翡翠色 オパール色 風の声

おひとりさまの人生 感じて 考えて 味わって(?)
草花とメダカに癒され生きています

水曜 ロード 賞 前編

2009-12-24 | 本と映画と音楽とTV
振り返れば、今年も色んな事がありました。
仕事漬けの日々もあり、病におびえた日々もあり、身内のゴタゴタもあり、
とても大きかったのは、独りの時間が増えた事。

そうやって余裕が出来た割には、旅行に出掛けられる状況になく、
唯一の楽しみのように、度々映画館に足を運びました。

翠の持論では、映画はTVドラマとは違うテンポで作られていると思うので、
やはり映画館のあの空間の中で、集中して観るべきだと思っています。
その証拠に(?)、家で観ると、大抵の映画は、途中眠ってしまいます

東京の大きな映画館は、水曜はレディースデーで1000円で観られるので、
これが頻繁に観に行く、大きな理由でもありました。ホント、女に生まれてよかった、うふっ
あとは、インターネットで席が予約できるのは、非常にありがたい事です。

さて、そこで悩むのが、何を観に行くか!?
基本は、映画館で観るべき画像の迫力のあるものを、優先してチョイスします。
ネットの色々な評論なども参考にしますが、好みの問題もありますし、
それに沿わないで、なんとなく引き寄せられる感じで観に行く方が、
ハズレないというのが、今年の結論ですかね。

自分の記録としても残しておきたいので、簡単なコメントを付けました。
まったくの私の好みと、体調により途中で寝てしまった作品もあるので、
そこは割り引いて、ご参考までに。



 ベンジャミン・バトン 数奇な人生

老人が若くなって行く切ない話なのですが、主役のブラピ、特殊メイクの老人の姿で登場する時間が
ほとんどのせいか、若くなった時のイケメンぶり、その美貌は感動的でありました。
相手役のケイト・ブランシェットは、どうも「エリザベス」の怖いイメージが強くて、
もうちょっと母性を感じさせる女性が演じればよかったのになぁと思いました。
  

 チェンジリング

行方不明になった子供が発見されて帰って来たら、それは自分の子供じゃなかった、
という実在の事件を映画化したものです。
脚本も、実に良くできていて、とても見ごたえがありました。
これはアンジェリーナ・ジョリーは、可愛過ぎるかなと思いましたが、
体当たりの演技で、権力に立ち向かう母親の力強さを、
よくここまで演じたと見直したものでもありました。


 ミルク

これも実在人物の映画化。ゲイがものすごーく差別されていた1970年代に、政治家になる話。
昨年のアカデミー賞で、主演男優賞をショーン・ペンが獲りましたが、納得の上手さ。
天才ですね、彼は。これは、その演技力を観る映画であり、
1970年代という時代を生きて来た人が観ると、感慨深いかと思います。
しかし、こんなに主役に感情移入できなかった映画は初めてです。ゲイの世界、んー・・・ 
しかも、大昔の元彼と観に行ってしまい、後の話に困りましたっけ。


 スラムドッグ$ミリオネア

アカデミー賞作品ですが、風邪薬を飲んで行ったせいか、途中、一瞬してしまいました。
登場する子供は本当に可愛かったですけど、期待し過ぎていた感もあり、
もう少し、ストーリーに、ひねりと言うか、はっとするようなどんでん返しが欲しかったかな。
ちゃんと観ていないので、語る資格はないですが・・・
そのうちTVで放送されると思うので、しっかり観ます。
シリアスな作品の最後に、みんなでマハラジャ踊りをしちゃうところ、さすがマサラムービー!と苦笑。


 グラン・トリノ

決して大作ではないのですが、いい作品でしたね。
女性よりも、男性が観ると、男惚れするんじゃないでしょうか。
クリント・イーストウッド、ご高齢ではありますが、まぁ格好のいい事!

偏屈じいさんの心中にある寂しさと優しさ、そして人種以前の人間愛。
エンドロールでは、映画館のあちこちで、すすり泣く声が聞こえました。
このエンディングの曲、思い出しただけで胸が熱くかります。


 天使と悪魔

ダヴィンチ・コードのシリーズ第2弾ですが、こちらの方が、判りやすいです。
ヴァチカンを舞台に、イタリアの街の歴史の重さの醸し出す、神々しい雰囲気。
現地で許可を取ったのか、セットを作ったのか、いずれにしてもゴージャスな映像でした。

「神」の領域までも踏み込もうとする「科学」という権力、
突き詰めた時に、あらぬ方向に走ってしまう「宗教」の恐ろしさ、
私の心のしこりにもなっている「宗教」のマイナス面への懸念を、
たっぷり描いてくれた作品でした。
以前観た、「薔薇の名前」という映画の事、ちょっと思い出しました。


 レスラー

これね、すごくいい映画だと思うのですが、まわりの席はお兄さんばかりで満席。
なぜレディースデーに!?と思ったら、映画の日で、男性も1000円だったのです。
そんな中、私はすごく浮いていたと思われ、その上、度々こっくり、こっくり。
後ろの席の人には、なんだコイツと思われていたに違いありません。

かつてのセクシー男優の代表だったミッキー・ローク。
ずーっと観ていても、その人がミッキー・ローク本人とは思えぬ変貌ぶりでした。
老いたレスラーの哀愁は、そのままミッキー・ローク自身と重なり、切なかったです。


 G.I.ジョー

仕事や色んな事で精神的に煮詰まっていた時期で、頭をからっぽにできる痛快な作品が
観たいと思ったら、やっていたのがこれでした。
ストーリーは、すでにほとんど記憶にありませんが、確かに観たら頭がすっきりしました。
いかにも外国人が描く、うさんくさい日本の街が出て来て、笑えます。
イ・ビョンホンが忍者っぽいテロリストで出て来ます。


 プール

「かもめ食堂」「めがね」を観て、いいなと思った方には、オススメです。
静かで、優しくて、心のどこかをノックされるような作品。
どの作品でもそうですが、もたいまさこさんって、本当にいい女優さんだと思います。
彼女が何かを言うと、不安が消えて行くというか。不思議な存在ですね。


 私の中のあなた

白血病の娘(姉)のドナーが欲しくて生まれた子供(妹)。
よかれと思ってする事も、それが受け取る側の大きな心の負担になっている事。
親の愛、子供の愛、姉妹の愛、異性の愛、そして抗いきれない病。
今年、私の周辺でおこった様々な事とリンクして、色々と考えさせられました。
けなげな少女の心に、何度もウルウル。。。


・・・と、ここで文字数が一杯になってしまったので、後編に続きます 
   コメントも後編の方にお願いしまーす!

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