発達小児科医の館

障害児医療理解を求めるために!!小児神経学会社会活動委員・/富山大学医学部診療指導医・臨床教授)

こころの相談医

2004年07月24日 | Weblog
ご存知ですか。5年前から始まった小児科医会の研修会で全国の小児科医が多数参加し、こどもの、こころの問題などに関する話題を中心に勉強しております。小生も、第1回相談医として、参加してきました。神経専門医としても、大変参考になる話題が豊富です。専門医の先生方に是非参加していただけるとありがたいですね。 . . . 本文を読む

肢体不自由を伴う重症児のお子さんの夏場のケア-について

2004年07月16日 | Weblog
重複障害として知られております、肢体不自由と脳機能障害のお子さん方のなかに、中枢性の体温調節障害のお子さんがおられます。さらに、発汗作用も弱い場合、気温上昇にたいして、体温コントロ-ルができず、しばしば、高熱をきたします。かぜをひくから、あまり、冷房はいれないようにしましょうと、普通、啓蒙しましすが、このお子さんたちの場合、むしろ、なるめく過ごしやすい、温度設定で、適度に冷やしてやるのが大事です。 . . . 本文を読む

前頭葉の容積について。

2004年07月14日 | 発達障害の診断時期は?
前頭葉という言葉を聞いたことがある方も多いと思います。最近では、前頭葉を鍛えるために、などなどの本もでておりますし。ここ、数年、こどもから思春期までの男女の前頭葉などの頭の容積を、MRIという装置で測定する研究を共同で行ってきました。言語などの機能と一部関係する側頭葉は、幼児期の間に、大人と同じ程度の割合になります。 前頭葉については、大まかにみると、3才前後で急速に発達しますが、その後、10才ま . . . 本文を読む

はいはいや、歩行の状態について、アスペルガーと多動のお子さん達

2004年07月06日 | 自閉症は治療可能か?
運動機能を大きくわけると、粗大運動(はいはい、ケンケン、ジャンプなど、動作が大きいもの)と、微細運動(手指の巧緻性などに代表される、器用さなどの細かな動作)にわかれますが、自閉に代表されるお子さんかたは、多動なのですが、粗大運動の発達に遅れや、めだった不器用さを認めることがあります。一方、純粋な多動のみのお子さんは粗大運動は案外と年齢以上に可能です。ただし、細かな手先のどうさについては、どちらも、 . . . 本文を読む