「賤の子や稲摺りかけて月を見る」 芭蕉
まず「賤の子」とは何か?(^-^)
山賊の「賊」とは字が違う、、、貴賤の「賤」ですから、「賤しい」、「身分が低い」の意味ですね。(^_^)
となれば、「賤の子」とは、身分の低い者の子供、、、この場合は、農家の使用人くらいの意味合いでしょうか。( ; _ ; )/~~~
次に「稲摺り」とは、、、どうやら「脱穀」作業のようですね。
ふと「せんばこき」を思い出し、調べてみると、何とピッタシ、元禄年間に起こった大発明だった、とのこと。!(◎_◎;)
「千歯扱き」(写真)
元禄年間に発明された画期的な農具。
最初は麦を脱穀するための竹製の歯でしたが、やがて鉄の扱き歯に改良され、稲の脱穀用として普及しました。
鉄の歯の隙間に稲の穂先を入れて、引き抜くと籾だけが落ちます。
鉄の歯の隙間に稲の穂先を入れて、引き抜くと籾だけが落ちます。
身分の低い子供が、一生懸命に脱穀作業をする中、ふと手を止めて月に見入る、、、そんな情景が浮かんで来ました。m(__)m
(句意)
農家の子が籾摺をしていたが、ふと籾摺の手を休めて、折からの月を眺めていることよ。
ブー、フー、ウー!🐷🐖🐽
芭蕉翁の名句を通して、大変勉強になりました。( ^_^)/~~~
では、拙い返句をひとつ。(^。^)
「草野球歓声止みて蝉の声」 祖谷馬関