私が所有している物ではないですが、1905(明治38)年頃のトモエヤ(鞆絵屋)のポスターです。
浅草にある皮革産業資料館にも同じ物が展示されています。
副館長で日本の靴の歴史研究の第一人者である稲川 實先生の名著「西洋靴事始め」にも登場しますが、本ではモノクロです。
第一工場
底着部
底仕立部
動力室及仕上室の一部
トモエヤの二代目、相場達之助がアメリカからマッケイ式製靴機械の輸入と同時に招聘した技師長ジェームス・グリンレー
釣込部
※右の機械の説明
此器械は最新の發明になり一時の踵積上げを打着くるものにして電光式の稱あるものなり
進行中の仕事
甲皮裁縫部
達之助さんはかなりのやり手で、大倉喜八郎からトモエヤを1千万円で手放す気はないかと、譲渡を持ちかけられるほどだったとか。
今だとカリスマ社長と呼ばれていたのでしょうね。
グッドイヤーの導入が1908年と言われてますからマッケイのほうが早いという。
機械化が、安心の品質というのが、いかにも当時の時代性。小売店に置かれたのか、興味深いですね。稲川先生の本、2冊ともよんだのですが、年のせいか思い出せない(笑)。