いずっじー の ふわふわ浮浪雲

安いカメラ携帯を持って、自宅の周囲を漂います。

WILL 東出 昌大 横川シネマ

2024年05月30日 11時07分44秒 | 映画

ドキュメンタリー映画 WILL を観た。

かつては華やかな俳優生活を送り、女優の杏さんと美男美女の幸せな結婚をして、子供も三人授かった。

しかし、ちょっとしたスキャンダルで、杏さんと離婚し表舞台を去った 東出 昌大が

狩猟免許を取得し、電気も水道もない山の中に、鉄砲を担ぎ踏み込む。

そして、狩猟をしながら、捕獲した動物たちの命を頂き、自らの命を長らえる。

そんな東出 昌大の日々の生活を、一年間のドキュメンタリーとして撮影し映画化した。

 

狩猟家の大先輩の私としては、小動物を捕えて食らう、その命の語り口としては

ちょっと理屈っぽい所が目立つが、それと同時に映画としては、過去の東出自身のスキャンダルの

自己責任を、も写し出す。

そして、その過去のスキャンダル報道を創り出した張本人のメディアとも、語る機会が映し出される。

山の中で暮らしている現在は、その敵ともとれるメディアとも大人の対応が出来るようだ。

 

映画の途中で、東出が語りかけて、ぷっつりと映像が途切れる。

このまま、最後まで語られないのかと思った

「自分が、このドキュメントを撮りたいと思った本当の理由」が、映画の一番最後に語られる。

それは、全てをさらけ出した自分を、映像として離ればなれになっている自分の子供達に遺言として残して置きたかったから・・

「WILL」 (遺言)として映像の最後に大きく映し出される。

 

そうか、残酷すぎる世界で生きる意志(WILL)を呼び起こす・・

というのが、今回の映画の題名かと思ったが、遺言としての意味に繋げたかったのか。

JR山陽本線の、広島駅から山口方面に向かって二つ目の駅の横川駅。

高架線路のほぼ真下に当たる場所に、昔からひっそりとたたずむ

横川シネマ

上映スクリーンも一つしかない小さな映画館だが、根強い人気で閉鎖を免れているようだ。

個性あふれる映画を上映しながら、観客を呼び込んでいるようだ。

狭い上映前の待合では、古い映画の上映機械が飾ってある。

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チェンソーマン

2023年09月26日 09時41分04秒 | 映画

アニメ チェンソーマン

親が残した莫大の借金の取り立てに、暴力団によって追われ、貧しい生活に苦しむデンジ。

ただ一人の友達は「チェーンソーの悪魔」ポチタだった。

暴力団の借金の返済に自分の片目を売り、そして臓器も売り、体はボロボロだったが

ポチタと一緒に悪魔刈りをして、何とか生きながらえていた。

そんな或る日、デンジは裏切りに逢い命を落とす羽目に、その薄れゆく意識の中でポチタと契約を交わし

「チェーンソーの悪魔」と一体化したチェンソーマンとして生き返った。

そして、或る女性に誘われ、本格的な悪魔刈りとして働くことになった。

我が家の子供達の興味は、ポケットモンスターから、つい最近まで毀滅の刃だった筈だが

いつの間にか、チェンソーマンに代わっていた。((苦笑

スカパーから録画する役のじじいは、忙しい! 忙しい!

 

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映画 フラガール

2023年08月23日 00時55分28秒 | 映画

2006年製作映画 フラガール
実話に基づく 第30回日本アカデミー賞最優秀作品賞受賞

出演者
☆ 常磐ハワイアンセンター関係
平山 まどか役  松雪 泰子
 常磐音楽舞踏学院 最高顧問(カレイナに早川)がモデル

吉本 紀夫役   岸部 一徳
 常磐炭鉱元社長 中村 豊がモデル(後に常磐音楽舞踏学院の立ち上げに関わる)

