ー1999年 春ー
この世界に存在しない”存在”となった亮司(山田孝之)は文字通り影となって
雪穂(綾瀬はるか)を支えるのだった。
覚悟を決めた亮司は以前のオドオドした素振りを微塵も感じさせない。
雪穂には「他人でいた方がいい事に変わりはない」と連絡も、余程の事がない限り
しない様
指示するのでした。
”進学するまでには郵便を届ける”の言葉通り通帳が届く。
雪穂は、清華の短大へ進学しソシアルダンス部に江利子(大塚ちひろ)と入部する。
亮司は、松浦の所で知った、大都銀行昭和支店の行員西口奈美江(奥貫薫)が落として行った
名刺入れを使って一仕事企んでいた。
花岡よう子の事件で、救われ、お前の為に一生何でもすると誓った園村友彦(小出恵介)
と共に着々と仕事を進めて行くのだった。
一方笹垣(武田鉄矢)は桐原家の墓の前で刻まれた亮司の名前を見つめながら、、
絶対捕まえると息巻くのでした。
そして、信じていないのかと呆れる古賀(田中幸太朗)に
「もうわししかおらんやんけ、あいつ等の横っ面を引っぱたいてやれんのは!」
「父親を亡くした二人ですね、、、」呟く古賀
唐沢家を訪ねる笹垣、礼子(八千草薫)に雪穂を引き取る事になったきっかけと
最近の雪穂について尋ねる、、、
何も知らない礼子は、朗らかに答えるのだった。
自分が訪ねて来た事は言わないで欲しい、今の幸せに水を差す事にならない様にと、、。
頼む笹垣でした、、、がその顔から笑みは消えていました。
雪穂の通学路が見える場所に事務所を借りる亮司、どうして事務所に住むのか尋ねる
友彦に女子大生の通学風景を見せる、納得する友彦。
奈美江を仲間に引き入れ偽造キャッシュカードで大金を引き出して行く亮司、そして
一部を雪穂の口座へと振り込んで行くのでした。
そして、月日は流れ
ー1999年 秋ー
なぁ雪穂、笑われるかも知れないけど、俺信じてたんだよ
俺達は永遠なんだって、、、それが黒い絆でも、、、
黒いからこそ切れる事はないと思っていた
だけどある日突然その絆は”脆さ”と”醜さ”を曝け出し始めたんだ、、、
”本物の太陽”の前に、、、
カフェでお茶を飲み「風と共に去りぬ」を読む雪穂の目に原語版の「風と共に去りぬ」
を読む青年が映る。
ダンス部の練習場の落書きの中に雪穂は自分の心に響く文章を見つけます
”いざというときに、ダンスのひとつもできるヤツが、生き残っていく K・S”
ソシアルダンスの部の練習場にOBの篠塚一成(柏原崇)が訪ねて来たのはそんな時だった
それは、あの青年だったのです、、、。
先輩の高宮(塩谷瞬)に篠塚製薬の御曹司だと聞かされ、心が揺れる雪穂、
自分とは真逆の人生
文字通り明るい太陽の下を生きて来たであろう篠塚に惹かれて行くのでした。
しかし、篠塚はダンス部の部長で永明大の学長の孫、倉橋かなえと付き合っていて
その内結婚か、、、と言われていた。
高宮に、理想の男性は?と聞かれた雪穂は
「レッド・バトラー、、、」と答えるのでした。
この時のレッド・バトラーは亮司?それとも篠塚?
