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老舗ワタクシ本舗

大好きなドラマの事、日常の出来事など。

『白夜行』 最終話 「白夜の果て」

2006-03-30 18:48:51 | 『ドラマ本舗06’1月期ドラマ』

笹垣(武田鉄矢)を殺めようとしたが出来なかった亮司(山田孝之)は、再び姿を消す。
その亮司と連絡が途絶えた雪穂(綾瀬はるか)は、「R&Y」2号店の出店準備に追われていた。
そんな時、笹垣あてに友彦(小出恵介)が警察に自首してきた。
亮司を早く捕まえてやって欲しいと言うのだ。
そして、その証言を受けて、亮司は全国手配されることに…。

一方、笹垣と共に雪穂を調べてきた篠塚(柏原崇)は、協力したいと雪穂に申し出るが、
雪穂は何か裏があるように感じていた。
そして、「R&Y」2号店のオープン日、必ず亮司が現れると信じ
店を張り込む笹垣の前にサンタクロース姿の亮司が現れた。
追い詰められた亮司は…。

以上公式HPより


ただ一人、犯罪に気付いた男「笹垣」を抹殺する方法は毒殺ではないと判断した亮司は
慌てて笹垣の部屋に戻り、ガスを発生させる為に入れておいた
トイレの青酸カリを流すのだった、、、。
その時、青酸ガスを多少吸ってしまう、、、。
そこに笹垣が帰宅した。
”ハサミ”を振り翳し、襲い掛かる亮司。
交わした拍子に、笹垣の足に突き刺さる”ハサミ”、なおも襲い掛かる亮司だが、
先程吸い込んだ青酸ガスのせいで、ふらつき、慌てて部屋を後にするのだった、、。

亮司との連絡が途絶えたまま、雪穂は2号店「R&Y」の準備に余念がない、、。
それが、亮司に対する答えの様に、、、
そして、亮司へのメッセージの様に、、、

笹垣は典子(西田尚美)を訪ね、亮司の行き先を聞きだそうとしますが、
やはり亮司は姿を消したままだったのです。
そして、見つかったら連絡して欲しいと頼むのでした。

無茶をしながら推し進める、事業に不安を覚える共同経営者のりょうこは篠塚に不安を吐露。
そして、自分は名義を貸しているだけで、お金は出していないと告白するのでした。
篠塚はそのお金が亮司から出ていると判断、雪穂に新店の前祝いと称して、
「R&Y」を訪ねるのだった。

一方、友彦はあれ以来、何をしていても、後ろ暗い自分が嫌になり、笹垣充てに警察に
自首し、亮司を早く捕まえて欲しい、、、「明るい場所を歩かせてやりたい。」と
話すのでした。
「松浦は生きてると思うか?」と笹垣に聞かれ、
「そうだといい、、」と答える友彦。

友彦の自首を受け、亮司は全国に指名手配される事になったのでした。

亮司が指名手配され、典子は初めて、亮司の名前や、本当の姿に触れるのでした、、、。
そして、「こんな遺伝子残さない為、、、」と言っていた亮司の言葉が本心である事
を知り、亮司の子供を連れ、笹垣を訪ねるのでした。
笹垣は、弥生子(麻生裕未)の遺影を指し、
「桐原の母親ですわ、子供の顔見せてやってくれませんか?
不憫な奴ですわ、、、後一年待っとったら、孫の顔見れたのに、、、」
一人になった笹垣は弥生子の遺影の前に、典子と子供の写真を置いて、
「殺しにでもいいから、来いや~」と亮司に囁きかけるのでした。

新店の準備に忙しい、店員を眺めていた笹垣は、店員が落とした、雪穂が実家から
持って来たという、サボテンの鉢植えの土の中に、松浦の”Rayban ”の
サングラスの破片を見つけ、雪穂の留守に庭を掘り起こし、松浦の遺体を発見するのでした。

