おもしろ医療解説

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2012-07-30 12:32:04 | 東洋医学
東洋医学における「腎」は、先天的なエネルギーを司る場所で、オシッコを作る場所ではありません(笑)

先天的なエネルギーのことを「先天の元気」といって、これは生まれた時に、ある程度決まった量を与えられています。

その量は人それぞれで、たくさん持っている人もいれば、あまり持っていない人もいます。あまり持っていない人は貧弱な体つきで、子供の頃から病気がちです。

先天の元気は、生きていく過程で少しずつ削られ、それが尽きると死んでしまいます。つまり、食べ物や空気のエネルギーと違って、外から補充できないのです。だからお年寄りはおおかた腎虚なのです。

東洋医学では赤ちゃんが生まれる時は、父親と母親の腎の気が少し抜かれて、その子の「先天の元気」の元気を作ります。

それから一生、両親からもらった先天の元気を使って生きていきます。

腎は寒さに弱く、また暴飲暴食やみだらな性生活などの生活習慣によっても壊されます。一度使った腎気は二度と戻ってきません。

自分の体を大切にしましょう。

余談ですが……

腎虚の方々は実年齢より少し老けて見えることがあります……