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草花とメダカに癒され生きています

「ノルウェイの森」映画化

2008-08-02 | 本と映画と音楽とTV
昨日、動揺するようなニュースを耳にしました。
~村上春樹「ノルウェイの森」が映画化~・・・だそうです。
このニュースを聞いて、よく春樹さんがOKしたというのが、何よりも驚きでした。


実のところ、私は「ハルキスト」を公言して憚らない、村上春樹氏の作品のファンであります。
ハードカバーを新刊で買う、唯一の作家さん。一晩中でも語ります!


村上作品には、どれも思い入れがありますが、「ノルウェイの森」は、私の中では特別な1作。
最初はあのブームの時に、母が買ったハードカバーを借りて読み、
その後、また読み返したくなり、文庫本を買い、たぶん10回以上読み返していると思います。
読む度に、心が透き通って行く感覚は、他のどんな小説でもない事なんです。
(母は、よくわからない話と、すぐに投げ出していました。村上作品に対して、良く聞く感想。)

そして、パートナーTちゃんと、付き合うようになったのも、村上ファンという共通点があったからです。
それから、私のハンドルネーム“翠”も「ノルウェイの森」に登場する“緑”ちゃんのように
なりたいと思って、つけた名前なんですよ。
とてもとても重要な作品「ノルウェイの森」。




さて「トニー滝谷」など、これまでいくつかの村上作品が映像化されましたが、
小説を読んで頭の中でイメージが出来上がった作品は、
映像になると違和感が先に立ち、「どうも違うなぁ・・」と、
映画としての出来・不出来にかかわらず、あまり良い評価が下せません。

今回の映画はどうなる事かと思いますが、せめてもの救いは、
ベトナム人のお気に入りの監督トラン・アン・ユン氏が撮るという事です。
代表作は「夏至」「青いパパイヤの香り」といった、非常に美しい瑞々しさのある作品を作り上げていて、
クリストファー・ドイルという「花様年華」でスタイリッシュな映像を作り上げたカメラマンとも
組んだりしているので、辛うじてイケそうな気もします。

問題はキャスティングですね。
フジテレビが一枚噛んでいるのが、心配材料。
実は、キムタクがユン監督の最新作に出演したと言っていたので、これはかなり危険だと踏んでいます。
彼は、まったく小説のイメージ外 ! 
あまり線の細い2枚目より、普通っぽい感じがいいんですけどね。


勝手にキャスティングを考えてみると・・・

 ☆主人公のワタナベくんには、若い頃の筒井道隆さん。今なら松山ケンイチくんあたり!?

 ☆心を病んでしまう直子ちゃんには、・・・うーん・・・
  透き通るように繊細できれいな子・・・若い頃の宮沢りえちゃん!?
  新垣結衣ちゃんは健康的過ぎるかなぁ・・

 ☆トオルくんの心の支えの緑ちゃんには、宮崎あおいちゃんかな!? 5年前の柴崎コウさん!?

 ☆施設仲間のレイコさんには、絶対的に若い頃の石田あゆみさん。

みんな「若い頃の」という但し書きがついてちゃ、どうしようもないですよね。
実際はオーディションで決めるそうです。
日本というより、世界に向けての製作でしょうから、
日本での知名度はあまり関係ないのかもしれませんね。

楽しみのような、がっかりのような映画化。
まずはキャスティングに注目です。
どうか、作品のイメージが壊れませんように・・・

春樹氏本人は、かなりの長編小説を執筆中だそうで、心から完成を楽しみにしています。

 

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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
映画化 (みくあ)
2008-08-02 12:19:22
出版された本を映画化するのは、どんなものでも無理があるような気がしている私です。

ノルウェイの森は、本当に騒がれた作品でしたね。私はアマノジャクで、騒がれるとそのものに興味を示さず(嫌な奴でしょ~)読みそびれています。

翠さんがそこまで惚れ込んだ作品とあらば、読んでみたいような気もします。
でも、難しい本は睡眠薬になってしまうので 

翠さんのキャスティング・・・読ませていただいているだけで楽しかったです。
内容も知らないというのにね(笑)
熱く語る翠さんが素敵です
読んでもないのに (やく)
2008-08-02 19:28:27
翠さんのキャスティング、わくわくしますね。
>若い頃の筒井道隆さん
実はこっそりファンだったのですよ。
なかなか、マニアックなとこ、ついてきますねえ。

映画の感動は、いったいこのさきどうなるんだというワクワク感によって助長されるような気がします。 
原作を読んだものが映画化されると観てしまいますが、2時間前後にまとめるにはかなり捨てられる部分があります。
できれば映画の後で読むほうが落胆は少ないようですね。
お返事 >ノルウェイの森映画化 ()
2008-08-03 10:51:03
☆ みくあさん、こんにちは!

語りだしたらきりがないので、随分押さえ気味に描いたつもりだったのですが、熱かったですか・・えへへ
昨夜、Tちゃんにこの話をしたら、食事の間中、熱く語っておりました。私以上の春樹中毒患者です。

ノルウェイの森は、村上作品の中では、不可解な事も起こりませんし、読みやすいと思いますよ。たぶん、感性が合うか合わないかの問題で、面白いと思えるかそうでないかに分かれるような気がします。
全ての登場人物に感情移入ができてしまう、不思議な作品でもあります。それぞれの歪んだ心は、きっと誰もが持っている部分だから、そんな感じを受けるのかなとも思わないでもなく・・・


☆やくさん、こんにちは!

筒井道隆さんって、いわゆる二枚目じゃないし、どこにでもいそうなんだけど代わりのいない役者さん、っていう感じがするんですよね。あのしゃべり方も含めて。
その昔、「あすなろ白書」で初めて見て、どこにこんな役者さんがいたのだろうと思って、その存在感が光っていたのを覚えています。

原作を読んでからではなく、映画が先の方が間違いなくいいですね。あの名作と言われる「風と共に去りぬ」ですら、原作の方が圧巻だと思いましたもの。
やくさんの映画談義、いつも興味深く拝読させていただいております。

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