いよいよ、オープンを迎えるという前日、篠塚は雪穂の店を訪ね、大事に飾ってあった
額縁の裏から、亮司の太陽の切り絵を取り出し、自首を勧めるのでした、、、。
しかし、何の事だかとシラを切る雪穂。
あいつを楽にしてやれ、みんなお前の幸せの為にやったと言わせてやれよ!と叫ぶ篠塚。
笹垣さんが言っていた、、「あいつはまだ、ダクトの中を這い回っている、、
そして、雪穂に、もっと楽な生き方をさせてやりたい」と、、、話していたと告げる篠塚。
しかし、雪穂は頑なにそれを拒み、間違った道を歩いて行く事こそ、亮司をダクトに
閉じ込めた自分の行く道だという様に、、、。

小雪の舞う「R&Y」の店前には捜査員が張り込んでいました。
笹垣はその場を離れようとした時、太陽の切り絵を手にした人が、、、歩いていたのです。
誰から貰ったか尋ねる笹垣の視線の先にサンタの恰好の亮司、、、。
茂みに誘い込む亮司は、笹垣を刺し、サンタの白い布袋に入れ、ワゴン車の荷台へと
笹垣を置いて、「R&Y」が見える、歩道橋まで来た。

谷口(余貴美子)が雪穂に声をかける。
「若いのに凄いわね、、、。」
店の成功を祝う谷口。
雪穂は今までの生き方を振り返るのでした、、、
失うものは何もなかった、、自分の上には太陽はなかった、
いつも夜だったから、でも暗くはなかった、、、
太陽に代わるものがあったから、、、
明るくはなかったけど、、歩いて行くには充分だった、、、
私だけの太陽、、、
「あなたも、、、彼だけの太陽だった、、、」
「もう終りにしようと思ってます、、、」
「来るといいわね、、、今日、、。」
「送ります、、そこまで、、」

ハサミを抜いて、血の滲む、白い布袋を破り、笹垣は亮司を追い、執念で歩道橋まで
やって来ます。

「1991年11月11日、桐原洋介殺害、
1998年、藤村都子婦女暴行、、、
、、、
松浦勇、殺害、、、」
亮司の罪を順を追って、述べていく笹垣。
すらすらと、まるで亮司を見てきた様に、、、
「、、、、2004年、ストーカー規正法違反、
毒物、及び劇物取締法違反、
唐沢礼子、殺害
笹垣潤三、殺人未遂、及び救助、、、
2005年、栗原典子に、一子誕生。」
驚く亮司、、、。
「お前には、子供がおる、その子供にちゃんと十三階段上る背中見せい!
お前、自分と同じ子、作る気か?、、、
間違いだらけやったけど、お前が精一杯やったのは俺が知ってる!
一人の人間幸せにする為にお前は精一杯やった!
お前の子に俺がちゃんと言うたる!
お前に流れとう血は、ほんまはそういう血や!
俺がちゃんと子供に言うたる!」
泣きながら、うな垂れる笹垣、、、。
「すまんかった、、、あの日、お前を捕まえてやれんで、、、ほんま、すまんかったのう、、、
亮司、、、来いや、、、」
父親の様に、両手を広げ、亮司を包み込む様に温かい眼差しの笹垣。
笹垣に向かい歩き出す亮司、笹垣が持っている”ハサミ”を自分に向け、
自ら笹垣の胸に飛び込んで行く亮司、、、腹に刺さる”ハサミ”、、、。
「お返し、、、」
驚く笹垣
「何でや、、、何でや、、、お前昼間歩きたかったんと違うんか、、、」
背中から血を流す笹垣、、、。
腹から血を流す亮司、、、。
「あいつは、、、俺の太陽だから、、、
俺も、、、あいつの太陽だから、、、」
亮司を抱き締めて泣く笹垣、
穏やかな表情の亮司、、、
そして、笹垣を置いて、歩き出し、歩道橋に足をかけた、、、。
「亮司!亮司!」
笹垣を振り返り、微笑んで、亮司はふわりと雪の様に舞い降りた、、、

雪穂の指の太陽の指輪に小雪が舞い落ちて、消えた、、、

「あほ、、、あほんだらー!」
歩道橋から笹垣が叫ぶ。

人だかりの歩道に、お腹に”ハサミ”を刺したままの、瀕死の亮司、、、。
「亮、、、」
雪穂を見つけ、、這って来る亮司、、、
「雪、、、穂、、、」
そして、近付こうとする雪穂に向こうに行けと指差す、、、亮司。
振り返り、、、歩き出す雪穂
「明るい、、、明るいよ、、、亮、、、」