☆フラガールズ
谷川 紀美子役  蒼井 優
 常磐音楽舞踊学院一期生 小野  恵美子がモデル

木村 早苗役    徳永えり
 常磐音楽舞踊学院一期生(後に父親の炭鉱解雇によって北海道に移住する)

熊野 小百合役   山崎 静代(しずちゃん)
 常磐音楽舞踊学院一期生(身長は有るが、踊りはドベタな一期生)

佐々木 初子役  池津祥子
 常磐音楽舞踊学院一期生(子持ちで器量は悪いが頑張る踊り子役)

☆常磐炭鉱の関係者
谷川洋二朗役   豊川悦司(紀美子の兄、常磐炭鉱で働く)

谷川千代役    富司純子(紀美子の母、常磐炭鉱で働く)

木村清二役    高橋克実(早苗の父、早期に常磐炭鉱を解雇になり、北海道に移住する)


蒼井 優

あらすじ

 常磐炭鉱の行く末~
昭和40年、かつては炭鉱の町として栄えた福島県の常磐炭鉱では
エネルギー革命により石炭の需要が減少し、衰退の一途をたどり始めた。
ゆくゆくは、炭鉱の廃坑も視野に入って来た炭鉱経営の社長吉本は
町の生き残りをかけて、「常磐ハワイアンセンター」というレジャー施設を創ることを決断する。
そのメインステージを飾る、フラダンサーの育成の為、常磐音楽舞踊学院を立ち上げ
東京から、元SKDダンサーだった平山 まどかを講師として招く。
しかし、今まで炭鉱で命を懸けて生活してきた町の住人は、こんな事業が成功する筈が無い
ましてや、女性が露出度の高い裸で踊るなんてと、非難の嵐となった。

 フラガールの募集~
母と兄が炭鉱で働く、高校生の谷川 紀美子は、親友の木村 早苗の熱心な勧誘により
ダンス初心者ながら、その舞踊学校を志願することにした。
同じような、境遇からかなりの人数が舞踊学校の初日練習に参加したが
ほとんどが、派手な衣装と素肌の露出に驚き、会場を後にし残ったのは、たった四人だけとなった。
その残った四人も、まるでダンスの初心者ばかりで、平山講師は全く教える気持ちが無くなってしまった。
背の低い、何処にでもいるというおばちゃんの佐々木 初子、背は高いが動きがどんくさい熊野 小百合
そして、ダンスなんてやった事も無い、木村 早苗と谷川 紀美子

しかし、講師から見放された事を知りつつ、偶然に講師の踊る姿を見た四人の懇願で、やっとレッスンが始まった。

つづく・・
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映画 奇跡のリンゴ

2023年08月05日 17時10分15秒 | 映画


映画 奇跡のリンゴ 2013年 製作

監督 中村 義洋 

主演 阿部 サダヲ  (木村 秋則役)
           菅野 美穂   (木村 美栄子役) 

後に、木村家に婿養子となる、三上秋則は幼少期から変わった子供だった。
機械を解体して、中の部品と仕組みを調べる事に興味が有った。
両親がいない間に、柱に掛けてある大きな掛け時計や、テレビまでもがバラバラに分解され
修復不可能なまでになり、良く怒られていた。
成長して、学生になってもその癖は変わらず、文化祭でバンド演奏をする事になった際も
勝手に機械をいじり爆発させるなど、仲間内でも非難の嵐となっていた。
学校を卒業して上京した後も、徹底的に無駄を省く姿勢は変わらず、社内でも、のけ者扱いにされていた。

そんなある日、秋田県の父から呼び戻され三上秋則は、故郷のリンゴ農家の娘婿にと勧められる。
幼馴染だった、木村美栄子の積極的なアプローチにより、婿養子に迎えられ
木村秋則となった彼は、リンゴの栽培に精を出すようになる。
当時のリンゴ農家は農薬依存が激しく、年間16回もの農薬を散布しなければリンゴを出荷出来ない状況だった。
或る日、妻の美栄子の体が農薬に冒されて、全身が腫れているのに気づく。
しかし、美栄子はリンゴ農家に生まれたら、これは宿命なので仕方ないとあきらめている。
そんなある日、美栄子が身ごもった事が判った。