「換気扇の点検でーす。」安心して、ドアをあける松浦
亮司の住む事務所に榎本(的場浩司)というヤクザ風の男とその手下が奈美江を探して
やって来る。
とぼける亮司の掌にタバコの火を押し付け、見付けたら連絡を寄こせと去って行く。
トイレに逃げ込んだ松浦(渡部篤郎)は何やってんだと何食わぬ顔、、、。
奈美江の勤める大都銀行の真壁幹夫が何者かによって殺されニュースになる、
奈美江は榎本に不正送金(横領)をしていたのだった、その事実に気付いた真壁は
不正をしているのは奈美江と知らず、相談、それを榎本に報告すると、翌日真壁は死体と
なった、、、、。
次は奈美江の番、、、。
ホテルの一室で、暫く友彦に面倒を見る様指示する亮司、奈美江を逃がす為動き出す亮司
だが、事務所に戻ると、榎本等にボコボコにされた挙句、榎本と話を進めていた松浦の
言う通りにせざるを得ない亮司だった。
奈美江が捕まれば、自分や亮司の事を話す、それより、始末は榎本がしてくれると言うし、
奈美江がこんな時の為にと自分の口座に入れた2000万を引き出し、山分けした方が利口だと、、、
「お前だって、捕まったり、死んだりしたら、困る人居るんじゃないのー?」
と「風と共に去りぬ」の本を片手に言われ、決心を固める
ホテルの部屋で、友彦に、自分の男運の悪さを告白する奈美江。
元カレにスッカラカンにさせられ、挙句、そんな所に通帳置いておく方が悪いと
そんな自分を変えたくて松浦の所に行ったが、いざとなると腰が引けた、
亮司に誘われて、1ヶ月位経ってから、榎本に会った、チンピラに絡まれている所を
助けて貰った、始めは優しかった、、、今思えば始めから利用するつもりで近付いたんだと、、
「俺達は裏切らないよ、男じゃなくて”仲間”だから、、、」何も知らずに奈美江を慰める友彦
古賀と笹垣は捜査で奈美江の部屋に来るが、荒された部屋を見て愕然とする。
そんな中、笹垣は「風共」の本を見つけ、、、、
「笹垣さん、99%関係ないですから!」
「そやなぁー」
送金されるお金の出所が気になる雪穂は、亮司に電話しますが、忙しいからと切られてしまいます
翌日、思わず図書館に行ってしまう雪穂に谷口(余貴美子)が声をかけます。
前も来ていた?高校出てから来なくなった子がいて、此処だけが自分の居場所みたいな
子だったから、、、その子の友達に似ていたの、、、
自分は違うと言う雪穂、、、そして亮司は来ていない事を知るのでした。
パソコンでお金を送金する亮司
後は榎本にいわれた場所に奈美江さんを逃がす振りをして
園村に女装させて金を降ろさせればいい、、、
それだけの事だ、、、
奈美江が持って来た観葉植物を見つめる亮司
ーあんまり殺風景だから、、、ー
「死ぬのか、、、奈美江さん、、、」
会ってどうにかなるものではなかったけど、無性に雪穂の顔が見たくなった、、、
そうすればふっ切れる気がしていたんだ、、、
図書館の帰り道あの橋を渡る雪穂
「何もかも捨てさせたんだよね私、、、、よし、消そう!」
ダンス部の練習場の篠塚の落書きを消しに来た雪穂は偶然、倉橋と篠塚の別れ話を
立ち聞きしてしまう。
そして篠塚に気付かれ、送ってもらう雪穂
車で、部の落書きの話や「風共」の原書について話すが、話題を広げようとしない
篠塚に、
自分の事が嫌いなのかと聞く雪穂
車から降りる雪穂
曲がり角の電話ボックスに亮司、、、、。
原書を渡す篠塚、あげるよという篠塚に返しますと言う雪穂
「じゃぁ又会えるね」
「バカにするのもいい加減にして下さい、私だって好きな人位居ます!」
去って行く篠塚
車を見送る雪穂
信じられなかった、、、
雪穂は恋をしていた、、、
俺が泥水の中を這い回ってる間に、、、
「バッカじゃねぇの俺、、、」
ー亮くん以外私には誰もいないんだよー
「何信じてんだよ、、、」
ーお返しー
「なっ、、、、」拳を握り締める亮司
傷つけてやろうと思った、、、
