投信メモ

調べたことをメモしてます
・『AI日本株式オープン(絶対収益追求型)(愛称:日本AI(あい))』03314172:JP

「AIファンド」に寄せられた、若き評価の声に耳を傾けて欲しい

2019-05-16 | 投信メモ:AI日本株式オープン

ネットサーフィンをしていたら、たまたま以下のページを見つけました:

 2018年度 大阪経済大学・学生奨励論文 努力賞 『AIファンドは通常のファンドを凌駕するか?』(pdf
 ☞ https://www.osaka-ue.ac.jp/keidaigakkai/thesis/
  

学部3年生の方が5人集まり半年かけて作成されたそうで、粗削りな部分もありますが、「努力賞」に相応しい力作だったように思いました。

そして、その中にあった結論部分の一節は、非常に重く示唆に富むものであったように感じます:

AIを投資信託に用いるファンドの優位性は見られなかったが、AIを開発・活用するAI関連企業のファンドへの投資信託の将来性は見られた。
したがって、現段階では投資信託の分野においてはAIファンドの優位性はなく、人間が投資信託を行うのが良い。

 

彼女たちが下した「AIファンド」への評価は、端的でありながらも、実に厳しいものでありました。

 

 

かつて、日本は「ものつくり大国」と呼ばれ、多くの若者は、現場の技術者たちの後ろ姿を、尊敬と憧れの念をもって見つめていたものです。

翻って現在はどうでしょうか?

例えば、論文の中で取り上げられた「AIファンド」の中で、もっともパフォーマンスの悪かったAI日本株式オープン(絶対収益追求型)などは、

はたして、「アルファ碁」などで注目された革新的なAI技術が、

他分野(資産運用)に応用された先として評価されるに耐え得るだけのものであったのか、疑問でなりません。

 

まだパフォーマンスのその先にまでは目線は届いていませんでしたが、もし、開発者たちの背中を見つめていたらどう感じたことでしょう?

ぜひとも、若き彼女らの視線を背中に感じて、それに恥じない商品開発に取り組んで欲しいと願ってやみません。

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