発達小児科医の館

障害児医療理解を求めるために!!小児神経学会社会活動委員・/富山大学医学部診療指導医・臨床教授)

チックについて

2004年10月04日 | 発達障害と行動の問題
10月の第1報はチックについての、第2弾です。一時的なチック(6カ月以内に自然治癒・・・)ではなく、少なくとも、半年以上続いており、家族や、学童では本人も困る場合のチックのお話です。つい、思ったおことを、誰にと、いうわけではないが、口に出してしまう、そういった、ご経験のある方、結構おられますね。【もう、いいかげんいして。。】、と、となりの部屋でブツブツ言う我が家の家内・・・。車の中で、むしゃくしゃしたあげく、だれもいないところで、一人で、うっぷんをはらす。勿論、こういったことはチックとはいいませんが、何かすっきりしますね。痰がきれないときのセキ払い、ウン、ウンとうなずき、とも、鼻すすりともいえない発声、と、身体の一部が動く運動性チックの、トウレット障害のお子さんは、意外と多いのです。昔から言われる、汚言は純粋なトゥレット障害でも、ADHDやアスペルガ-や高機能自閉のお子さんによくみられます。しかし、よく、きいてみると、思いつきでは、なく、何か、精神的なトラウマがあり、それをフラッシュバックのようについつい、発声してしまうようです。この時に、運動性チックがひどくなると、しばしば、行動異常と誤解されることがあるようです。チックを軽くすると、行動も改善し、情緒も安定します。・・・見方を変えると、色々な症状の幹が見えてくることがあります。

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