特定の生理活性物質の受容体が欠けると、ストレス環境では異常行動を起こすことを
成宮周(なるみや・しゅう)京都大教授(薬理学)らがマウスの実験で解明し、米科学アカデミー紀要に25日発表しました。
これによると、
実験マウスの記憶、認識などは正常。異常な行動の様子は人間の「キレる」状態に似ており、原因解明につながる可能性があるということで、神経伝達など体内でさまざまの役割を果たす生理活性物質「プロスタグランジン」の受容体のうち「EP1」が欠損したマウスをつくり実験しました。
すると、!!
高さ約20センチのビーカーの上に置いた実験では、〓高所恐怖症〓である普通のマウスは飛び降りないが、7匹の欠損マウスは7分間で全部が飛び降りた。正常マウスでもこの受容体をふさぐ薬を与えると、7匹中6匹が飛び降りた!!。
また、同じおりに子どもマウスを入れると、普通マウスはかわいがる行動を取ったが、欠損マウスは常に一定の距離を取り、突然襲撃する行動を繰り返したとのことです。
欠損マウスを病気にし体力を落とした状態にすると、かえって攻撃性が増加。欠損マウスの子にも異常行動は引き継がれた・・・・!!
成宮教授によると、「欠損マウスは神経伝達物質ドーパミンのレベルが上昇しており、抑制すると行動は正常になった。ストレス環境での行動を制御する神経メカニズムがあると考えられ、解明を目指したい」とコメントしております。・・・医療系MLからの配信
内容をまとめたものです。
やはり、ド-パミンの代謝系に関わる発達(睡眠、強調運動、情緒など)の正常化は、
いかなる発達障害いおいてもきわめて重要なのですね。
処方が優先されることが多く、もちろん、行動問題の種類にもよりますが、まず、服薬ありきで、
そこから、スタ-トする、といったことが経験されます。何かしら服薬しているだけで、安心する
といった(プラセボ効果)を期待して処方することもありますが、一番重要なことは、受け入れられる社会環境でしょうねえ。