ただの映画好き日記

観た映画と読んだ本の自分用メモ。

同伴避難 / 児玉小枝

2012-03-30 | 本 犬本


  同伴避難

  児玉 小枝 著     日本出版社 / 2011.8



  東日本大震災、被災したのは、人間だけではありません。
  ペットを置き去りにしない、見捨てない、被災者たちの深い愛情と強い責任感、
  それを支えた避難所と動物愛護ボランティア。家族の笑顔とペットたちの甘えた表情がたまらない。





新潟県は素晴らしいですね。
2004年の中越大震災と2007年の中越沖地震の経験を生かし、避難所のペットの受け入れ態勢が整っているんですね。
新潟県は、今回の東日本大震災時、特に、福島県からのペット同伴避難者を多く受け入れてくれたそうです。
何処もペット不可が常識と思えるような中で、ぜひぜひペットも一緒に!という避難所があると思うと、それだけで心が救われると思いました。
ペットも家族なんだという理解と共に、受け入れ態勢を整えた新潟県は本当に素晴らしいなと思いました。

こうして、家族と避難できたペットがいる一方、繋がれたまま置いて行かれてそのまま餓死したペットももちろんたくさんいるわけです。
他にも悲惨な状況、絶望の中、苦しんで亡くなったペットがいたことを見ない振りをしてはいけないと思っています。
こうした状況を見るたびに、「うちは絶対に連れて行くよね。避難所に入れなくても車あるしね。」という会話をしました。
でも、福島の人たちは、すぐに戻れると思っていたんですね。
だから、ご飯とお水をいっぱい置いて「待っててね」と、本当にすぐに帰れるとばかり思っていたから……。

もちろん、賛否はあると思います。
犬や猫が嫌いな人がいるのは当然ですし、常日頃からマナーの悪い迷惑な飼い主もいますし、うちのように躾が出来ていない犬もいるでしょうし、でも、基本的に、どんな犬も猫も、飼っている人にとっては家族なんですよね。
ペットを置き去りにしてしまったことで今も心の傷となっている飼い主さんたちが前を向いて進まれるよう応援しています。
そして、その命たちが飼い主さんたちを理解してくれていることを願っています。



巻末に、ペット同伴避難の防災マニュアルが書かれています。
やはり、まずは、最低限、クレートトレーニングは必要だなと感じました。
うちでは、小さい頃はケージに入れましたが、いつしか自由を覚えてしまい入らなくなったため、クレートも無理だろうなと思い込んでいました。
でも、2年前くらいにソフトタイプのクレートを購入し、部屋に置いておいたら、今ではすっかりお気に入りになっています。
本当は持ち運びの出来るバリケンがあれば安心かなと思いますが、なんせ、お高い。
ランクを下げてお安いクレートを探そうと思っています。
他にも、防災マニュアルを読んでいると、「なるほどね~、そうだよね~」と思うことがありました。
うちの場合、手作りご飯のため、ドッグフードを食べるかどうか…。
若犬の頃なら、2~3日なら私たちのご飯(おにぎりなどの白米)を分け与え…などと簡単に考えていましたが、犬も歳をとってくると、なんでも食べるわけにもいかなくなり、まして、食べ慣れないものを慣れない環境で食べたとしたら、下痢します、吐きます、体調崩します。
せめて、缶詰、レトルトを食べられるようにしておくべきですかね。
と、万が一を考えると、とてつもなくいろいろなことを考えてしまいます。
取り敢えず、持ち運びの為に安いクレートと缶詰を購入し、犬用の避難袋を用意しよう。
こうなると、人間よりも犬の方が大変だ!


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