取調べを受ける雪穂、、、。
亮司が全てを庇う様に自殺したと言う捜査員。
泣きながら、辻褄を合わせた筋書きを、物語の様に話して行く雪穂、、、。
あくまでも自分は一人の被害者だという様に、、、。

2006年11月11日。
笹垣は図書館にいる谷口に会いに行く。
「あれから、もうすぐ1年ですか。」
「唐沢雪穂から、こちらには?」
「相変わらず、書き込みもなにも。」
「そうですか・・・。」
「結局、お店も全部潰しちゃったんですよね。」
「あんな状態なのに、しゃにむに店続けて。
 最後は、借金まみれでした。」
「あんな状態?」
「生きる、屍でした。」

何もなくなった店の中、爪を噛みながらダクトを見つめる雪穂。
「もう、おらんで。警察、、、行って、話そうか、、楽になるで。」笹垣が言う。
「、、、、悪いから。」
「誰にや?」
何も言わない、、雪穂。

「桐原亮司に悪うて、死ぬ事は出来へん。かといって、今更ほんまのこと、
誰にも言う事も出来へん。おまけに、財産も何も、ぜーんぶ無くして。」
「この間、篠塚さん、こちらにいらして、人生を捧げた人間より、捧げられた人間の方が
辛いのかもしれないって言ってたんです。何をしても幸せにならなきゃいけない人生なんて、
生きること自体、罰みたいなもんじゃないかって。唐沢さんの場合、
その幸せさえ永久に失われているんだから、、」と谷口。
「永久に、、、」
「篠塚さんがね、こんなものがマンションに残っていたって。」
男の子と女の子が手をつなぐ切り絵、2006年11月11日と書いてある。
「ああ、、今日ですね。」
「本当は、これだけだったのかも知れませんね、、、」

公園のベンチに座る女。
公園の芝生で遊ぶ小さな子供、母親に呼ばれて目の前を通る。
子供が、ベンチの前で足を止める。
おいで、と手招きする女、子供が差し伸べた手に、女がそっと手を繋ぐ。
その手には、太陽のモチーフの指輪があった。
小さな手をぎゅっと握り締める女は眩しそうに太陽に手を翳す、、。
ベンチ置かれていたのは『スカーレット』の文庫本、、、。




仕事が一段落して、ようやく向ったパソコンの前。
先週、全て最終話を迎えた今クールのドラマ達。
先ずは「白夜行」から、、、
笹垣の日記を読んで、改めて”強い絆”を感じたのか、、、亮司は青酸カリでの
殺害は笹垣には相応しくないと慌てて部屋に戻り、トイレの青酸カリを流します。
ところが、自分がガスを吸ってしまい、どんどん弱っていきます、、、。
死ぬ前に、雪穂にプレゼントするのは全てを知る笹垣の抹殺。
そう、心に決めていた亮司は、「R&Y」の2号店オープンがチャンスと初めから
考えていたようです。
弥生子に孫を見せてやりたかった、、、と話した場面で既に涙した自分は、、、
歩道橋で、父親の様に語り掛ける笹垣
「あの日、、、捕まえてやれんで、すまんかったのう、、」
に遂に、号泣!
雪穂が、上手い事、物語を作って、話すのは耳にも入らなかった、、、。
とにかく、これで逃れる訳か、、、、位にしか見てなかった、、、。
篠塚が言っていた様に、残された人が一番キツイのかも、、、、
雪穂はずっと、十字架を背負って生きていかなきゃいけない訳だし、、、。
「太陽の下、手を繋いで歩く、、、」
亮司とは叶わなかったけど、、、亮司の子供と叶えた訳だ、、、。
犯罪が子供の頃に始まったのと、、シンクロして、ちょっと切なかったかな、、、
笹垣が言ったように
捕まえてあげられてたら、、、、二人の人生は大きく変わっていた筈だから、、、
”たら””れば”は使っちゃいけないが、、、
途中は、主人公に共感出来ないと非難ゴウゴウだったが、いい終り方だったかも
と思っています。




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