アイ!サラマッポ in バギオ

フィリピン人介護者のケアを受けながらの、フィリピンでのインディペンデント・リヴィング…、心の赴くまま、ここに記します。

「義」と「愛」-現代の「天地人」は…。天下分け目の衆議院選まであと一週間!

2009-08-23 11:31:08 | その他

<写真> 「ローカルパーティー東京市民21」(新宿厚生年金会館・19951127日)

 今朝、NHKワールドで衆議院選特集の党首討論『党首に問う』を見ました。千代田放送会館に、現在の日本の9人のリーダーが顔をそろえ、熱い討論が…(中には時代錯誤のおかしな発言をするリーダー?もいましたが…)。衆議院選挙までいよいよあと一週間。NHKが行った最近の世論調査を見ても、その関心の高さが伺われます。
 
8月7~9日NHK世論調査では、「必ず投票に行く」と答えた人が67%、「行くつもり」と答えた人と合わせて90%でした。また「民主中心連立政権」を期待する人が30%だったのに対し「自民中心の連立…」は19%にとどまりました。総理としてふさわしいのは「鳩山氏」32%に対して、「麻生氏」は15%でした。支持する政党も「民主党」が29.0%で「自民党」を3ポイント上回りました。
 その1週間後8月14~16日の同じ世論調査でも結果はほぼ同じでしたが、「必ず投票に行く」が71%、「行くつもり」の20%を加えて91%の人が…(すごい数字)!「(衆選に)関心がある」と答えた人も同じく91%(「非常に…」は51%)でした。かなり高い投票率が期待されます。
 
今回は「政権選択選挙」と言われ、これまでの自公連立政権から、民主党中心の政権に「交代」するかどうか、いわば天下分け目の決戦です。日本のこれから先4年間のかじ取り役を、どちらに委ねるか、という大変大切な選挙です。前回の郵政民営化の是非を問い「小泉劇場」と言われた4年前の選挙では、小選挙区にエントリーされた自民党の候補者が足りなくなるほどで「小泉チルドレン」と呼ばれた新人議員まで当選した自民大勝でした。それが、衆議院の議決優位という憲法の条項に従い、強行採決が繰り返されることになったのでした。
 
今日の討論を見ても、現在の与党側と、野党側の党首の主張には、根本的な考え方、理念の違いがはっきりと表れていました。「まず暮らしをよくして景気を…。」という内需重視の経済政策を主張する民主党などの野党側…「生活再建なくして景気の回復は望めない」と。また、小泉構造改革以降生じた格差を是正し、「弱肉強食から切磋琢磨」の社会へ。税金の無駄使いや天下り人事をなくし、予算編成の際など、官僚中心の政治から、もっと国民の声に耳を傾ける政治へ(立法府がより主導権を取り戻し、「官」から「政」へと正常化されること)という民主党側の主張です。
 民主党代表の鳩山由紀夫氏、以前、私が東京でお会いして以来ずっと一貫して訴えられているのは、
「一人ひとりが大切にされる(個人の)の自立と共生によって成り立つ友愛社会」
です。政治家として…という以前に一人の人間としての「誠実さ」を感じます。
 私は、「どなたを信じられ続けられるか」で判断し、一票を投じたいと思います。

 謹啓 鳩山由紀夫先生 (6月15日の記事)

 「友愛社会」の夜明け (6月16日の記事)

 今年のNHK大河ドラマ『天地人』も、昨年の『篤姫』に続いて大変な人気です。戦国武将ブームにも、この閉塞状況に陥ったかのような現在の日本社会で、風穴を開けてくれる快男児の到来が待ち望まれているかのようです。
『天地人』の主人公「直江兼続」、上杉景勝の参謀として、豊臣秀吉を魅了し、徳川家康に畏怖されたこの戦国武将のことは全く知りませんでした。国利国略を求めて戦(いくさ)が繰り返された戦国時代において、「義」と「愛」を貫き続けた兼続の生き方が、現代の乱世に生きる人たちの共感を呼ぶのでしょう。
 
原作の火坂雅志さんが、ずっと温めてきた歴史小説の大作。今年の新潟県長岡市の花火大会は、47万人の賑わいだったそうです。妻夫木聡さんは「はまり役」ですね。「愛」の兜(かぶと)をかぶり、上杉への忠誠を尽くし「信義」を貫いた理想のリーダー像です!

 http://www9.nhk.or.jp/taiga/story/index.html (今晩のあらすじ)

 今日の『天地人』第34回「さらば、越後」…。兼続は、秀吉の命で出羽米沢に移り30万石を預かる城主となりますが、厳しい財政状況の中でもリストラはせず、財政再建に取り組みます。家臣や領民を見捨てずに行った数々の地域振興策の試みはやがて実を結び、歳入を50万石まで伸ばしたそうです。
 現在の日本では、「義」を捨てて「利」を追求する(利益優先の)あまり、様々な不正や格差を生み、社会的弱者からお金を巻き上げるといった詐欺事件も横行しています。地獄に落ちなくても、現世で十分地獄絵が見られるかのようなすさんだ世の中です。こんな世の中にだれがしたのでしょう?

『天地人』も関ヶ原の合戦間近ですが、一週間後の衆議院選挙はまさに「天下分け目の決戦」」となるのです。

 民主300議席超す勢い…衆院選情勢調査 (8月21日・読売)

 政権選択への熱い夏が…! (8月4日の記事)



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