守りたいと思った時と同じ強さで、、、
玄関に辿り着き篠塚の本を見つめる雪穂電話が鳴る
「はい、唐沢で、、」
「俺!ちょっと頼みたい事あってさ、、、」
「なっ何?、、」
ホテルの部屋で奈美江に友彦が
「こんな事やってて怖くなんないのかなぁあいつ」
「亮だって怖いと思うよ、、、でもきっと何かあるんだよ、、」
「何かって?」
「信じられる希望みたいなものかな、、、」
奈美江に変装用の服を渡し、潜伏先の地図を渡す
「本当にこれから大丈夫?」友彦
「頑張る私。」
二人に抱きついて
「折角二人に助けて貰った命だもん、、本当にありがとう」
去って行く奈美江
「亮は私にとって、この世で一番信用出来る人だって、、亮の一言で自由な自分に
なれた気がするって奈美江さん言ってた、、何て言ったの?」
「別に、、、スキを見せたヤツが負けなんだって言っただけだよ、、、車だしといて」
車から紙袋を出し、歩き出す亮司、、、
向かい側から歩いてくる雪穂、、、
すれ違いざま受け渡す二人、、、
立ち止まる事も振り向く事もない、、、二人、、、
潜伏先に入る奈美江を確認し、キャッシュコーナーで現金を引き出す雪穂、、、
奈美江に渡した変装の服で、、
奈美江の部屋に、榎本の手下がやって来る。
「換気扇の点検でーす」安心してドアを開ける奈美江
「じゃー1週間後にグレースホテルで、、、」
あの橋で雪穂と電話する亮司
ーグレースホテルー
奈美江殺害のニュース、キャッシュコーナーで現金を引き出す女の姿が映し出される
テレビを消す雪穂
「もうちょっと説明してよ、、結構危なくない私?その榎本って人信用出来るの?」
「西口奈美江がいなきゃ立件は無理だよ、、、」
「でも、、、」
「信じるから裏切られるんだよ、いつ誰が裏切るなんて想像しても意味無いんだよ」
「何か、、感じ変わったね、、、」
「そりゃぁこんだけ会わなきゃ色々変わるよ、、これまでとも、、」
「どうすんの?そのお金、、」
「ペーパーバックは読み終わったの?」
「・・・・」
雪穂の携帯が鳴る、、、
「携帯買ったんだ、、」
「その方が連絡取りやすいと思って、、、」
携帯を持ち、さり気なく部屋を出ようとする雪穂
追いかけて、ベッドに押し倒す亮司
「許さないからな!自分だけ都合よく一抜けなんて、、、、
なんつう顔してんだよ!何で何にも言わねぇんだよ!」
「亮には嘘つきたくないから、今は何も言いたくない!」
「俺しかいないって言ったじゃない!死んでたって俺がいるって事忘れないって
言ったじゃない、人にこんだけさしといてそんな話ありえないだろう!?」
「そんな事私が一番良くわかってるよ、だからってどうしろっていうのよ、
理屈じゃないんだもん、仕方ないじゃない!何とかしてよ!、、何とかしてよ!亮!」
泣きながら、亮司の身体を叩き抱きつく雪穂
雨が降ってた事は覚えてる
固められた土の奥深く埋められた真実を溶かす様に、、、
明日は晴れる様にと太陽を覆う雲を溶かす様に、、
雨が降っていた、、、
身体を重ねる二人、、、
「何か凄くあったかい、、、人の身体って本当はとっても温かいものなんだね、、」
やわらかな笑顔で亮司の胸に顔をうずめる雪穂
なぁ雪穂、、あの日のあなたはとても、とても綺麗だったんだ
だけど、、、
あの日も雨が降っていたんだ、、、
雨に洗われ溶け出した俺達の罪と罰
ホテルの部屋の窓に流れる雨を見つめ、、、
建設途中のビルに連れて行かれる雪穂を見つけた、、、
父を殺したあの日の雨を思い出す亮司、、
公式HP
3話までとは一変、存在しない存在となった亮司は、
”死体の中に最後の良心を捨てた”と言ったいた様に松浦よりも酷い悪人になっていました。
考え方や、話し方、その風貌さえも以前の面影は消え失せていました。
それも、これも雪穂の為、自分の父がそして自分自身が雪穂に強いて来た
暗く辛い過去を、、、埋める様に、、、
