すっかり周囲の木々が秋色に染まった、クレイン東広島乗馬クラブで
30鞍の騎乗を終えた。
我々が乗馬に行くのは隔週の木曜日と決めているが、今回の木曜日は丁度「勤労感謝の日」の祭日と重なり
沢山の方々が、乗馬に来られていた。
少し大きめのサークルとはいえ、1サークル9頭だてのレッスンはクラブに通い始めて初めての経験だった。
中には小さいお子さんもいらっしゃって、なかなかスムーズな騎乗とはいかず
一頭は馬がなかなか騎手のいう事を聞かず、馬を入れ替えての騎乗となった。
そんな中、我々は馬の扶助も含め、無難な騎乗で終始した。
軽速歩の動作はもちろん、手前合わせの動作(馬の踏み出した外側の足と座るタイミングを合わせる事)
正反動動作(軽速歩の立座りをせず、座ったままで振動を吸収する)も合格を貰った。
それより嬉しかったのは、馬と会話が出来た事。
今回騎乗した馬はイヒラニ。 今年春頃の人気投票で銀メダルを獲得した人気のある馬だ。
騎乗を終了して引馬に移った時、馬が何回も腹帯の所に頭を持って言って何かを催促するようなしぐさをする。
30回もの騎乗をすると馬の鞍の取付から、鐙の長さ調整、腹帯の締め付けまで、全て騎乗者自身がやらなければならないが
騎乗直前に、補佐講師の人が腹帯をもう一段締め付けた。
乗馬はそのまま進行したが、これはきっとこの馬にとっては腹帯がきつ過ぎて緩めてくれて言う嘆願なのではないかと感じ
即座に腹帯を一目盛り、緩めてやった。
そうすると、馬はそれまで首を横に振ってしきりに腹帯の方向に口を持って行っていたのを
今度は縦に2~3回振ってくれた。
まるで、「有難う!良く気づいてくれた。OKです。」
とでも言うように・・・
晴れ渡った青空の元、すがすがしい気持ちになれた。
馬とコミュニケーションを取るというのはこういう事かな。
イヒラニ