ただの映画好き日記

観た映画と読んだ本の自分用メモ。

世界にたったひとつの犬と私の物語 / 渡辺眞子

2010-04-03 | 本 犬本
 

 世界にたったひとつだけの犬と私の物語

  渡辺 眞子 著     河出書房新書 / 2010.3


  迷い犬との奇跡の再会、家族を再生させた一匹の捨て犬など、
  言葉を超えて、心を寄せ合う人と犬のカップルが紡ぐ、真実の物語を10編収録。
  つらい時も楽しい時も、犬がいるから生きていける。


  ミグノンで待ち合わせ─友森玲子とアグの場
  いつか君に出会う日─柴田裕美・保とドンの場合
  十年目の散歩─太田快作と花子・りょうの場合  
  ひなた─藤本夏美一家とひなたの場合
  アリスが棲むところ─矢崎潤とアリスの場合
  ハッピーのしるし─菊田明美とハッピーの場合
  介助犬ワカ─矢澤知枝・今崎牧生とワカの場合
  車椅子の左側─安杖直人とフレザーの場合
  あすなろ─川崎美里とヒビキ・タクトの場合
  幸福のかたち─続・柴田裕美・保とドンの場合
  君と歩いた物語─あとがきにかえて
  




久しぶりの犬本です♪

10編、それぞれの犬との出会いや関わりが描いてあり、どれも感動的なお話です。
もちろん、実話であることと、飼い主さんとワンコの写真が掲載されているので、より一層、感動がもらえました。
前の飼い主に虐待を受けていたり、病気の老犬が捨てられたりと、これが現実なの?と思うような経験をしたワンコたちが、また人間と出会い、戸惑いながらも第2の犬生を幸せに歩み、そしてまた人間へ信頼を寄せていく様子に熱いものがこみ上げてきました。

この本に登場するワンコたちは幸せへの道を見つけられたけど、人間に虐待されて殺されたり捨てられたりするワンコたちには、人間として心から申し訳ないという気持ちにさせられました。
もっと、犬を飼う時に、厳しい審査とかがあればいいのに・・と思います。
保護された犬の譲渡には厳しい条件を提示しているところもありますが、問題はペットショップや自宅での交配でしょう。
どうすれば命を扱っているんだという当たり前の意識と、命を預かるんだという高い意識をもてないのかと思ってしまいます。


 あたたかい涙が頬をつたうとき、うちのコがもっと愛しくなる。(帯より)



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