今まで出来なかった事、与えられなかった幸せを全て与えたいと思う心だったのです
その為には、雪穂と会えない苦痛も甘んじて受ける亮司、、、。
しかし、運命の歯車は再び二人を現実へと引き戻したのです、、、。
雪穂は、自分に無いものを持ち、そして自分とは違う環境で育った青年に心惹かれます
まさに”太陽の下”を歩んで来た人、、それは、確かに、理屈ではないのでしょう、、、
人の心は移ろい易い物ですから、、、それは例えあの二人でも例外ではない筈、、、
結局、雪穂の心変わりを許せない亮司は、嘘さえもつかせたくないと庇っていた雪穂に
又しても犯罪の片棒を担がせてしまうのです、、、
元の木阿弥、、、。
何処までも落ちて行く二人、、、奈美江が死んだ事で、友彦の存在もあやしい物です
唯一、図書館の谷口だけが穏やかな気持ちにさせてくれました。
この世界に存在しない”存在”となった亮司(山田孝之)は文字通り影となって
雪穂(綾瀬はるか)を支えるのだった。
覚悟を決めた亮司は以前のオドオドした素振りを微塵も感じさせない。
雪穂には「他人でいた方がいい事に変わりはない」と連絡も、余程の事がない限り
しない様
指示するのでした。
”進学するまでには郵便を届ける”の言葉通り通帳が届く。
雪穂は、清華の短大へ進学しソシアルダンス部に江利子(大塚ちひろ)と入部する。
亮司は、松浦の所で知った、大都銀行昭和支店の行員西口奈美江(奥貫薫)が落として行った
名刺入れを使って一仕事企んでいた。
花岡よう子の事件で、救われ、お前の為に一生何でもすると誓った園村友彦(小出恵介)
と共に着々と仕事を進めて行くのだった。
一方笹垣(武田鉄矢)は桐原家の墓の前で刻まれた亮司の名前を見つめながら、、
絶対捕まえると息巻くのでした。
そして、信じていないのかと呆れる古賀(田中幸太朗)に
「もうわししかおらんやんけ、あいつ等の横っ面を引っぱたいてやれんのは!」
「父親を亡くした二人ですね、、、」呟く古賀
唐沢家を訪ねる笹垣、礼子(八千草薫)に雪穂を引き取る事になったきっかけと
最近の雪穂について尋ねる、、、
何も知らない礼子は、朗らかに答えるのだった。
自分が訪ねて来た事は言わないで欲しい、今の幸せに水を差す事にならない様にと、、。
頼む笹垣でした、、、がその顔から笑みは消えていました。
雪穂の通学路が見える場所に事務所を借りる亮司、どうして事務所に住むのか尋ねる
友彦に女子大生の通学風景を見せる、納得する友彦。
奈美江を仲間に引き入れ偽造キャッシュカードで大金を引き出して行く亮司、そして
一部を雪穂の口座へと振り込んで行くのでした。
そして、月日は流れ
ー1999年 秋ー
なぁ雪穂、笑われるかも知れないけど、俺信じてたんだよ
俺達は永遠なんだって、、、それが黒い絆でも、、、
黒いからこそ切れる事はないと思っていた
だけどある日突然その絆は”脆さ”と”醜さ”を曝け出し始めたんだ、、、
”本物の太陽”の前に、、、
カフェでお茶を飲み「風と共に去りぬ」を読む雪穂の目に原語版の「風と共に去りぬ」
を読む青年が映る。
ダンス部の練習場の落書きの中に雪穂は自分の心に響く文章を見つけます
”いざというときに、ダンスのひとつもできるヤツが、生き残っていく K・S”
ソシアルダンスの部の練習場にOBの篠塚一成(柏原崇)が訪ねて来たのはそんな時だった
それは、あの青年だったのです、、、。
先輩の高宮(塩谷瞬)に篠塚製薬の御曹司だと聞かされ、心が揺れる雪穂、
自分とは真逆の人生
文字通り明るい太陽の下を生きて来たであろう篠塚に惹かれて行くのでした。
しかし、篠塚はダンス部の部長で永明大の学長の孫、倉橋かなえと付き合っていて
その内結婚か、、、と言われていた。
高宮に、理想の男性は?と聞かれた雪穂は
「レッド・バトラー、、、」と答えるのでした。
この時のレッド・バトラーは亮司?それとも篠塚?
