江戸時代、樽廻船で上方から江戸へ運ばれた灘や伏見の酒は、富士を眺める静岡沖あたりで良い塩梅となり、「富士見酒」と呼ばれ珍重された、とのこと。(^-^)
一方で、送り出した方の上方でも、この美味い「富士見酒」を味わいたいとの声が上がったため、わざわざ数樽を江戸から上方へ送り返したそうで、これらの酒樽が「戻り富士見酒」と呼ばれました。(^_^)
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この「戻り」という表現は乙な感じでいいですね。(^。^)
戻り鰹なんて言いますし、戻り梅雨もそうですよね。日本語らしい言葉遣いだと思います。(^-^)
俗に、上方から江戸へ「下る」極上の酒に対して、江戸の粗悪な酒は「下らない」酒と呼ばれ、現代の「くだらない」の語源となったとか、、、!(◎_◎;)
「寒造戻り富士見のくだらなさ」 祖谷馬関
(注)寒造は冬の季語。寒中の水を用い醸造する酒をいう。この酒の味は旨く腐りにくいことから寒造と呼ばれる。