時の観察者 no つぶやき

世の中嘘ばかり。何が真実なのか?

あなたの血液は大丈夫?

2007-01-30 16:39:07 | 
デトックス。
世間で最近騒がれている言葉の一つである。
先日CNNを見ていたら、面白いニュースをやっていた。

これは、もともとはナショナル・ジオグラフィックの2006年10月号に載っている記事が元になっているようだ。

私達の周りには、潜在的に有害な化学製品が氾濫している。
農薬に始まり、カーペットに至るまで。
これらのものは、私達を快適にまた豊かにしてきたものでもある。

サンフランシスコの科学系ライターであるデイヴィッド・ダンカン氏が、ナショナル・ジオグラフィックから$15,000の援助を受け、自分の血液にどんな物質があるのかを検査した。

320種類を調べられる検査に、14本の血液を採取させられた。

結果は、

PCB 97種
農薬 16種
ダイオキシン 10種
フタル酸 7種
PFA 7種
重金属 3種
PBDE 25種

320項目中、165種。

PCBは、アメリカでは1977年に廃止されているようだが、いまだに人間の体内で存在している。

ダイオキシンは、ガンを引き起こすといわれているものだ。

フタル酸は、シャンプーや赤ちゃんのおもちゃから検出されている。

PFAは、焦げ付かないフライパンなどから出てくる。

重金属の中には水銀、魚や油絵の具などに含まれている。
水銀の血中濃度は常に変化するようである。
今回の実験でも、最初測定し、その後夕食に太刀魚、朝食にオヒョーを食べて、
その後また測定したらなんと5マイクログラムから12マイクログラムまで跳ね上がったようだ。
許容値から危険値のレベルまで。

PBDEは、最近になって分ってきた物質であるが、色々なところの難燃剤として使われている。
プラスチックや布や建材。パソコンの中に使われている部品。
ダンカン氏はアメリカ人の平均の10倍の濃度、スエーデン人の200倍という数字らしい。

ほとんど健康だと思っている人から、このような物質が検出されるということは、半健康人や、病気を患っている人はどんな血液を身体中に巡らせているのだろうか。

デットクスということは、こういうものを出すことだと思うのだが、
どうやれば解決するだろう。
日々出そうと努力する一方、どんどん入ってくる。

この記事、実験では、何千万種類もある化学物質の中のたかだか320種を調べたに過ぎない。
技術が進んで調べれば調べるほど、血液中に含まれている有害な物質の種類は増えるに違いない。

そして、またこれは血液中に巡っているものだけである。
細胞の中、その周り、リンバ系などはどうなっているのか見当もつかない。

しかし、人間が世に送り出したもので、人間が犠牲になっているのだから、
自業自得かもしれない。
また、人間の悪態のせいで、他の動物や植物、またまた地球そのものも
被害を受けているのは、悲しいことである。