「換気扇の点検でーす。」安心して、ドアをあける松浦
亮司の住む事務所に榎本(的場浩司)というヤクザ風の男とその手下が奈美江を探して
やって来る。
とぼける亮司の掌にタバコの火を押し付け、見付けたら連絡を寄こせと去って行く。
トイレに逃げ込んだ松浦(渡部篤郎)は何やってんだと何食わぬ顔、、、。
奈美江の勤める大都銀行の真壁幹夫が何者かによって殺されニュースになる、
奈美江は榎本に不正送金(横領)をしていたのだった、その事実に気付いた真壁は
不正をしているのは奈美江と知らず、相談、それを榎本に報告すると、翌日真壁は死体と
なった、、、、。
次は奈美江の番、、、。
ホテルの一室で、暫く友彦に面倒を見る様指示する亮司、奈美江を逃がす為動き出す亮司
だが、事務所に戻ると、榎本等にボコボコにされた挙句、榎本と話を進めていた松浦の
言う通りにせざるを得ない亮司だった。
奈美江が捕まれば、自分や亮司の事を話す、それより、始末は榎本がしてくれると言うし、
奈美江がこんな時の為にと自分の口座に入れた2000万を引き出し、山分けした方が利口だと、、、
「お前だって、捕まったり、死んだりしたら、困る人居るんじゃないのー?」
と「風と共に去りぬ」の本を片手に言われ、決心を固める
ホテルの部屋で、友彦に、自分の男運の悪さを告白する奈美江。
元カレにスッカラカンにさせられ、挙句、そんな所に通帳置いておく方が悪いと
そんな自分を変えたくて松浦の所に行ったが、いざとなると腰が引けた、
亮司に誘われて、1ヶ月位経ってから、榎本に会った、チンピラに絡まれている所を
助けて貰った、始めは優しかった、、、今思えば始めから利用するつもりで近付いたんだと、、
「俺達は裏切らないよ、男じゃなくて”仲間”だから、、、」何も知らずに奈美江を慰める友彦
古賀と笹垣は捜査で奈美江の部屋に来るが、荒された部屋を見て愕然とする。
そんな中、笹垣は「風共」の本を見つけ、、、、
「笹垣さん、99%関係ないですから!」
「そやなぁー」
送金されるお金の出所が気になる雪穂は、亮司に電話しますが、忙しいからと切られてしまいます
翌日、思わず図書館に行ってしまう雪穂に谷口(余貴美子)が声をかけます。
前も来ていた?高校出てから来なくなった子がいて、此処だけが自分の居場所みたいな
子だったから、、、その子の友達に似ていたの、、、
自分は違うと言う雪穂、、、そして亮司は来ていない事を知るのでした。
パソコンでお金を送金する亮司
後は榎本にいわれた場所に奈美江さんを逃がす振りをして
園村に女装させて金を降ろさせればいい、、、
それだけの事だ、、、
奈美江が持って来た観葉植物を見つめる亮司
ーあんまり殺風景だから、、、ー
「死ぬのか、、、奈美江さん、、、」
会ってどうにかなるものではなかったけど、無性に雪穂の顔が見たくなった、、、
そうすればふっ切れる気がしていたんだ、、、
図書館の帰り道あの橋を渡る雪穂
「何もかも捨てさせたんだよね私、、、、よし、消そう!」
ダンス部の練習場の篠塚の落書きを消しに来た雪穂は偶然、倉橋と篠塚の別れ話を
立ち聞きしてしまう。
そして篠塚に気付かれ、送ってもらう雪穂
