でラジエターホースの部品番号が全く変わっている点です。部品のサイズを示すデータもなければ、スペックを表わした詳細部品図もありません。ここで三菱ジープ互助会メンバーのある方から声がかかりました。『実は私はオークションでMA316953を手に入れることができました』、どうもこの方と私は、この貴重な1本の純正部品を巡ってネットオークションの落札で競合していたようです。更にこの方は、ナローのJ54を所有していて、『実車でワイド用4DR51AのロアホースMB007914の装着試験をやりましょう』という話になり、当方からMB007914を発送して実車確認を実行して頂き、その結果、MA316954とMB007914は互換性がある同じ部品であるということが証明されたのです。この確認結果が得られたことで、これまでは実現可能性がゼロであった4DR50Aエンジン用のラジエターホースの開発に着手する目途が立ったのです。(つづく)
《各ホース搭載車両の生産時期》
- 4DR50A 1970年~1979年頃までの10年間
- 4DR51A 1980年~1986年頃までの7年間
- 4G52,4G53,4G54,G54B 1974年~1986年までの13年間
★三菱ジープ互助会★
代表発起人J57改@日野市
当方へのアクセスは、jeep-gojyokai@crux.ocn.ne.jp
塩井まで。