ただの映画好き日記

観た映画と読んだ本の自分用メモ。

そして、ひと粒のひかり

2007-01-15 | 映画 サ行


17歳のマリアは生花を商品にするための加工作業をしている。乳児を抱える姉をはじめ、女ばかりの家族はマリアの収入を当てにしており、彼女はプレッシャーを感じながらも日々を過ごしていた。そんな中、深く愛し合っていたわけでもない彼氏の子供を妊娠していることに気づいたマリアは、結婚はせずひとりで解決しようとする。が、上司と職場で衝突し仕事を失ってしまう。偶然出会ったフランクリンから“ミュール(麻薬を胃の中に飲み込んで密輸する運び屋)”の話を聞いた彼女は、危険だと知りながらも5000ドルという報酬に、仕事を引き受ける。3人のミュールとともに、麻薬を詰めたゴム袋を62粒も飲み込んで、マリアはニューヨーク行きの飛行機に乗り込んだ。

そして、ひと粒のひかり 2004年/米・コロンビア/ジョシュア・マーストン



前に観た『シティ・オブ・ゴッド』と同じような感想を持ちました。
政治だ~社会だ~と、日々、テレビのニュースを見ては不平不満をぶちまけているけれど、まだまだ日本は幸せに暮していける国なんだなって思います。
この映画のコロンビアも、↑『シティ~』のブラジルも、子供がまともに生きていけないという政治と社会なんですよね。

貧しい家庭・悪い環境に生まれてしまったが為に、自ら悪に手を染めなければ生きていけない・・・。
悪循環なんですよ、きっと。
大人だってまともに生きていけないんだもの、そこに生まれる子供がまともに生きられるワケがない。
もっと環境を整備する努力を政府がするべきなんですよね。
悪い社会は何処の国にもはびこってはいるけれど、あまりにも身近すぎる為の悪循環。
せめて子供にはきちんとした教育を受けさせ、自立させる術を身につけさせてほしいです。

序盤のマリアは鬱積した気持ちを吐き出せずモヤモヤとイライラで生きていたけど、アメリカに着いて危険な目に遭い、徐々に自覚と強さが出てきましたね。
危険な仕事を選んだ時も、ホテルを飛び出した時も、この子は後先を考えないんだな~と思いましたが、空港でアメリカに残る決意をしたマリアは、やはり、後先を考えてはいない行動ではあっても乗り越えるんだという自覚が伴った行動だなと感じました。
アメリカでお腹の子供を出産するんだろうと思うけど、ひたすら強く生きていってほしいなと思いました。


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