車で、部の落書きの話や「風共」の原書について話すが、話題を広げようとしない
篠塚に、
自分の事が嫌いなのかと聞く雪穂
車から降りる雪穂
曲がり角の電話ボックスに亮司、、、、。
原書を渡す篠塚、あげるよという篠塚に返しますと言う雪穂
「じゃぁ又会えるね」
「バカにするのもいい加減にして下さい、私だって好きな人位居ます!」
去って行く篠塚
車を見送る雪穂
信じられなかった、、、
雪穂は恋をしていた、、、
俺が泥水の中を這い回ってる間に、、、
「バッカじゃねぇの俺、、、」
ー亮くん以外私には誰もいないんだよー
「何信じてんだよ、、、」
ーお返しー
「なっ、、、、」拳を握り締める亮司
傷つけてやろうと思った、、、
守りたいと思った時と同じ強さで、、、
玄関に辿り着き篠塚の本を見つめる雪穂電話が鳴る
「はい、唐沢で、、」
「俺!ちょっと頼みたい事あってさ、、、」
「なっ何?、、」
ホテルの部屋で奈美江に友彦が
「こんな事やってて怖くなんないのかなぁあいつ」
「亮だって怖いと思うよ、、、でもきっと何かあるんだよ、、」
「何かって?」
「信じられる希望みたいなものかな、、、」
奈美江に変装用の服を渡し、潜伏先の地図を渡す
「本当にこれから大丈夫?」友彦
「頑張る私。」
二人に抱きついて
「折角二人に助けて貰った命だもん、、本当にありがとう」
去って行く奈美江
「亮は私にとって、この世で一番信用出来る人だって、、亮の一言で自由な自分に
なれた気がするって奈美江さん言ってた、、何て言ったの?」
「別に、、、スキを見せたヤツが負けなんだって言っただけだよ、、、車だしといて」
車から紙袋を出し、歩き出す亮司、、、
向かい側から歩いてくる雪穂、、、
すれ違いざま受け渡す二人、、、
立ち止まる事も振り向く事もない、、、二人、、、
潜伏先に入る奈美江を確認し、キャッシュコーナーで現金を引き出す雪穂、、、
奈美江に渡した変装の服で、、
奈美江の部屋に、榎本の手下がやって来る。
「換気扇の点検でーす」安心してドアを開ける奈美江
「じゃー1週間後にグレースホテルで、、、」
あの橋で雪穂と電話する亮司
ーグレースホテルー
奈美江殺害のニュース、キャッシュコーナーで現金を引き出す女の姿が映し出される
テレビを消す雪穂
「もうちょっと説明してよ、、結構危なくない私?その榎本って人信用出来るの?」
「西口奈美江がいなきゃ立件は無理だよ、、、」
「でも、、、」
「信じるから裏切られるんだよ、いつ誰が裏切るなんて想像しても意味無いんだよ」
「何か、、感じ変わったね、、、」
「そりゃぁこんだけ会わなきゃ色々変わるよ、、これまでとも、、」
「どうすんの?そのお金、、」
「ペーパーバックは読み終わったの?」
「・・・・」
雪穂の携帯が鳴る、、、
「携帯買ったんだ、、」
「その方が連絡取りやすいと思って、、、」
携帯を持ち、さり気なく部屋を出ようとする雪穂
追いかけて、ベッドに押し倒す亮司
「許さないからな!自分だけ都合よく一抜けなんて、、、、
なんつう顔してんだよ!何で何にも言わねぇんだよ!」
「亮には嘘つきたくないから、今は何も言いたくない!」
「俺しかいないって言ったじゃない!死んでたって俺がいるって事忘れないって
