タイトルの通り,故安倍晋三氏の第1次,第2次政権における政治に対する取り組みを描いています。
ブックカバーの折り返しに小説の概要が以下のように記載されています。
「病に倒れた第1次政権から5年,安倍晋三は再び自民党総裁選に立つことを決意した。それは7年8か月に及ぶ政治ドラマの幕開きだった。アベノミクス,靖国参拝尖閣問題,TPP,戦後70年談話,平和安全法制。次々に浮上する政治課題に,安倍と彼のス . . . 本文を読む
久しぶりに井上靖氏の作品を読みました。
昭和20年代の短編集です。
これが小説というものだよなあと,改めて納得してしまいました。
ブックカバーには以下の概要が記載されています。
『鋭い感性と美貌ゆえに奔放に生きた女性が,自ら崩れてゆく,薄倖な宿命を描いた「傍観者」「夏花」。青春の清冽で一途な恋愛を,谷間の自然の中に描いた「伊那の白梅」など,愛ゆえに数奇な運命をたどる男女を淡々と描いた名品選。』 . . . 本文を読む
ボクは見ていませんでしたが,三淵嘉子を主人公にしたNHK朝の連続テレビドラマ『虎に翼』が放映されていましたね。
まあ,それはたまたまだったのですけど,ボクは日本に原爆を落としたアメリカには絶対に罪があると思っているので,この本を読んでみたのです。
主人公の三淵嘉子は1938年に司法試験に合格し,1940年に日本で最初の女性弁護士になりました。
彼女が,家庭裁判所の発展に生涯を捧げたことはよく知ら . . . 本文を読む
「はじめに」によれば,著者が週刊文春で連載した「ヤメ銀~銀行マンは絶滅するのか」「ヤメ銀~絶滅時代のバンカーたちへ」をベースにした新書だそうである。
連載を基に,銀行やバンカーがどんな変還を遂げたのか,バンカーの変化の軌跡が環境変化にふさわしいものだったのかを検証して再構成したので,連載とは趣が違うとも記載されています。
ボクは連載を読んでいないので,先入観なしに本書を読み進んでみました。
著者 . . . 本文を読む
ボクが最も興味のある時代である「占領下の日本」を描いた作品です。題名の通り,混とんとした1947年の東京が舞台の小説です。
英経済界の有力者である父親を持つ軍人のイアンは、戦場で不当に斬首された兄の仇を討つために来日します。
彼は駐日英国連絡公館の協力を得ながら兄を斬首した元日本軍人を追うのですが, 他者を受け入れることを嫌い,GHQとも軋轢を生みます。ヤクザや元将校などの自己の利益がぶつかり合 . . . 本文を読む
著者の作品を読むのは,「流転の海:第9部」以来です。
やはりこの人は関西弁を書く名手ですね。
独特の書き方で,関西弁の柔らかさと上品さを醸し出しています。
本の帯には以下のように概要が記載されています。
「いつか、愛する者たちを招いて晩餐会を――
九十歳の記念に祖母が計画した、一流のフレンチシェフと一流の食材が織りなす、豪華絢爛な晩餐会。
子どもたち、孫たちはそれぞれの思いを胸にその日を迎える . . . 本文を読む
家に置いてあったので読んでみました。
著者は本屋大賞を受賞された方だそうです。
さらさらっと読んでみたのですが,作品の内容よりも,現代の女性の考え方を覗くことができたように思いました。
そして,ボクにはついていけない時代になったんだなあとも。
それぞれの女性の生き方,仕事への思いは理解できるし,当然の権利だとも思います。
しかし,現状のままでは少子化に歯止めはかかりません。
仕事と子育ての両立は . . . 本文を読む
著者の作品は初めて読みました。
山岳ミステリーです。
山好きなボクにとっては,当然読んでみたくなる一冊です。
著者は『闇に香る嘘』で江戸川乱歩賞を受賞しデビューし,『生還者』は第69回日本推理作家協会賞の長編及び連作短編集部門の候補作となったそうなので,わくわくして読み始めました。
しかし,読み進むと多くの疑問や矛盾に???となりました。
ミステリー小説だから詳細は書けないけど,いくら小説でもそ . . . 本文を読む
天皇,軍部,政治家はこの戦争をどのように考えていたのか。
そして国民の本心はどうだったのだろうか。
開戦時と終戦間際,そして終戦後では変化があったのだと思うが,ボクはそこに深い関心を持っています。
そうした観点から本書を読んでみました。
しかし,お嬢さん育ちで苦労を知らずに終戦を迎えた著者には庶民の苦労は知りえなかったのだろうと読み取れます。
国民が窮しているときに,著者の母親が玉音放送の前日に . . . 本文を読む
前回アップした上巻の続きです。
ブックカバーの折り返しには小説の概要が以下の通り記載されています。
「父の宿敵の息子と駆け落ちしたフロレンティナ。事業を興し、父親譲りの才覚で瞬く間に成功を収めた彼女は、やがて〈バロン・グループ〉を継ぎ、順風満帆な日々を送っていた。ところがどこか物足りなさを感じていたある日、旧友に下院議員選への立候補を請われ、“大統領になる”という幼き日の夢を思い出す――。計略渦 . . . 本文を読む