小樽合唱連盟・合唱祭等の記録

小樽合唱連盟開催の合唱祭等行事プログラムをご紹介しています。順に過去の資料もアップしておりますのでごらん下さい。

第26回小樽市民合唱祭(1967年6月11日(日))

1967-06-11 12:00:00 | 合唱祭プログラム(1966-1970)
第26回小樽市民合唱祭
兼第14回北海道合唱祭小樽後志地区大会

○日時:昭和42年6月11日(日)午後6時
○会場:小樽市民会館

◇主催:小樽合唱連盟・北海道合唱連盟・朝日新聞北海道支社
◇後援:小樽市教育委員会・小樽市文化団体協議会

<プログラム>
1 桜陽高校合唱団
  指揮:竹内 修 伴奏:小路 恭子
 ・歌声ひびけば             詞:城山美津子 曲:ノイブラント
 ・風                    詞:北原白秋 曲:柴田南雄
 ・さよなら                 詞:阪田寛夫 曲:南弘明

2 北電・秋野商店・ときわ合唱団
  指揮:中田 徹夫、馬場 道彦 伴奏:荒野 圭子
 ・静かにゆけアフトン川         詞:津川主一 曲:スピルマン
 ・マギー若き日のうたを         訳:堀内敬三 アメリカ民謡

3 仁木高校合唱団
  指揮:木村 正一 伴奏:上元早枝子
 ・聖なる都                詞:古関義雄 曲:アダムス
 ・旅立つ日                詞:田中清光 曲:佐藤眞
 ・野に歌う                 詞:はらかおる 曲:上元芳男

4 昭和高校合唱団
  指揮:佐々木和子 伴奏:吉田由起子
 ・にげていく風・せっせっせっ・ブランコ 詞:阪田寛夫 曲:大中恩

5 ローゼンコール
  指揮:井城 元宏 伴奏:伊藤 京子
 ・はかなし愛の誓い           詞:津川主一 曲:マルティーニ
 ・青空の小径               詞:中村千尾 曲:中田喜直
 ・ねむの花                詞:壷田花子 曲:中田喜直

6 余市高校合唱団
  指揮:大山 斉
 ・若人のうた               ドイツ民謡
 ・イェリコの戦い             黒人霊歌
 ・最上川舟唄               曲:清水脩

7 商大グリークラブ
  指揮:藤田 昌示
 ・野バラ                  詞:ゲーテ 曲:ウェルナー
 ・ぼだい樹                 詞:ミュラー 曲:シューベルト
 ・Freie Kunst               詞:ウーラント 曲:シュトウンツ

8 潮陵高校合唱団
  指揮:石田 正博
 ・Somebody's knocking at your door   黒人霊歌 編:諸井昭二
 ・Swing low,Sweet chariot
 ・Soon ah will be done

9 お母さんコーラス
  指揮:中田 徹夫 伴奏:堤 州子
 ・荒城の月               詞:土井晩翠 曲:滝廉太郎
 ・フニクリフニクラ            イタリア民謡

10 商業高校合唱団
  指揮:佐藤 幹子 伴奏:山口 恵子
 ・石臼の歌                詞:壷田花子 曲:中田喜直
 ・島原の子もり歌            詞:尾籠晴夫 編:山本金雄

11 アポロ男声合唱団
  指揮:岡原 誠
 ・Rokking Hone              曲:マータス
 ・Sailing Sailing              曲:マータス

12 双葉高校音楽部
  指揮:辻 雅子 伴奏:小坂篤子
 ・早春                  詞:中村千尾 曲:中田喜直
 ・越天楽                 詞:慈鎮和尚 曲:平井康三郎

13 小樽混声合唱団
  指揮:本間 政昭 伴奏:赤石 房恵
 ・あおぞら                詞:北島万紀子 曲:大中恩
 ・花笛                   詞:北島万紀子 曲:大中恩
 ・海の若者               詞:佐藤春夫 曲:大中恩

14 合同演奏
  指揮:上元 芳男 伴奏:上元早枝子
 ・早春                   詞:尾崎磋瑛子 曲:佐藤眞
 ・合唱讃歌               詞・曲:平井康三郎


◇合唱まつり頌
           小樽合唱連盟理事長 上元 芳男
夕べのそよ風よ、
おそ咲きのリラの香りをこの楽堂に運べ。
初夏の夕雲よ、
オレンジデルバールのような残照に染まり
この丘の上をゆるやかに流れゆけ。
ああ、1967年6月11日、
市民会館大ホールに華ひらくもろびとの歌声。
部厚い緞帳のあくのももどかしく、
ステージに満ち満ち
やがて溢れてはひびきかえす歌の波々。
頬を染めひとみを輝かす高校生、
無心に打込んでひと昔も若返るお母さん、
すがすがしいユニフォームに
青春を謳いあげるお嬢さん、
たくましくそして思慮深く
人の世の幸を呼びかける青年たちのりりしさ。
ここに貧富の差も老若の意識もない
健康であたたかい市民和楽のすがたがある。
そして
技術だけに溺れないアマチュアの
好もしい音楽交歓の広場がある。
素朴で心にしみ入るひそやかなメロディの
しっとりとしたステージが暗転すると、
こんどは壮大なハーモニイの湧きあがりだ。
それらはみな
善良ですこやかな市民の祈りの声であり
生きとし生けるもののいのちの讃歌。
一千の聴衆に感応して
おくり返される拍手もいつしかリズムとなる。
よきかな、
アマチュアコーラスの大いなるつどい
小樽・後志合唱祭。
夕べのそよ風よ、
この高らかな歌声を
いま輝きそめたあの明星にはこべ、
はるかに………
ああ、はるかに……………。