言ったじゃない、人にこんだけさしといてそんな話ありえないだろう!?」
「そんな事私が一番良くわかってるよ、だからってどうしろっていうのよ、
理屈じゃないんだもん、仕方ないじゃない!何とかしてよ!、、何とかしてよ!亮!」
泣きながら、亮司の身体を叩き抱きつく雪穂
雨が降ってた事は覚えてる
固められた土の奥深く埋められた真実を溶かす様に、、、
明日は晴れる様にと太陽を覆う雲を溶かす様に、、
雨が降っていた、、、
身体を重ねる二人、、、
「何か凄くあったかい、、、人の身体って本当はとっても温かいものなんだね、、」
やわらかな笑顔で亮司の胸に顔をうずめる雪穂
なぁ雪穂、、あの日のあなたはとても、とても綺麗だったんだ
だけど、、、
あの日も雨が降っていたんだ、、、
雨に洗われ溶け出した俺達の罪と罰
ホテルの部屋の窓に流れる雨を見つめ、、、
建設途中のビルに連れて行かれる雪穂を見つけた、、、
父を殺したあの日の雨を思い出す亮司、、
公式HP
3話までとは一変、存在しない存在となった亮司は、
”死体の中に最後の良心を捨てた”と言ったいた様に松浦よりも酷い悪人になっていました。
考え方や、話し方、その風貌さえも以前の面影は消え失せていました。
それも、これも雪穂の為、自分の父がそして自分自身が雪穂に強いて来た
暗く辛い過去を、、、埋める様に、、、
今まで出来なかった事、与えられなかった幸せを全て与えたいと思う心だったのです
その為には、雪穂と会えない苦痛も甘んじて受ける亮司、、、。
しかし、運命の歯車は再び二人を現実へと引き戻したのです、、、。
雪穂は、自分に無いものを持ち、そして自分とは違う環境で育った青年に心惹かれます
まさに”太陽の下”を歩んで来た人、、それは、確かに、理屈ではないのでしょう、、、
人の心は移ろい易い物ですから、、、それは例えあの二人でも例外ではない筈、、、
結局、雪穂の心変わりを許せない亮司は、嘘さえもつかせたくないと庇っていた雪穂に
又しても犯罪の片棒を担がせてしまうのです、、、
元の木阿弥、、、。
何処までも落ちて行く二人、、、奈美江が死んだ事で、友彦の存在もあやしい物です
唯一、図書館の谷口だけが穏やかな気持ちにさせてくれました。
気持ちは判りますが、だんだん、遠くから見ている
自分が居ます。
最初は、犯罪をも納得して見ていたのに、
どんどん、邪魔だからとか、あいつさえ居なければとか、
安直になって行ってる感じの二人、、、
来週は篠塚と付き合いだした、友達の江利子が気に入らなくなる!?らしい、、、
ホント傍観、、、です。
これが、このドラマの狙いの”共感できない主人公像”なのかも知れません、、、
何かこの二人を見ているとこちらも悲しくなります。特に亮司は痛々しいです。彼のやりきれない気持ちを考えると、雪穂は何をやってるんだって思いますよ。このままだと本当に雪穂が悪女になってしまいます。いったいぜんたいどんな展開になるのやら・・・。
これが、制作側が望む、主人公に共感しないドラマという事なのか??
何だか、本当、悲しいですね、、、
これから、犯罪もどんどん共感出来ない理由で、
積み重ねられそうで、、見る側が辛くなり過ぎないように願いたいです。