秋則は、図書館で子育ての本を探していて、偶然に無農薬の野菜栽培の本を見つける。
これだと叫んだ秋則は、当時絶対不可能だと言われていた、リンゴの無農薬栽培を決意する。
美栄子の父は、頑固者で農薬が無ければリンゴは育たないと反対だったが
秋則の勢いに負け、持っていたリンゴ農園の1/4だけを無農薬で試験栽培する事を許す。

それから、1年また1年と経ち、農薬の代わりにいろんな物を散布するデータ取りが続く。
いつしか、全く花が咲かないまま10年経ち、1/4だけだという約束が全部の農園に代わり
リンゴの収穫の無い年が続いていく。
美栄子の父は、周辺のリンゴ農家から責められ続けるが、なぜか秋則の援護に回るばかりでなく
なけなしの貯金を崩しながらの一家の生活が続く。

秋則の三人の娘も成長し、小学校に入学したが、貧乏な事で学校でのいじめにあう。
秋則も近所のリンゴ農家からは迷惑がられ、相手にされなくなっていく
そして、いつしか彼の顔から笑顔が無くなっていく。

或る秋祭りの日、秋則は「お世話になりました」という短い遺書を残し忽然と姿を消す。
美栄子は、一晩中祭りの中を探し続ける。
その頃、秋則は本気で死のうと思って森の中で枝にロープを投げる。
しかし、ロープが外れて落ちた所に農薬を掛けてもらうでもなく
森の中でひっそりと、しかし元気に育つ椎の木が目に入った。
人に手を掛けられる訳でもなく、厳しい自然環境の中で虫にすくわれるでもなく、頑強に生きている。
秋則は、その椎の木の生育環境と土をつぶさに調べ、これだと感銘する。

祭りの中、いやな予感を抱きつつ、一晩中秋則を探し続けた美栄子は、リンゴ畑に差し掛かると
秋則が森の中から飛び出してくる。
見つけた!見つけた! と叫びながら。
それを契機に、奇跡の大逆転の自然農法が始まる。
全く、草を生やし放題のリンゴ畑では、相変わらず周辺の農家からの苦情が続くが
秋則は頑として、手を掛けない農法を貫く。

やがて、数年後秋則のリンゴ畑で異変が起きていた。
全く何年も花が咲く事も無かったリンゴの木に、満面の花が咲く。
それを最初に見つけた、友人は何も言わずバイクを貸してやるから、リンゴ畑を見に行けと言う。
二人がリンゴ畑に恐る恐る近づくが、秋則は又何か悪い事が起きているような気がして木を見る事が出来ない。
美栄子はリンゴの様子に気づいて、秋則を前面に押し出すが
秋則は、いやあれは藤の花だとか、隣のリンゴの木だろうと直視できない。
やっと、満面のリンゴの花が咲いている事を認識して大喜びをする。

やがて、少し小さめのリンゴが沢山収穫され、美栄子と三人の娘たちは美味しい、甘いと大喜び
しかし、秋則は怖くて口にする事が出来ない。
美栄子達の督促で、こわごわと口にすると、甘いと納得の表情を浮かべる。

その少し小さ目の甘い自然農法のリンゴは、食べた人達の口コミで評判が拡がり
ネット通販で、販路がどんどん拡大していく。

その少し前、美栄子の父は高齢により、養護施設に入り痴呆も進んで施設でとうとう亡くなった。
しかし、その亡骸の右手には秋則が創ったリンゴの実がしっかり握られていた。
看護師や医師が離そうとしても、外れない位の強度で!
息子がとうとう成し遂げたリンゴを誇らしげに思うように・・
お父さんは、本当にリンゴが好きだったんだねぇ
と誰云うともなく、つぶやく声が聞こえる。

