発達小児科医の館

障害児医療理解を求めるために!!小児神経学会社会活動委員・/富山大学医学部診療指導医・臨床教授)

鉄欠乏性貧血とADHDについて

2005年03月24日 | 注意欠陥多動性障害は治る
最近、米国の雑誌にパリからとの報告で、ADHDと鉄欠乏性貧血に関連する話題が掲載されました。鉄と関連するフェリチンというタンパク質の値が低い例が多く、これを治療すると、行動面、認知機能、不注意などの点で改善する可能性がある。ただし、反抗性については不明とのことでした。この論文の妥当性、信頼性については検討の余地はありますが、むかしから、鉄欠乏性貧血の お子さん方の中に、学習に集中できないといったお . . . 本文を読む

ADHDに対するアトモキセチンの治験についての情報1

2005年03月13日 | 注意欠陥多動性障害は治る
米国ではすでに使用されています。アトモキセチンの治験が始まります。全国の指定された児童精神科医、小児神経科医のいる施設で開始する予定となっております。発達障害のなかで唯一薬物治療が可能なADHDですが、自閉症でのオーラップ(ピモジド)なども含めて、一度、どのような薬物治療が可能で、また、一定の評価基準にそった診療ガイドラインができるかどうか、などなどこの分野での薬物治療についてはわが国はまだまだ立 . . . 本文を読む