またね、富士丸。
穴澤 賢 著 世界文化社 / 2010.11
ブログ「富士丸な日々」で日本一有名になった犬、富士丸。
シベリアン・ハスキーとコリーのミックス犬で、やさしい顔と心の持ち主だった富士丸。
「父ちゃん」は「お前」の急死を、どう受け止めようとしたか。
誰にでも必ず訪れる、愛する者への「サヨナラ」がここに。
ブログ「富士丸な日々」は見た事はありませんでしたが、ブログで人気だということは何かで見たような気がします。
いつものようにネットで新刊を探していると目に入ったのが、この『またね、富士丸。』でした。
この装丁に使われている富士丸くんの写真、人間の表情ですよね~。
可愛い~と思って見ていたら、「またね、」ってどういうことだろう?と気になったのでした。
亡くなっていたのですね~。
本を読むと、急死だったようです。
飼い主の穴澤さんの留守中の出来事で、出かける時は元気だったのに、帰宅したら・・・、やりきれませんね。
いつもは行かないという穴澤さんのPCデスクの下で亡くなっていたそうです。
きっと、穴澤さんを探したんでしょうね。不安だったんだろうな。。
そんなこと、穴澤さんが1番分かっているし、どれだけ後悔しただろうと思うし、実際、富士丸くんを失ったあとの穴澤さんの状態を考えると、かける言葉など見当たらないです。
私も犬と暮らして11年。
いつもいつも一緒にいます。
11歳になり、老いも感じてくれば、嫌でもその時を考えます。
それは本当に仕方のないことで・・・、と分かっていても、その時、私は自分がどうなるんだろう?と、それだけは想像できないでいます。
穴澤さんがどうにかこうにか前を向いてくれたことが嬉しかったです。
富士丸はいないけれど、富士丸がいたということは事実で、たくさんのものをもらったことも事実だから、本当に少しずつ少しずつ、楽しかった日々を思い出していけばいいのかなと思いました。
絶対に絶対に富士丸も幸せだったと思います!