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映画 海難1890

2023年07月30日 22時08分13秒 | 映画


映画 海難1890 2015年日本・トルコ共同制作
ストーリー

1890年、トルコ軍艦による和歌山県紀伊大島での、台風による難破事故によって
トルコ乗船者の大量海難事故が起きてしまった。
しかし、そんな遭難事故の生存者に対して、日本の小さな村は、村を挙げての救助活動を行った。

村の娘ハルは、丁度少し前に許嫁を海難事故で亡くしたばかりで、悲しみのあまり言葉が話せなくなっていた。
そんな、彼女の前に1人の異国の将校ムスタファが、呼吸が停止したまま横たわる。
彼女は、相当な恐怖に打ち勝ち、人口呼吸を続け将校を生き返らせる。
しかし、生き返った将校は、自分がなぜみんなと死ななかったのか?
なぜ自分が生き残ってしまったのか?と、起こった事態のあまりの現実に、我を忘れて怒り狂い、ハルに対して投げやりな態度を取る。
そんなハルだったが、将校が一人で海岸縁で悲嘆にくれ、一夜を過ごした時
彼の事を心配して、一睡もせずに見守った。
この村で、ただ一人英語を話せる献身的な医療を行う先生と呼ばれる識者のおかげで
将校はやっと現実を把握して帰路に就いた。

それから100年後、世の中はイラン、イラク戦争に突入していた。
イラクのフセイン大統領は、イランに対して48時間後のイラン上空を飛ぶ航空機に対して
無差別に攻撃を仕掛けると戦線布告を行った。
イランに滞在する各国の人達は、それぞれの国でチャーター便を出してイランからの脱出が始まった。
しかし、日本では危険が多い飛行に対して、国も自衛隊も引き上げの飛行機を用意する事が出来ない。
日本人女教師の晴海は、日本人大使館に最後の手段でトルコの大使館に依頼するよう大使に伺いを立てる。
大使館員同士の要請によって、時のトルコ大統領は取り巻きの大反対に逢いながら
チャーター便を一機追加するよう決断した。

大使館を通じて以前から、晴海に面識のあったトルコ大使館員ムラトは
晴海達、最後の日本人を自分の車で空港まで送り届けた。
しかし、空港では大変な事が起こっていた。
トルコ人の避難者が大勢詰めかけて、日本人が飛行機に乗れるような状態では無かった。
この状況を見て、晴海達を送り届けてくれた大使館員のムラトは
皆の前に立ち懸命に日本人を飛行機に乗せるように説得する。
いきり立っているトルコの群衆は、全く聞く耳を持たない。
しかし、ムラトは落ち着いた口調で語り掛ける。
100年前に、某国の国民は我が海軍軍隊が異国で遭難した時に、決死の想いで救助してくれた。
今こそ、その恩を返す時ではないのか・・と。

やがて、その歴史を想い出したトルコの民衆は、道を開け日本人に飛行機に先に乗れと会釈をする。
こうして、無事に日本人たちは戦火のイランから避難する事が出来た。
晴海達、大使館関係者は最後まで群衆に頭を下げ続ける。
晴海の前に、先程説得してくれたトルコの大使館員ムラトが近寄り、話しかける。
『遠い昔、何処かで逢ったような気がしますね!』
「私もそういう気がしていました!」と晴海は答えた。
まるで、100年前に遇った将校のムスタファと村娘ハルのように・・。

日本人が乗った飛行機が、無事トルコに到着した後、トルコ大統領に報告が入った。
今回の避難で、我が国の国民より日本人を優先して避難させた事について
国民から、途切れることなく政府に電話が入っています。
「それは、良くやったという賛辞ばかりで、非難の電話は一通も有りません」
大統領は安堵の表情を浮かべて答えた。
「我が国の国民を誇りに思う」と・・
我が国と日本の友情は、今後も途絶える事は無いだろう。
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